2017年10月6日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊
タグ: プログレ
こんにちは。ここ数日、急に冷えだしてきましたね。
週初めは七分袖シャツ一枚だったのに、日に日に服装が厚着になってきているスタッフ増田です。
さて、本日は中古棚より、カナディアン・プログレの隠れた名作をピックアップ!
カナダのプログレといえばRUSHと……あとは?という方も、ぜひぜひこの機会にチェックしてみて下さい。
まずはコチラ!
ケベックのシンフォ・グループ、76年作3rd。
かつてフランスの植民地であり、現在もフランス語を公用語とするケベックでは、ユーロ・ロックに通ずる叙情的で気品あふれるサウンドを特徴とするグループが多く、彼らはその代表と言えるでしょう。
美しくも深い悲しみを湛えた哀愁のメロディは、まるで古いヨーロッパ映画に入り込んでしまったかのよう。
これでもかと溢れ出す叙情に涙せずにはいられない一枚です。
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こちらもケベックのグループ、73年作。
同時代のイタリアン・ロックあたりを彷彿させる哀愁に満ちたギターや叙情的なヴォーカルが特徴的。
礼拝堂でのライブをそのまま収録したトータルアルバムで、荘厳なオルガンや合唱隊、自然のリバーブがかかったバンド・サウンドはどこか神聖な空気を感じます…。
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毎回ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は番外編として、ユーロ圏から少し離れて北米のフランス語圏であるカナダはケベック州のハード・ロック・バンドOFFENBACHの72年作2nd『SAINT CHROME DE NEANT(聖なる虚空のクロム)』をピックアップいたしましょう。
続いてもケベック産、78年作4th。
チェンバー・テイストのプログレ・グループですが、UNIVERS ZEROのような緊張感みなぎるダークなチェンバー・ロックではなく、どこか呑気で牧歌的なサウンドが愛らしい。
さらにそこへファンタジックなシンフォや切れ味鋭いジャズ・ロックの要素も盛り込んでいて、これはなかなか侮れません。
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ケベックばかりですみませんが、またもやケベックです。74年作。
柔らかく温かみのあるトーンと、キレ味鋭いジャズ・パートのコントラストが絶妙なプログレッシヴ・ジャズ・ロック。
ムーディーな雰囲気醸し出す女性ヴォーカリストのスキャットもセクシー!
ジョ、ジョン・レノンの声が聴こえてきた!?とビックリしてしまう、トロントのプログレ・ポップ・グループ76年2nd。
デビュー時ビートルズの覆面バンドと噂されたらしいですが、本当にソックリな歌声!
壮大さと煌びやかなポップさが融合したサウンドにはELOの影響も感じ、堅苦しいジャケからは想像もつかない、愛すべきメロディを聴かせてくれるグループです。
いかがでしたか?
カナダにはRUSHのように超絶技巧派なプログレもありますが、ユーロの息吹を受け継いだケベックのグループなど、美しく叙情的なメロディを聴かせるグループも多いんですね。
それでは良い週末を!
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