2017年10月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
スタッフ増田です。
本日10月2日はGENESISのベーシスト兼ギタリスト、マイク・ラザフォードのお誕生日。
マイク・ラザフォードといえば、キーボードのトニー・バンクスと共に結成以来GENESISを支えるメンバーであると同時に、自身のバンドMIKE & THE MECHANICSでも数々のヒットを飛ばしてきた名プレイヤー。
なんと今年の4月にもMIKE & THE MECHANICSで新譜を発表したりと、現在も精力的に活動を続けています!
そんなマイク・ラザフォードのトレードマークと言えるのがダブルネック・ギター。
特にこちらの上が12弦ギター&下が4弦ベースのダブルネックはインパクト抜群。重そうですね~。
ちなみにダブルネック・ギターは見ての通りネックが2本あるギターで、ライブでの演奏の際異なるギターやベースに持ち替える手間を省くために考案されました。
幅の広いテクニカルなプレイが要求されるプログレ界隈ではよく目にする楽器ですね。
というわけで、本日はこのダブルネック・ギターやベースを駆使するプレイヤーに注目してみました。
まずはマイク・ラザフォードから。
まだギターのスティーヴ・ハケットが在籍していた頃の映像ですが、すでにダブルネックを使っていますね。
イントロでは上の12弦ギター、それ以外では下の6弦ベース(?)を演奏しています。
GENESISの次はイエスのスティーブ・ハウ。
『イエスソングス』として映像化もされた72年『危機』ツアーの「And You And I」で、12弦&6弦のダブルネックを使っている姿が印象深いです。
それにしてもみんな若々しい!
さらに!ベーシストのクリス・スクワイアはダブルならぬトリプルネックのベースを使用していることで有名ですね。
ちなみに何が合体しているか解説すると、一番下は4弦ロングスケールのフレットレス、真ん中は普通の4弦ベース、一番上がショートスケールの6弦ベースで、しかも12弦ギターのように1オクターブの複弦が3つ、という形だそうです。恐ろしや!
さて、スティーブ・ハウの使っていたギブソンのEDS-1275というダブルネック・ギター。
その奏者として最も有名なのが、なんといってもレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジでしょう。
ダブルネックはこの曲のために生み出されたといっても過言ではありません!?
「天国への階段」と同じくらい有名なダブルネックといえばこの「ホテル・カリフォルニア」。
PVでもドン・フェルダーがスティーブ・ハウと同じギブソン・EDS-1275の白のモデルを使っていますね。
次はキャメルのギタリスト、アンディ・ラティマーのプレイをどうぞ。
6弦ではどこまでも伸びやかな旋律を、12弦では軽やかなカッティングをという使い分け方が面白いです。
ここでイタリアン・ロックからも登場!
LE ORMEのギター/ベース/ヴォーカリスト、アルド・タリアピエトラ。
マイク・ラザフォードと同じくベース&12弦ギターのダブルネックを使用しているようですね。
かつてはキーボード・トリオで、再結成後はキーボードに新メンバーを加えて4人編成になったりもしましたが、頑なに彼1人でギター&ベースを担当し続けているのが凄いです。
それにしてもこの映像、オルガンのMICHELE BONのTシャツがどうしても気になっちゃいますね…。
最後を飾るのはこの天才ギタリスト!マハヴィシュヌ・オーケストラで活躍したジョン・マクラフリン。
彼もジミー・ペイジと同じくギブソンEDS-1275を使用していたことで知られています。
12弦ギターのオクターブを利用した超々々絶技巧の速弾きには、目が釘付けになってしまいますね!
しかも本人は涼しい顔で笑みまで浮かべてるし……天才、すごすぎます!
いかがでしたか?
ダブルネックは主にライブで使用する楽器ですが、やはり視覚的にインパクトが強いのもいいですね!
普通のギターやベースとは違った存在感があって、迫力満点です。
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年ライブ作。名盤「Close To The Edge」を生み出した彼らの自信が感じられる名ライブ作であり、その内容はある種、スタジオ盤以上にファンを虜にしているほどです。もはやおなじみとなったストラビンスキーの「火の鳥」でその幕を開け、「シべリアン・カートゥル」や「燃える朝焼け」「同志」「危機」と、「ラウンド・アバウト」と彼らの代表曲をたっぷりと収録。スタジオ作のクオリティーを完璧に再現するだけでなく、スタジオ作には無いドライブ感の詰まった超絶技巧、名演の数々は全ロックファン必聴です。
76年度グラミー賞最優秀レコード賞を受賞した、彼らの文句なしの代表傑作、同75年第5作目がこちら。既に74年リリースの『ON THE BOADER』において全米第1位を獲得していた彼らですが、その多大なプレッシャーを押しのけ、J.D.Southerを迎え完成させた今作。それまでのカントリー・テイストは薄れ、よりタイトでヴィヴィットなロック・サウンドを導入しています。それでいて、70年代に入り、次第に産業として体制に取り込まれてゆくロック界を皮肉ったかのような歌詞が印象的な大名曲「HOTEL CALIFORNIA」を筆頭に、「NEW KID IN TOWN」、「THE LAST RESORT」等、Daryl Hallを歌の主人公のイメージとしたかのような内政的で、示唆的な歌の世界が、正に70年代という疲れを見せ始めたロック界の空気感を上手く捉えた作品であるとも言えるでしょう。
デジタル・リマスター、定価1314+税、帯以外の規格番号はWPCR75130
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
軽微なスレあり
イギリスを代表するロック・バンドによる、名曲「天国への階段」を収録した71年リリースの4thアルバム。ジャケットにクレジットや情報が一切記載されなかったため、「Four Symbols」「The Runes」「ZOSO」「Stairway Album」など様々な名称で呼ばれ、話題を集めることにもなりました。1st、2ndで確率したハードサウンドと、3rdで見せたアコースティックな一面との融合を試みた今作は、彼らのサウンドを名実ともにロック史に燦然と輝くものへと昇華させており、「この作品の登場によりロックの進化が早まった」とも言われるまさに伝説的な作品となっています。中でも彼らを語るうえで欠かすことができないT4「Stairway To Heaven(天国への階段)」は、エレクトリックギターとアコースティックギター、まさにハード・サウンドとアコースティック・サウンドの融合が究極の完成形をみたと評される名曲で、すべてのロックファンによる名曲投票を行えば間違いなく上位にランクインすることでしょう。アルペジオとリコーダーが奏でるどこか懐かしさと寂しさを感じさせる静かな冒頭から、エレクトリック・12弦ギター、エレクトリック・ピアノ、エレクトリック・ベース、ドラムが入り、壮大に広がった世界は徐々に音圧を上げクライマックスへ。高音のシャウトで最高潮に達した感情は、独唱で静かに幕を閉じます。ロック以外の音楽業界からも評価が高く、フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンは、この曲を「編曲を変えなくてもオーケストラで演奏できる」と評したそうです。ロックの教科書があれば、ロック史のターニングポイントとして誰でも記載する一枚。全てのロック・ファンに捧ぐ必聴の1作です。
デジタル・リマスター
盤質:無傷/小傷
状態:良好
ケースにシールが貼ってある仕様です。
結成は67年までさかのぼり、ビート・ロックグループとしてデビュー後、時代の流れに対応してプログレッシブな音楽性へと変化。以降、EL&P系のキーボード・ロックバンドとして知名度を上げ、活動を続けるグループの71年3rd。フィリップスからリリースされたプログレッシブ・ロックバンドとしての彼らのスタート作であり、彼らの個性である冷ややかなオルガン・ロックをメインに収録していますが、一般的なキーボード・ロックグループのような超絶技巧で聴かせるパートはほとんどなく、クラシカルなモチーフを取り入れたセクションと、Aldo Tagliapietraによるイタリア叙情を強く感じさせるボーカルパートのコントラストで聴かせる作品となっています。
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