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「そしてロックで泣け!」第二十三回 ロッカンダ・デッレ・ファーテの「蛍が消える時(Forse Le Lucciole Non Si Amano Piu)」

当連載も20回を超えたところでなんですが、タイトルのバックに使われている画像は、イタリアン・ロック・バンド、レ・オルメが73年に発表した傑作『フェローナとソローナの伝説』のアルバム・ジャケットです。それにしてはイタリアものをひとつもとりあげていないのはどうかと思うので、今回はイタリアものの泣ける曲を紹介したい。

しかしコアなプログレ・ファンならイタリアをはじめとするユーロ系プログレも分け隔てなく聞くだろうけど、普通に洋楽を聴いてきたような人がイタリアン・ロックへ向かうには、ちょっとばかりハードルがある。

ひとつには言語の問題。英語は聴き慣れているけど、イタリア語ってなじみがないので、いきなり歌いはじめに「イレ~」とか、「オンブレ~」とか言われたら違和感がある。バンド名もバンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソとか、イル・バレット・ディ・ブロンゾとか、ロヴェッショ・デッラ・メダーリャとか、聞きなれない単語なので舌を噛みそうになる。
 
叙情的なものはイタリアン・ロックにも多いけど、ブリティッシュ・ロックとは叙情性の質がちょっと違っていて、単純に言うとブリティッシュ・ロックはシリアス、イタリアン・ロックはロマンチシズムと、そんな感じかな? そのロマンチシズムが過ぎるということにも拒否反応を示す人がいると思う。思わず「あまーい!」と叫びたくなってしまうほどのロマン、ロマン、ロマン溢れるサウンドとメロディが洪水のごとく押し寄せてくると、僕みたいな大阪の片田舎で育った人間は、聴いていて少し照れくさくもなってくる。
 
いや、でもイタリアン・ロックだってブリティッシュ・ロックと同じで、バンドによって音楽性は様々だ。カケレコ・ユーザーにあらためて言うまでもないかもしれないけど、言語の違和感を覚えさせないほどに優れた楽曲が数多くある。ぜひ多くの人にイタリアン・ロックを聴いてもらえたらと思う。と、さらに多くの人をプログレの底なし沼へ……。
 
それにしては20回も連載してて、イタリアものを1曲もとりあげてないとは! ということで、数あるイタリアン・ロックの中でも叙情的で泣ける曲のトップと僕が信じて疑わないロッカンダ・デッレ・ファーテ「蛍が消える時(Forse Le Lucciole Non Si Amano Piu)」を紹介したい。
 
ロッカンダ・デッレ・ファーテはイタリア北西部のピエモンテ州で70年代中ごろに結成されている。メンバーは…とカタカナで書いていこうと思ったけど読みがわからないので原語で書くと、キーボードのOscar Mazzoglio、ベースのLuciano Boero、ドラムのGiorgio Gardinoが中心となり、ギターのAlberto Gaviglio、ギターとヴォーカルにフルートも担当するEzio Vevey、キーボード担当のMichele Conta、ヴォーカル担当のLeonardo Sassoというツイン・ギター、ツイン・キーボードの編成だった。
 
ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックの影響を受けながら独自の音楽を目指し、かなり濃密な楽曲制作に打ち込んだという。そのデモが認められてポリドールと契約。レーベル仲間と一緒に“Phonogram…mania”と銘打たれたツアー・イベントに参加した後の77年に発表されたのが『妖精(FORSE LE LUCCIOLE NON SI AMANO PIU)』だった。

ジャケットを見ただけでもため息ものでしょ? キャメル『ムーンマッドネス』に匹敵するファンタジーの世界。でもわざとらしさや嫌味がないという美麗極まりないものとなっている。せっかくなので1曲目のインスト曲「ひとときの静寂(A Volte Un Istante Di Quiete」から聴いていただきましょう。

A Volte Un Istante Di Quiete

試聴 Click!

どうです!転がるようにクラシカルなピアノの響きから、一転してハードに。フルートを伴うゆったりとした中間部から、さらに緩急のきいた展開で駆け抜けていく構成が素晴らしいでしょ!それに続くのが、今回紹介したい「蛍が消える時」です。

Forse Le Lucciole Non Si Amano Piu

試聴 Click!

オープニングの雨だれのようなビブラフォンとピアノからリリカルそのもの。ハープシコードとフルートをバックに、熱いヴォーカルが乗る歌パートとバロック調でテクニカルなインスト・パートが交互に登場し、やがて歌も演奏もともに熱さを増して融合され、6分過ぎから駆け上がっていく。7分ごろに再びオープニングの展開へと戻り、叙情的なメロディが緩やかにフェイドアウトしていく。
 
1曲目「ひとときの静寂」もそうだけど、パートごとの各種キーボードの使い分け、ビブラフォンやフルートの挿入の仕方など、きめ細やかなアレンジが施されている。小技をきかせて歌うほどに饒舌なドラムも素晴らしい。イタリア特有のロマンチシズムもあるけど、甘くなり過ぎずに適度なハードさを交えて9分という長さをサラッと聴かせてくれる。テクニックもセンスも抜群で、イタリアものに苦手意識のある人でも、叙情メロ愛好家であれば、この曲にはグッとくるのでは?
 
正直なところ冒頭2曲の出来がズバ抜けているけど、残りの曲も佳曲ばかり。イタリアン・ロック史に残る傑作と思う。
 
彼らは78年にシングル「New York / Nove Lune」を発表。この2曲は再発CDにもボーナスで収録されていた。80年にはLA LOCANDAと改名してシングル「Annalisa / Volare Un Po Piu In Alto」を発表。ポップかつロマンチシズム過多ではあるけど叙情的な曲になっている。だが時代の流れには抗えずに解散してしまう。
 
93年には、“Phonogram…Mania”のツアー時に録音された音源が『LIVE』として発掘CD化。音質は良くないが、当時のライヴの様子がうかがえる貴重な音源だ。99年に再結成して2作目となる『HOMO HOMINI LUPUS』を発表。ゆったりとしたテンポの歌もの中心で、穏やかな作風の良作だったが、『妖精』を期待したらガッカリするかも。2010年にはよりオリジナルに近いメンバーで再結成して、12年には過去曲の新録+77年のライヴ音源を収録した『MISSING LINK』を発表。こちらはかなり良い仕上がりになっている。さあ、みんなでプログレの底なし沼へ!
 
それでは、来月もロックで泣け!



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