プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(土・日・祝は翌営業日)、6,000円以上送料無料

カレン・ダルトンよ、永遠に・・・

アメリカのシンガー、カレンダルトン。
一度聴いたら忘れられないその歌声で、現在も多くの人を惹きつけています。
カレンの生きた歴史を振り返ってみますので、どうぞお付き合いください。

カレンに流れるチェロキー族の血

1937年に米オクラホマ州で生まれたカレン。アメリカの先住民族であるチェロキー族の血をひいているそう。19世紀、強制移住のため何マイルも「涙の道」を歩かされたというチェロキー族。カレンの歌にそこはかとなく漂う「悲しみ」はその出自からも来ているのかもしれません。

それではまず、チェロキー族の音楽をいくつか。

試聴 Click!

試聴 Click!

試聴 Click!

ディランをも魅了したその歌声

さてカレンダルトン。
細かな生い立ちはいまだ不明らしいです。50年代後半、フォークリバイバルで沸いていたニューヨークのヴィレニッジ・ヴィレッジで活動をしていて、フレッド・ニールやボブディランもカレンの歌声に魅了されていたそう。

ニューヨークではあまり評価されなかったカレンは、コロラド州に移り住み活動をするように。
この頃のコーヒーハウス「Attic」での音源が『COTTON EYED JOE』として07年に発売されてます。
夫と娘とでコロラドの山小屋に住んでいたようです。『GREEN ROCKY ROAD』『1966』もこの時期のレコーディングです。
ではそちらからいくつか。

KAREN DALTON / IT’S ALRIGHT

試聴 Click!

間の取り方が絶妙!12弦ギターの響きもいいです。

KAREN DALTON / BLUES ON THE CEILING

試聴 Click!

カレンは原曲を、だいぶゆっくり演奏しています。

KAREN DALTON / GREEN ROCKY ROAD

試聴 Click!

素朴な歌唱が胸に沁みます。

KAREN DALTON / OTHER SIDE TO THIS LIFE

試聴 Click!

「I don’t know where I’m going next」なんて、いかにもカレンが思ってそうですね。

69年『It’s So Hard To Tell Who’s Going To Love You The Best』

さて、コロラドとニューヨークを行き来して活動をしていたカレン。
(と言っても、かなり遠い距離ですね・・・)

1969年、『It’s So Hard To Tell Who’s Going To Love You The Best』を発表します。

プロデュースはニック・ヴェネット。
2NDを手掛けることになるハーヴェイ・ブルックスがベースで参加しています。

ではアルバムの中からいくつか。

KAREN DALTON / IN THE EVENING

試聴 Click!

うーん。カレンの歌にずぶずぶと引き込まれてしまいます。

KAREN DALTON / IT HURTS ME TOO

試聴 Click!

この白昼夢感・・・!
唇がけっこう分厚く、上手くすぼめたりしながら発声してますね。あの独特な声は厚い唇から来ているのかもしれません。

71年『IN MY OWN TIME』

1971年には2nd『IN MY OWN TIME』を発表。

KAREN DALTON / SOMETHING ON YOUR MIND

試聴 Click!

カレンの歌もさることながら、間奏のバイオリンが素晴らしいです。

KAREN DALTON / HOW SWEET IT IS (TO BE LOVED BY YOU)

試聴 Click!

珍しくアップテンポなカレン。

カレンのその後

80年代もコーヒー・ハウスで細々と歌い続けていたようですが、24年前の93年3月、ニューヨークの片隅でひっそりと息を引き取りました。
コマーシャリズムに乗ることなく、カレンはカレンの音楽を歌って、死んでいきました。

カレンのCDジャケットや写真はカメラを直視しているものが無く、歌う時もほとんど目を閉じていたようです。
ライナーノーツやウェブサイトを見ていると、どうやら非常にシャイだったようで、人前で「シンガー」として在ることが難しかったのではないか、と感じます。あくまで憶測ですが。。

何にせよ、こんなにも魂に響く音楽を残したカレン。いつも心に留めておきたいものです。

関連カテゴリー

カレン・ダルトンよ、永遠に・・・

  • KAREN DALTON / IN MY OWN TIME

    NYグリニッジ・ヴィレッジで活躍した、12弦ギターを操る女性フォーク・シンガー、71年2nd

    71年2nd。カレンの素朴で暖かな歌声と、名ミュージシャンによる安定感ある演奏が作り上げた、悠々たる大自然のようなアメリカンフォーク。何といってもカレンの歌が素晴らしい。ボブ・ディランが「ジミー・リードのようにギターを弾き、ビリー・ホリデイのように歌う」とカレンを賞した通りの、厚みがあり暖かな歌声。録音はベアズヴィル・スタジオ。プロデューサーはハーヴェイ・ブルックスで、ギターにエイモス・ギャレットやジョン・ホール、スティールギターにビル・キース、ピアノにジョン・サイモンなど、ウッドストックの錚々たるメンバーが演奏している。

TIM HARDINの在庫

  • TIM HARDIN / TIM HARDIN 1

    ディランとも並び称されたアメリカンSSW草分けの一人、66年1st!

  • TIM HARDIN / TIM HARDIN 4

    アメリカンSSWの第一人者、69年作

    • UICY93402

      紙ジャケット仕様、07年リマスター採用、ボーナス・トラック7曲、定価2500

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      帯中央部分に色褪せ・帯に小さい折れあり

  • TIM HARDIN / BIRD ON A WIRE

    アメリカンSSWの第一人者、レナード・コーエンのカバー「電線の鳥」をタイトルに冠した71年作

  • TIM HARDIN / PAINTED HEAD

    ディランとも並び称されたアメリカンSSW草分けの一人、72年の名作カヴァー・アルバム

    アメリカンSSWの第一人者が放った、上質なカヴァー・アルバム72年作!冒頭からファンキーでゴキゲンなブルース・シンガー、WILLIE DIXONのカヴァーからもうノリノリのタイトで力強い歌声を披露!BADFINGERのPETER HAM、歌の相性が絶対合うに決まっているRANDY NEWMAN、JESSE WINCHESTERのカヴァー等々、時に激しく、時に優しい男気に溢れた包容力でもって、表情豊かに歌い綴る彼の歌うたいとしての力量がいかんなく発揮された最上級のカヴァー・アルバム!これはもうカヴァーにしてカヴァーにあらず!一つのあたらしい芸術作品と言えると思います!

「TIM HARDINの在庫」をもっと見る

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

カケレコ洋楽ロック支店

新着記事

もっと見る

プロのライター&ミュージシャンによるコラム好評連載中!

文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

人気記事ランキング

* RSS FEED

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。