2017年3月11日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは、スタッフ佐藤です。
すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、カケレコでは2月より新品LPの取り扱いを開始しています。
これまでCDサイズしか扱ってなかったので、迫力あるLPジャケットを目の前にすると「おお…。」と思わず感嘆が漏れてしまいますね~。
というわけで、そんなLP映えするジャケットを持つ作品をピックアップしていきたいと思います☆
まずは言わずと知れた英国プログレの金字塔から。LPだとジャケットに描かれているチューブの存在感が凄いです…。アビーロード・スタジオでのハーフ・スピード・マスタリング音源、オリジナル・スタジオと2009年のマイク・オールドフィールドによるステレオ・ミックスとの2枚組エディション!
アイルランドの愛すべき名バンドによる1st。点描で描かれた鮮やかなジャケットがLPだと殊更映えますね~。
次作と共にソフツ中最も渋いサウンドを聴かせる4th。一見ジャケ手前のラトリッジのコワモテ感が際立ってますが、LPだとサングラスの奥の優しげな目が確認できて、印象がぜんぜん違いますね。
ソフツからはこちらの6thもピックアップ。LPでもこのジャケットに描かれた物体が何なのかは判明しませんが、有無を言わさぬ迫力があるのは確か。今思ったのですが、これが「柔らかい機械」なのでしょうか?
CDではそれほど気になるジャケではなかったのですが、このサイズだと途端にシンプルなシルエットのデザインがカッコ良く見えてきますね!
キーフジャケの中でも屈指の人気を誇る本作のLPも入荷しましたよ☆ 現像時に特殊な着色を施すことで生み出されるキーフ特有のこのくすんだ色合い、ぜひLPサイズで堪能したい一枚ですね。
イタリアン・ロックを代表するこの名作も、素晴らしいジャケットを持つ一枚。この懐中時計の金属の質感の表現などはLPサイズならではではないでしょうか。
名匠ダリオ・アルジェントがメガホンを取り、若きジェニファー・コネリーを主演に制作された84年公開映画『PHENOMENA』の85年サウンド・トラック・アルバム。ジャケットは、主人公の少女を描いたミスティックな美しさを湛える下半分とややB級感のある上半分との対比が実にいい感じです。
イタリアン・ロックの腕利きたちが結成したスーパーグループによる記念すべき1st。女性の顔をドアップにしたジャケだけあって、LPだとかなり迫力がありますね。192KHZデジタル・リマスターの高音質盤となっております!
72年作『包帯の男』も手掛けたデザイナーによるジャケットが印象的な77年作。混沌と美が共存するような圧倒的な躍動感を放つ素晴らしいジャケットですよね。
個人的にLPだと特に素晴らしいジャケットだなぁと思ったのが本作。CDだと小じんまりとしてしまってますが、芸術的センスに溢れた秀逸なデザインだと思います。
最後は、ジャケット/内容ともにイタリアン・ロックの最高峰に位置するこの名盤をどうぞ。サウンドを見事に反映した幻想性と物悲しさが同居したこのジャケット、ため息が出る美しさですよね…。
今後各国のプログレを中心にタイトルを増やしていく予定ですので、どうぞご期待くださいませ!
新品LPの在庫リストはコチラ☆
廃盤希少!DVD、2枚組、NTSC方式、リージョンフリー、ブックレットなど元から無し
盤質:傷あり
状態:良好
軽微な汚れあり
多重録音という言葉が既に死語となりつつある現代においてさえ強烈な存在感と圧倒的な完成度を誇るイギリスのマルチ・プレイヤーの73年デビューアルバム。契約第1号アーティストのデビュー作としてヴァージンレコードの飛躍にも多大な貢献をした大名盤であり、また、本人の意図の範疇ではないながらも映画「エクソシスト」のテーマとしても有名な作品です。そのためおどろおどろしいイメージを持たれがちですが、実際はどこまでも美しく、雄大な自然を想起させる25分、23分の大曲2曲であり、膨大な数の地道なオーバーダビングを繰り返して作られた完全無欠の音像は70年代ロック史に深く刻み込まれています。
前作同様、多重録音を駆使して制作された2作目。74年作。多彩なゲストの参加やデヴィッド・ベッドフォードのストリングスを導入するなど、さらにスケールアップした作品。
1987年作品。『ディスカバリー』以来となる、3年ぶりのオリジナル・アルバムで、構成的には『ファイヴ・マイルズ・アウト』や『クライシス』に近い作品。
81年3月31日ドイツ公演をアンコール含め完全収録! メンバーはマギー・ライリー(vo)、モーリス・パート(ds/key)、ティム・クロス(key/vo)、リック・フェン(b/g/perc)、マイク・フライ(ds/perc)。
2枚組、直輸入盤(解説帯付仕様)、ボーナス・トラックとして同日の2ndショーから2曲を収録、定価記載無し
叙情的でファンスティックなプログレッシヴ・ロックを聴かせるアイルランドの名グループ。彼らが活動中にDAWNレーベルよりリリースした4枚の全スタジオ作品を収録した決定盤!
4枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、ボーナス・トラック3曲、リーフレット付仕様
盤質:無傷/小傷
状態:良好
2枚は無傷〜傷少なめ、2枚は傷あり、ボックスに若干圧痕あり
4枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、ボーナス・トラック3曲、リーフレット付仕様
盤質:無傷/小傷
状態:良好
ペーパーケース1枚に若干折れあり
アイルランドのプログレバンド、73年1st。室内楽調のクラシカルな楽曲で幕を開ける本作ですが、本編のサウンドはそれとは対照的に無骨なハードロックを軸にしたワイルドな作風となっています。そんなハードなバンド・アンサンブルをシンフォニック・ロックに消化しているのはストリングスの効果的な使用とキーボード・サウンドであり、非常に危ういバランスで両者を同居させることに成功している他、ハード・ロック然としていながらどこか儚なげで線の細いファンタジックさも持ち合わせ、メロディアスな楽曲にはブリティッシュ・ロック的な湿り気と品格を感じさせます。オーボエとピアノで落ち着いて聴かせるシンフォニック然としたパートからDEEP PURPLE的とすら言えるダイナミックなパートまで触れ幅に恵まれた個性的な作品であり、次作でシンフォニック・ロック・バンドとして洗練されていく前のサウンドのせめぎ合いが素晴らしい1枚です。
アイルランドのプログレバンド、75年4th。キーボーディストが交代し、Ian McDonaldをプロデューサーに迎え制作された本作ですが、その内容は前作のポップ志向をさらに強め、彼らのディスコグラフィー中で最も洗練されたシンフォニックプログレへと落とし込んだ名盤。ハード路線にいきがちな彼らの演奏をストリングスで上手く中和するなど、やはりIan McDonaldの手腕が幅を利かせている点がポイントですが、新加入のキーボーディストのバンドへの貢献も顕著であり、シンセサイザーやメロトロンに加えてエレピなども効果的に導入し、今までには見られなかったジャジーなテイストも散りばめられ、楽曲により多様性と深みを与えています。シンフォニックロックの華やかさ、ファンタジックさ、そして前作の延長上にある明快なメロディーを持ち合わせた必聴作であり、彼らの集大成と言うにふさわしい1枚となっています。
CRESTDCD062ZUK/CRESTDCD062(MOONCREST)
2枚組、全26曲
盤質:無傷/小傷
状態:並
カビあり、背ジャケに折れあり
名手アラン・ホールズワースが加入し制作されたギター入りソフツの第一弾『BUNDLES』期の未発表ライヴ音源、13曲を収録。ホールズワースはギターの他にヴァイオリンの卓越した腕前も披露しており聴き所です。
CARAVANと同じWILD FLOWERSを母体にRobert Wyattらによって結成されたグループであり、サイケデリック・ロックからその音楽性を変化させカンタベリー・ジャズ・ロックの代表的存在へと飛躍していったバンドによる70年3rd。Elton Deanに加えて、Nick Evans、Lyn Dobson、Rad Spail、Jimmy Hastingsという管弦奏者を充実させた8人体勢で録音された本作は、20分に迫る大曲4曲で聴かせる意欲作であり、初期のサイケデリック・ロックの音楽性を下地にしながらも、構築されたジャズ・ロック・アンサンブルと適度なアヴァンギャルド志向が融合した傑作です。
紙ジャケット仕様、2枚組、Blu-specCD2、13年DSDリマスタリング、 ファミリーツリー付き仕様、ボーナス・トラック3曲、ブックレット・内袋付仕様、定価2900+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
CARAVANと同じWILD FLOWERSを母体にRobert Wyattらによって結成されたグループであり、サイケデリック・ロックからその音楽性を変化させカンタベリー・ジャズ・ロックの代表的存在へと飛躍していったバンドによる71年4th。前作にも参加していたElton Deanが正式にメンバーとしてバンドに加入した本作は、前作よりもアヴァンギャルド志向と即興色を打ち出した作品であり、フリー・ジャズの音楽性の色濃いものとなりました。ジャズ色を急激に進化させたバンドと音楽性が合わなくなったRobert Wyattは本作を最後に脱退、MATCHING MOLEを結成することになります。
オリジナル・メンバーのKevin Ayers以来のギタリスト、Allan Holdsworthが加入し、『6』『7』と推し進めてきたフュージョン色をより強めた作品。75年作の8thアルバム。Karl JenkinsとMike Ratledgeによる叙情性と浮遊感のあるキーボード・ワーク、そしてその上をテクニカルに疾駆するHolldsworthの流麗なギター。John MarshallのドラムとRoy Babbingtonのベースによるロック的ダイナミズムに溢れたソリッドなリズム隊も特筆もの。圧巻のテクニカル・ジャズ・フュージョン・ロック!Holldsworthの唯一の参加作となった傑作。
デジパック仕様、2枚組、リマスター、DISC2には75年10月11日 のライヴ音源収録!
レーベル管理上、デジパック側面部に折れ線がある場合がございます。ご了承ください。
廃盤、紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、内袋・ブックレット付仕様、定価2800+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
紙ジャケに若干経年変化あり、小さい圧痕あり
廃盤、紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、内袋・ブックレット付仕様、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無
最後のオリジナル・メンバーMike Ratledgeが脱退。新たに元Darryl Way’s WolfのギタリストJohn Etheridgeが加入。John Etheridge (G)、Karl Jenkins (Piano)、John Marshall (Dr)、 Roy Babbington (B)、 Alan Wakeman (Sax)という布陣で制作された76年作。シャープなリズム隊をバックにJohn Etheridgeの超絶ギターが炸裂するパートと、柔らかく広がるキーボード&ピアノとサックスによる優美なパートとがダイナミックに交差するアンサンブルが聴き所。圧倒的なテンションと浮遊感の間を超絶技巧とセンスで行き交う後期ソフト・マシーンの代表作。
紙ジャケット仕様、Blu-spec CD、12年24ビット・デジタル・リマスター、英文ブックレット封入、定価2940
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
『SOFTS』に続く78年作。パリは「Theartre Le Palace」で収録されたライヴ音源。編成は、Karl Jenkins(Key)、John Etheridge(G)、Rick Sanders(Vln)、Steve Cook(B)、John Marshall(Dr)。しなやかなヴァイオリンがフィーチャーされ、たおやかさのあるユーロ・ジャズ・ロック的なサウンドが印象的。John MarshallのスリリングなドラムをバックにJohn Etheridgeが高速フレーズを炸裂されるアグレッシヴなパートも特筆もの。ライヴならではの緊張感がみなぎる逸品!
廃盤、紙ジャケット仕様、スリップケース付き仕様、追加音源10曲を収録した2枚組、Blu-spec CD、2012年デジタル・リマスター、英文ブックレット付仕様、ポストカード付仕様、定価3500
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
英ジャズ・ロックを代表するグループ、SOFT MACHINEの最終作となった通算11作目。81年作。Karl Jenkinsがイニシアチブを取り、John Marshall、Jack Bruce、Alan Holdsworthらが参加して作られた作品。テクニカルなジャズ・ロックを期待して聴くと肩すかしですが、イージー・リスニング的な浮遊感のあるジャズ・ロックとして聴けばかなり完成度高いです。
紙ジャケット仕様、Blu-spec CD、2012年デジタル・リマスター、内袋・英文ブックレット付仕様、定価2940
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
8cmシングルCD付き
68年作の2ndアルバム。68年6月29日、ロンドン・ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ音源とスタジオ録音音源。各プレイヤーの息遣いが聴こえてきそうな研ぎ澄まされた演奏はライヴでも変わることなく、当時の張り詰めた空気が時代を越えてこちらにピシピシ伝わってきます。名作。
紙ジャケット仕様、2枚組、ボーナス・トラック11曲、定価3200+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯は紙ジャケにに貼ってあります
本作は、69年にUKトランスアトランティックからリリースされたペンタングルのサード・アルバムで、メンバーはファーストから不変のジャッキー・マクシー、バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーン、ダニー・トンプソン、テリー・コックスの5人編成。プロデュースも前作に引き続きシェル・タルミー。全作品中最もジャズ色が強いアルバムといっていいと思うが、その意味では、例えば次作「クルエル・シスター」のようなしっとり系トラッド・サウンドを好むリスナーには人気のないアルバム。しかし、このバンドをトラッドとブルースとジャズの融合を試みる場として捉えるなら、それが最も成功したアルバムと言えるのではないでしょうか。
70年作の4thアルバム。アコーディオンやリコーダーが印象的な楽曲など、前作までの張り詰めた緊張感はなくなり、暖炉のように暖かみのあるサウンドが印象的。英トラッド・フォークの傑作。ジャッキー・マクシーの独唱による「When I Was In My Prime」は、鳥肌ものの美しさです。
ルーツに立ち返った前作の延長線上にありながらも、アメリカン・フォークにも接近をみせた5作目。71年作。メンバー間の確執が噂された時期だが、その舞台裏をかんじさせないくつろいだ穏やかな雰囲気を感じさせる一枚。
紙ジャケット仕様、内袋付仕様、定価2000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干帯中央部分に色褪せあり、紙ジャケに若干スレあり
72年作のラスト・アルバム。バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーンによるギターと、ダニー・トンプソンによるダブル・ベースとで織り成されるクールな演奏を聴くたびに遠い英国の荒涼とした寒空が眼前に浮かび上がります。前作ではアメリカン・フォークを意識したレイドバックしたサウンドを聴かせていましたが、本作で聴けるのは、「BASKET OF LIGHT」「CRUEL SISTER」などの名作にも見劣りしない、緊張感溢れる英国トラッド・フォーク。トラッド回帰により、ジャッキー・マクシーも水を得た魚のように美しい歌声を響かせています。バンドの最後を見事に飾った名作。
Jon Hisemanを中心に結成されDave Greensladeらを擁したイギリスのジャズ・ロックグループの69年2nd。VERTIGOレーベルの第1作という位置付けの本作は、ブルース・ロックへの傾倒が顕著であったデビュー作から音楽的な引き出しが格段に増した名盤であり、ブリティッシュ・ロック然としたハードなロック・アンサンブルからジャジーな表情、クラシカル・ロック的なアプローチまで、テクニカルなインタープレイを交えながら拡散しつつ融合する素晴らしいものです。中でも彼らを代表する名曲となった表題曲「ヴァレンタイン組曲」は圧巻の出来であり、ブリティッシュ・ジャズ・ロック最高峰の1枚と言えるでしょう。
2枚組、直輸入盤(帯・解説付仕様)、デジタル・リマスター、定価3570
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
1枚は傷あり、1枚は無傷〜傷少なめ
71年リリースのライヴ盤で、通算で4枚目となるラスト・アルバム。スタジオ盤でのダイナミズムがさらに増幅された演奏はただただ圧巻。ジョン・ハイズマンの超重量級でいてシャープな怒涛のドラム、ディック・ヘクストール=スミスの熱すぎるサックス、デイヴ・クレムソンの渾身のブルース・ギター、デイヴ・グリーンスレイドの淡くむせぶハモンド・オルガン、そして、クリス・ファーロウのソウルフルなヴォーカル。すさまじい一体感とダイナミズム。間違いなく当時の英国で屈指と言える実力派だったことでしょう。傑作です。
PFMと並びイタリアのプログレッシヴ・ロックを代表するバンコ。ヴィットリオ・ノチェンツィを中心に今なお活動する彼らだが、その哀愁を帯びた声の不世出の名ヴォーカリスト、故フランチェスコ・ディ・ジャコモと、彼らの地中海性を担っていた名ギタリスト、故ロドルフォ・アルテーゼを加えた、今では再現不能の黄金期編成による99年のライヴ盤。新旧代表曲を歌い込むジャコモと壮大なキーボードが並び立つ、真のバンコの姿を伝える名演!(レーベル紹介文より)
直輸入盤(帯・解説付仕様)、2枚組、リマスター、ボーナス・トラック3曲、定価4500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
背ジャケにヨレあり
PFMと共にイタリアン・ロックを象徴する名バンドが放った22年作!ピアノとアコギが寂しげに鳴らされ、哀愁と艶やかさを兼ね備えた素晴らしいヴォーカルが歌い上げる叙情的1曲目から一転、重厚なリズムとギター、ピアノ、オルガンがダイナミックに絡み合ってアーティスティックに突き進んでいく2曲目へと至る、このスリリングさと来たら!誰もが2nd『Darwin!』や3rd『Io Sono Nato Libero』を思い浮かべるであろうテンションのパフォーマンスに感動がこみ上げます。FINISTERREやUNREAL CITY、LA MASCHERA DI CERAなどの新鋭に接近したモダンさを見せつつも、往年のBANCOが持っていたロマンほとばしるようなイタリア臭は健在なのが最高に嬉しいです。前19年作もかなりの力作でしたが、初期BANCOを彷彿させるという点では、今作はジャコモ時代のBANCOファンにも是非オススメしたい傑作!
Vittorio Nocenzi、Gianni Nocenziを中心に結成され、Francesco Di Giacomoの迫力のある歌声とツイン・キーボードのアンサンブルを個性にイタリアを代表するプログレッシブ・ロックグループへと飛躍。シーンに衝撃を与えP.F.M.に続いて世界デビューを果たしたバンドの72年2nd。前作のハードな音楽性とテンションはさらに高められ、前作以上に複雑に構築された楽曲がカオティックに進行していきます。核となるピアノ、オルガンといったキーボード群に加えてモーグ・シンセサイザーが大幅に存在感を示すようになり、イタリアのほの暗い陰影をドラマティックに演出。セクションによってはアヴァンギャルドとすら言えるほどの攻撃性が凄まじい名盤です。
Vittorio Nocenzi、Gianni Nocenziを中心に結成され、Francesco Di Giacomoの迫力のある歌声とツイン・キーボードのアンサンブルを個性にイタリアを代表するプログレッシブ・ロックグループへと飛躍。シーンに衝撃を与えP.F.M.に続いて世界デビューを果たしたバンドの73年3rd。その内容は、前作で爆発的なテンションを聴かせた攻撃性、アヴァンギャルドなサウンドをオリジナリティーに落とし込み、クラシカルな気品を持ったシンフォニック・ロックにまとめた名盤です。勢いで押し続けるような作風からバランスの取れたトータルなサウンドへの移行が見受けられ全体的にスッキリした印象を持ちますが、それによってへヴィーなセクションと静寂に包まれるセクションの対比が明確に描かれています。
75年にMANTICOREレーベルよりリリースされた世界デビュー作。1stと3rd『自由への扉』からの楽曲に新曲1曲という構成。1st収録の代表曲「R.I.P」の英語バージョン「Outside」や、3rd収録の胸を打つ名曲「Non Mi Rompete(私を裏切るな)」の英語バージョン「Leave Me Alone」など収録。
76年作の6thアルバム『COME IN UN’ULTIMA CENA(最後の晩餐)』の英語バージョン。MANTICOREレーベルからの世界リリースの第二弾。これまでの彼らのダイナミックなサウンドはそのままに、より明快でコンパクトな作風を採用した名盤となっており、大曲の存在こそ無いものの彼ららしいスケールの大きなシンフォニック・ロックは健在。クラシック楽器の使用も巧みであり、タイトにまとめられた中に高密度でアイデアを閉じ込めた、非常に聴きやすい1枚。
紙ジャケット仕様、SHM-CD、リーフレット付仕様、定価2667+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯に若干曇りあり
1st発表以前の69年、RCAレーベルとの契約のために録音していたものの、RCAレーベルとの契約が無くなり、RICOLDIと契約したため89年にRAROレーベルがリリースするまでお蔵入りになっていた幻の音源。残念ながらジャコモは加入していませんが、アグレッシヴな展開と強靭なアンサンブルは、荒削りながら既にかなりの完成度。60年代ということを考えると、やはりただものではありません。
70年12月27日、1stリリース以前、デビュー前の貴重な発掘ライヴ音源。オーディエンス録りレベルのサウンドは良いとは言えませんが、演奏のテンションは半端じゃありません。BANCOファンは必聴
イタリアン・シンフォニック・ロックの代表格バンドの78年4th。それまでインスト路線を貫いてきたわけですが、本作では初めてボーカルナンバーも配置され、およそGoblinのイメージとは遠い、とてもファンタジックなコンセプトアルバムとなっています。「Goblin=サスペリア」、「Goblin=サントラ」というのはもはや常識なわけですが、数は少ないながらサントラではない、いわゆる「オリジナルアルバム」も残しており、その貴重な1枚が本作と言うわけです。ビシバシにキメるリズム隊、そして、恐怖ではなく優美なファンタジーを描かせても超一流の表現が出来てしまう、引き出しが多すぎるClaudio Simonettiのキーボードがやはり圧巻。ボーカルを取り入れたことに対する賛否両論は、それだけバンドとしてのまとまりに隙が無いことの、なによりの証です。テクニカルさを駆使したシンフォニックロックとして最高の出来であり、Goblinの新たな一面を垣間見ることの出来る名盤。
紙ジャケット仕様、エンハンスドCD、デジタル・リマスター、内袋付仕様、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、紙ジャケに若干圧痕あり
イタリアを代表するプログレッシブ・ロックバンドFORMULA TREのAlberto RadiusとGabriele Lorenziを中心に、現在もシーンで活躍するスタジオ・ミュージシャンを加え結成されたグループの75年2nd。デビュー作がボーカルのメロディーを大切にしながらテクニカルなアンサンブルで聴かせる作風であったのに対して、本作ではインスト・セクションの充実が図られており、フォーク、ジャズ・ロック、フュージョン、シンフォニック、ロックが混在した彼ら独自のスリリングなアンサンブルを提示。もちろん叙情性に富んだボーカルも健在の傑作となっています。
イタリアン・ロックの代表的グループとして知られる彼らの17年作。今作は弦楽アンサンブルと共演、バンド過去曲のアレンジやクラシック古典楽曲などから構成される、P.F.Mの13年作『DA MOZART A CELEBRATION』と同様のアプローチで聴かせる作品となっています。組曲に仕立てられた72年作『UOMO DI PEZZA』のナンバーを中心とする過去の名曲に加え、新曲、バッハやヴェルディなど古典クラシックも演奏。元々クラシカルな魅力に溢れるレ・オルメのナンバーが、格調高い弦楽の調べを得て一層ドラマチックさを増していて素晴らしいです。注目は1曲のみながら参加するSAGRADOのヴァイオリニストMarcus Viana。天を駆けるような美麗なプレイは一聴して彼とわかります。企画盤的作品ではあるものの、鮮やかによみがえった過去曲の数々に改めてレ・オルメの楽曲の持つ美しさを実感できる、充実度の高い一枚に仕上がっています。
結成は67年までさかのぼり、ビート・ロックグループとしてデビュー後、時代の流れに対応してプログレッシブな音楽性へと変化。以降、EL&P系のキーボード・ロックバンドとして知名度を上げ、活動を続けるグループの71年3rd。フィリップスからリリースされたプログレッシブ・ロックバンドとしての彼らのスタート作であり、彼らの個性である冷ややかなオルガン・ロックをメインに収録していますが、一般的なキーボード・ロックグループのような超絶技巧で聴かせるパートはほとんどなく、クラシカルなモチーフを取り入れたセクションと、Aldo Tagliapietraによるイタリア叙情を強く感じさせるボーカルパートのコントラストで聴かせる作品となっています。
結成は67年までさかのぼり、ビート・ロックグループとしてデビュー後、時代の流れに対応してプログレッシブな音楽性へと変化。以降、EL&P系のキーボード・ロックバンドとして知名度を上げ、活動を続けるグループの72年4th。バッハの「シャコンヌ」からほの暗い幕開けが印象的な本作は、各種キーボードで埋められたイタリアンシンフォニック・ロックの典型と呼べる作風であり、前作以上にパワフルなキーボード・ロックと、Aldo Tagliapietraによる垢抜けない中にも叙情を感じさせるボーカルパートの対比が明確なコントラストを描いた傑作です。
結成は67年までさかのぼり、ビート・ロックグループとしてデビュー後、時代の流れに対応してプログレッシブな音楽性へと変化。以降、EL&P系のキーボード・ロックバンドとして知名度を上げ、活動を続けるグループの73年5th。イタリアンシンフォニック・ロックの名盤として有名な作品であり、「フェローナとソローナ」をテーマにした、組曲形式で聴かせるコンセプトアルバムとなっています。全編で溢れるイタリア然とした叙情とメランコリックな肌触りは特筆すべきものであり、オルガンを中心にした攻撃性のあるキーボード・ロックとAldo Tagliapietraの儚げなボーカル曲との対比がやはり素晴らしく、ジャケットのような気品漂うサウンドを作り上げています。
ペーパーケース仕様、伊語バージョンと英語バージョンとをカップリングした2枚組デラックス・エディション
盤質:無傷/小傷
状態:良好
72年作の2nd。ブルース・ロックだった1stに比べ、ソリッドなハード・ロックをベースにしながら、ピアノやフルートのリリカルなフレーズが印象的なドラマティックなサウンドを聴かせています。ヘヴィなギターによる混沌としたパート、フルートやピアノのリリカルなパート、酒の匂いが漂ってきそうなアクの強いフォーキーなパートなどが無造作に散りばめられたバタバタとしたノリもこのバンドの魅力の一つ。
77年にイタリアン・シンフォ屈指の傑作をリリースしたグループによる、2012年再結成作。ヴォーカル、キーボード、ドラム、ベースのオリジナル・メンバー4人に加えて、ギターとキーボードの2人を新たなメンバーとして迎えた6人編成。いや〜、1曲目を聴いて心躍らないプログレ・ファンは一人もいないと断言!77年作に比べて幾分力強くタイトなドラムを土台に、ヴィンテージな音色のファンタスティックなキーボードとマイルドな歪みのギターがリズムを刻む中、ムーグ・シンセがどこまでも続くようにリリカルなフレーズを奏でる。場面が切り替わるように、ムーグからギターへとリードが移り、あの77年作を彷彿とさせる、繊細なタッチの歌心いっぱいのギターが流れると、もう胸がいっぱいになります。手数多くシャープにリズム隊が走りだし、キレのある変拍子の中をピアノが流麗にフレーズを奏でる・・・もうあまりの素晴らしさに笑みがこぼれます。ふぅ、あれ、はじまってからまだ5分しかたってない!8分を超える大曲2曲を含む新録の4曲の完成度の高さは圧巻の一言です。77年のライヴ音源(クリアなオーディエンス録音)を3曲収録しており、そちらももちろん素晴らしい。ベテランの復活作とは思えない瑞々しさに溢れた大傑作です!
単発ながらイタリアン・シンフォニック・プログレッシブ・ロックの頂点に君臨する名盤を生み出したグループによる77年作。テクニカルでタイトなリズム・セクションをボトムに、アコースティック・ピアノやアナログ・シンセサイザー、チェンバロ、ギター、フルートといった楽器がふくよかなサウンドを彩る作風であり、ツイン・キーボード、ツイン・ギター編成で聴かせるその叙情性とファンタジアはイタリアン・シンフォニック・ロックの中でも飛びぬけたクオリティーを誇ります。PREMIATA FORNERIA MARCONIやMAXOPHONEといった叙情性と牧歌的な雰囲気を持ったグループにも全く引けを取らない奇跡の1枚であり、且つスリリングな技巧に裏打ちされた名盤となっています。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、内袋付仕様、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に色褪せあり、紙ジャケに若干汚れあり
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