2016年8月17日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
「最近、これよく売れるなぁ」「この作品、素晴らしいのに、あまり売れないなぁ」「おっ、これ中古で入ったのか!」
そんな店長とっておきのオススメ作品をピックアップするコーナー「日々是ロック」。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいりますよ。
今日のテーマは「キーボード・プログレ」。
まずはリイシューされてから超ロングセラーのこの人気盤からいきましょう!
スージー・クアトロのお兄さんって、こんなにも素晴らしいキーボード奏者だったのか。
この75年作は、トレース『鳥人王国』あたりと並び称されるべきクラシカルなキーボード・プログレ逸品ですよ!
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クラシカルな美旋律に彩られたドラマティックなキーボード・プログレをピックアップ!往年の名作から90年代以降の新鋭作品までセレクトいたしましたよ~。
MICHAEL QUATROから「ニッチ&クラシカル」つながりで2枚セレクトしましょう。
デンマークにこんな心躍るクラシカル・キーボード・ロック・バンドが居たなんて!
トレースやコレギウム・ムジカムあたりのファンはウキウキしちゃうはず。
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第二弾もまた、第一弾のタイトルと同じくプログレ・マニアが「きた、きたー!」と雄叫びを上げること必至の良作ぞろい。試聴用動画とともにどうぞ探求をお楽しみください!
なんと南半球のオーストラリアに、オランダのTRACEやチェコのCOLLEGIUM MUSICUMばりのクラシカルなキーボード・プログレ・バンドが居たとは!
70年代のクラシカルなキーボード・プログレのファンへの2016年の贈り物と言えるのがこちら!
「70年代プログレの遺産の発見」というテーマで、PAVLOV’S DOG、CATHEDRALといった米シンフォ名バンドの未発表曲を、バンドのオリジナル・メンバーをゲストに迎えて録音しちゃおう、という愛すべき企画!
最近、新入荷した中から一枚ピックアップ!
メロディがキャッチーでオランダのバンドかな、と思ったら、なんとアメリカはナッシュビルのバンドなのか・・・。
ずばり「プログレ meets メロディアス・ハード」な逸品で、この新鋭は注目っ!
新鋭プログレ・バンド・コーナーから5枚オススメしましょう。
全パートのどこを切り取ってもメロディが溢れ出る、と言っても過言ではないメロディアスぶり!
これはGENESISやCAMELやYESなど70年代プログレの遺伝子を受け継いだ正統派プログレとして一級の出来映え!
コロコロとリリカルなピアノがいいなぁ。
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ハイ・トーンのヴォーカルとヌケの良いコーラス・ワーク、そして、突き抜けるように躍動感いっぱいのアンサンブル。そんなイエスのDNAを継ぐ00年代以降の世界各国のプログレ作品をセレクト!
「ファンタジー」そのものと言っても過言ではないマルチ・ミュージシャンが英国から登場!
幻想に包まれたリリカルなメロディが躍動する2014年渾身のデビュー作!
この音の瑞々しさやまばゆさときたら!
EL&Pやジェネシスやニュー・トロルスのDNAを継いだイタリアの新鋭で、前作もカケレコベストセラーとなりましたが、この2015年作、さらに突き抜けてます!
クラシック音楽やキース・エマーソンに影響を受けたキーボード奏者&コンポーザーのLuca Zabbiniの演奏、すごいワクワク感!
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90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2015年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
音楽/映像などを対象とする世界的アワード「INDEPENDENT MUSIC AWARDS」を見事受賞したのがこのスペイン新鋭による12年作!
アコースティック・ピアノ奏者とエレクトリック・キーボードとのダブル鍵盤奏者編成が特徴で、次々とスリリングに切り返す変拍子の中を、ピアノが硬質なタッチのフレーズを繰り返し、シンセがシンフォニックに広がります。
クラシックの確かな素養を感じさせるテンションみなぎる演奏は、イタリアのバンコにも比肩!
ここからは、中古盤コーナーからオススメしていきますよ〜。売り切れ御免!
バンド名は「魔王」ですが、シューベルト「魔王」から取ったのが間違いないと思わせるほど、どこまでもクラシカル&ドラマティック!
73年に自主制作された激レア盤!
キューバでシンフォ!?
イエスのDNAを継いだこんなにもファンタスティックなグループがカリブ海で誕生するとは・・・。
メロトロンの音圧にかけてはこのグループの右に出るものなし!
邪悪さをまとって突き進むへヴィネスみなぎるアンサンブルが圧巻~!
ANGLAGARDから受け継いだ北欧ヘヴィー・シンフォの伝統を今に伝える好グループですね!
ジェネシスの幻想美、ニューエイジの空間的な広がり、プログレ・ハードのドライヴ感とキャッチーなメロディ・センスが混じったようなサウンドはかなりハイレベル。
さすがはウクライナの奇才とうなる2015年快作。
人呼んで「北欧のキース・エマーソン」。
クラシカルなチャーチ・オルガンを中心に、メロトロン、管弦楽器、混戦合唱がこれでもかと押し寄せるサウンドはただただ荘厳&ダイナミック。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
スウェーデンのキーボード奏者Par Lindhによるプロジェクト。94年の1stアルバム。クラシカルなチャーチ・オルガンを中心に、メロトロン、管弦楽器、混戦合唱などをフィーチャーし、これでもかと荘厳なサウンドを聴かせるキーボード・プログレ。古楽的な格調高さや、70年代英国ロックに通ずるリリシズムも印象的。
ツイン・キーボード編成のオーストラリア産プログレ・グループ、75年の唯一作。手数多く切れ味の鋭いドラム、ゴリゴリのトーンで疾走するリッケンバッカー(←おそらく)ベースによるスピード感あるリズム隊、そして、クラシカルかつR&B〜ジャズ的なグルーヴ感もあるピアノと透明感あるトーンの幻想的なキーボード・ワークが印象的で、端正かつジェントルなキーボード・プログレ・サウンドは、EL&PというよりオランダのトレースやチェコのCOLLEGIUM MUSICUMあたりを彷彿させます。気品のある伸びやかな男性ヴォーカル、フックに富んだ流麗なメロディもまた魅力的。マイナーながら、クラシカルなキーボード・プログレとしてこれはかなり完成度高いです。これはオススメ!
デンマーク出身のキーボード・プログレ・バンド、74年のデビュー作。明るく華やかなトーンで広がるハモンド・オルガンとクラシカルなリードを奏でるムーグ・シンセを中心に、粒立ちの良いトーンの明瞭でメロディアスなギター、高音が際立ったゴリゴリとしたトーンでアグレッシヴにランニングするベースがめくるめく心躍るサウンドが印象的。ジェントルなヴォーカル、気品のある美しいメロディもグッときます。エドヴァルド・グリーグによる組曲「ペール・ギュント」をモチーフにした15分を超える大曲も聴きどころ。オランダのトレースやチェコのコレギウム・ムジカムあたりが好きなら間違いなく気にいるでしょう。クラシカルなキーボード・プログレの名作です。
90年代末にデビューしたスペインのシンフォニック・ロック・バンド、2012年作の6th。アコースティック・ピアノ奏者とエレクトリック・キーボードとのダブル鍵盤奏者編成が特徴で、次々とスリリングに切り返す変拍子の中を、ピアノが硬質なタッチのフレーズを繰り返し、シンセがシンフォニックに広がります。クラシックの確かな素養を感じさせるテンションみなぎる演奏は、イタリアのバンコにも比肩。ドラムも特筆で、手数多くシャープなスティックさばきは、初期クリムゾンでのマイケル・ジャイルスや往年のイタリアン・プログレを彷彿させます。テクニカルかつドラマティックなプログレのファンは必聴の傑作。特にバンコのファンは是非!
盤質:傷あり
状態:良好
側面部に折れあり
マルチ・インスト奏者のShane Atkinsonを中心に結成され、アメリカはナッシュビルを拠点に活動するプログレ・バンド、2016年デビュー作。伸びやかなハイ・トーンと「繊細かつパワフル」とでも言えるような表現力豊かな歌唱が魅力のヴォーカル。カンサスを彷彿させる陰影とキャッチーさを兼ね揃えたフックに富んだメロディ。ストレートなアレンジにすればメロディアス・ハード・ロックとして一級品に仕立てることが出来そうな魅力的なヴォーカル&メロディを軸に、クラシカルで流麗なピアノ、メロトロンやムーグなどヴィンテージなトーンをふんだんに使った重厚なキーボード、多声のコーラス・ワークなどがドラマティック&プログレッシヴに彩るサウンドが持ち味です。バンドの出身地を知らずに聴けば、アメリカのバンドとは思わず、オランダあたりのバンドと思うかもしれません。そんなヨーロッパのバンドに通じる陰影と格調高さとメロディアスさを持った注目の新鋭です。これは快作!
KARFAGENでお馴染みのウクライナのKey奏者&コンポーザーのAntony Kaluginによる別働プロジェクト。2015年6thアルバム。ブレイクビーツを盛り込んだシャープで広がりのあるリズムを土台に、アコギのアルペジオや透明感あるハードエッジなエレキ・ギターやシンフォニックでいてニューエイジにも通じる雰囲気をもつキーボードなどが四方を縦横無尽に行き交い、ドラマティックかつ空間的な浮遊感ももったサウンドを描いていきます。イマジネーションたっぷりなアンサンブルを背景に、伸びやかに紡がれるフックに富んだメロディ(英詞でおそらくヴォーカルのみ英国人)、マイルドな歌声がハートウォームな男性ヴォーカルも特筆です。ジェネシスの幻想美、ニューエイジの空間的な広がり、プログレ・ハードのドライヴ感とキャッチーなメロディ・センスが混じったようなサウンドはかなりハイレベル。さすがはAntony Kalugin!とうなる快作です。
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