2017年10月16日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
タグ: ジャズ・ロック
こんにちは。スタッフ増田です。
先週までの秋晴れの天気はどこへやら、気温も下がって憂鬱な天気が続きますね。
本日はそんな寒さや雨の憂鬱感を吹っ飛ばすような、情熱的なジャズ・ロック作品を中古棚よりピックアップ!
楽器陣の火花散るせめぎ合いや、溢れるエキゾチシズムで心熱くなりましょう。
まずはユーロ作品から!
情熱的ジャズ・ロックといえば何と言ってもこのグループ!
クリムゾン「21世紀の精神異常者」に匹敵する爆発的なテンションに地中海音楽のエキゾチシズムを注入した、唯一無二のジャズ・ロック。
無尽蔵に湧き上がってくるかのような強烈なパワフルさに圧倒されます…!
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イタリアが誇るジャズ・ロック・グループAREAの73年の名デビュー作『Arbeit Macht Frei』をピックアップいたしましょう。
こちらもイタリアのグループ。つんのめるようなサックスとギターのアンサンブルに情熱的な伊語のシャウトが絡みついて、とにかくアグレッシヴな演奏は熱気ムンムン。
ソフト・マシーンのような知性的なそれとは正反対の体育会系ジャズ・ロックですが、そのスリリングな勢いが魅力といえる一枚です。
スペインの誇る超絶技巧ジャズ・ロック・グループ。
78年のマドリード公演を収めたライブ盤ですが、全曲スタジオアルバム未収録の新曲なのに加え、観客の歓声がなければライブとは思わないであろう正確無比のアンサンブルは見事という他なし!
火花散らすようなスリリングな応酬と開放感溢れるパートのバランスも丁度良く、白熱かつ絶品の演奏が堪能できる名作です。
東欧髄一のクオリティを誇るスロバキア出身グループの1st/2nd。
シャープでスリリング、変拍子などプログレッシヴな要素も満載な隙のないアンサンブルに、時折飛び出る辺境らしいエキゾチック・フレーズがまた素晴らしい!
1st、2ndともにジャズ・ロック・ファンなら聴かなきゃ勿体ない、東欧プログレきっての傑作です。
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お次は南米ジャズ・ロック!
ゴリゴリと強烈に地を這うパワフルなベースの上を、ジャジーな中にもクラシカルな素養が滲むピアノと繊細な表現力を持つギターが舞い踊るアンサンブルはかなりの高クオリティ!
メキシコのシンフォ・ジャズ・ロック81年作ですが、70年代のイタリアン・ロックを洗練させたような印象で、伊ロック・ファンにもオススメできる一作。
ウルグアイ出身のメンバーが在籍するジャズ・ロック/フュージョン・トリオ、圧巻のクオリティを誇る未発表音源集。
サンバなどラテン調のリズムを基にしつつも滑らかでフュージョニックな質感を備え、カンタベリーを彷彿とさせるエレピや奥ゆかしくメロウなヴォーカルのハーモニーが暖かく甘やか。
RTFなどのフュージョン好きのみならず、カンタベリー系統の英国ジャズ・ロック・ファンにもぜひオススメしたい好グループです。
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スペイン出身のジャズ・ロック・グループ。78年作の4th。マドリードでのライヴ一発録音。全曲スタジオ未収曲。前作のヘヴィネスは後退し、2ndに近い雰囲気の開放感溢れるテクニカル・ジャズ・ロック。それにしてもこのグループのテクニックは底無しです。超絶テクニックの応酬は、ライヴとはとても思えない大迫力!
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