2017年9月19日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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こんにちは、スタッフ佐藤です。
誕生日を迎えるロック名盤を取り上げてご紹介していく「名盤誕生日」。
本日9月19日は、フリートウッド・マックによる名盤『THEN PLAY ON(ゼン・プレイ・オン)』の誕生日です。
本作は、フリートウッド・マックにとって3作目のアルバムとなる1969年発表作品。
バンドを牽引してきたスーパー・ギタリスト、ピーター・グリーンの在籍中最後のアルバムであると同時に、新加入のギタリストであるダニー・カーワンが参加した最初のスタジオ・アルバムとなります。(アメリカ向け編集アルバム『ENGLISH ROSE』を除く)
つまり、ピーター・グリーン、ジェレミー・スペンサー、ダニー・カーワンという3人ギタリスト期としては唯一のアルバムになるんですね。
前作までに聴かれたR&B風味はほぼ姿を消し、アーシー&サイケデリックな色彩感が台頭。
天才ピーター・グリーンは自らの深淵なる精神性を音に乗せるように圧巻のプレイを聴かせます。繊細でいて芳醇。枯木の味わい深さとメランコリックな感性の同居。
そして新鋭ダニー・カーワンによる流麗なプレイの新鮮さと、ブルージーな渋みを添えるジェレミー・スペンサーのエルモア・ジェイムズ直系
スライドギター。
一聴して地味とも取られかねない円熟のサウンドの中で、3人のギタリストの個性が奇跡的なバランスで共存しているのに気づくと一気に本作の魅力は格別のものになるはず。
「Closing My Eyes」
「Coming Your Way」
そして本作を語る上で外せないのが、初期の代表曲となったヒット・チューン「Oh Well」でしょう。
「Oh Well」
冒頭2分半には何十回と聴いても変わらず痺れちゃいますね~。でもこの曲をただカッコいいだけの曲で終わらせない、中~終盤のメランコリックかつ荘厳な日本の侘び寂びにも通じる展開に、フリートウッド・マックというバンドの懐の深さを感じさせます。
フリートウッド・マックというと70年代中盤以降のポップなサウンドが注目されがちですが、ブルース・ロックを突き詰めた果てになんだかわからないけれど凄い境地まで至ってしまった初期マックも是非お試しいただきたいところです。
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2005年リマスター、ボーナス・トラック5曲、歌詞対訳なし、定価1000+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
69年作3rd。英アルバム・チャート最高18位。デビュー・シングル「アイ・ビリーヴ・マイ・タイム・エイント・ロング」をはじめ、ビートルズの「サンキング」にも影響を与えたとされる美しいインスト曲「あほうどり(アルバトロス)」(初の全英No.1シングル)、ここ日本ではサンタナのカヴァーで有名な「ブラック・マッジク・ウーマン」などを収録。極めてベスト盤的な内容に仕上げられている。なお、この時期からダニー・カーワンが参加、ピーター・グリーン、ジェレミー・スペンサーとのトリプル・ギター編成となる。
廃盤希少!紙ジャケット仕様、SHM-CD、復刻歌詞カード/内袋付き仕様、定価2286+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
解説封入、定価1700+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯中央部分に色褪せあり、若干トレーに黄ばみあり
2枚組エクスパンデッド・エディション、デジタル・リマスター、定価2857+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干黄ばみあり
4枚組ボックスセット、情報シール付仕様、ブックレット付仕様、定価9800
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯-
ジャケ1枚に若干指紋汚れあり、情報シール無し、ボックスに小さい角潰れあり
三方背ケース付き仕様、2枚組、ボーナス・トラック3曲を含む全30曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
三方背ケース圧痕あり
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