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スタッフ佐藤の、コレ好きなんですよ。 – 第十六回 ジョージ・ハリスン『EXTRA TEXTURE(ジョージ・ハリスン帝国)』

こんにちは、カケレコ・スタッフ佐藤です。

「スタッフ佐藤の、コレ好きなんですよ。」は、一般的にはあまり注目を集めることのない作品ながら「実は良い作品なんだけどなぁ、もっと聴かれてほしいなぁ。」とスタッフ佐藤が日頃から感じている、愛して止まない作品たちを取り上げてご紹介していこうというコーナー。

今回取り上げるのは、ジョージ・ハリスンの『EXTRA TEXTURE(ジョージ・ハリスン帝国)』です。

確か中学2年の時だったと思いますが、多くのロックファンと同じく、スタッフ佐藤にとっても海外のロックに興味を持つきっかけとなったのはビートルズでした。4人の中でも、楽曲の面でもキャラクターとしてもどうしてか無性に好きだったのがジョージ・ハリスン。ビートルズのアルバムを制覇した後、ソロアルバムに手を出したのも彼の作品が最初でした。

と言っても、「サムシング」「ヒア・カムズ・ザ・サン」のような誰もが名曲と認めるナンバーよりは、『ホワイトアルバム』収録の「サヴォイ・トラッフル」や当時のシングルB面曲で『パスト・マスターズ』に収録されている「オールド・ブラウン・シュー」「ジ・インナー・ライト」あたりが昔からお気に入りで、そういう曲に滲むジョージならではの「渋み」のような部分を楽しんでいたように思います。あ、渋みというのとは違いますが、「ブルージェイ・ウェイ」で聴けるサイケデリックを履き違えたような気持ち悪さも大好きですねー。

そんな感覚を彼のソロアルバムに当てはめると、そのジョージらしい渋みがよ~く出ているのが、この75年作『EXTRA TEXTURE』ではないかと思います。

EMI/アップルからの最後のオリジナルアルバムとなった本作には、クラウス・フォアマン/ニッキー・ホプキンス/ビリー・プレストン/ゲイリー・ライト/デヴィッド・フォスター、そしてレオン・ラッセル/カール・レイドル/ジム・ケルトナー/ジム・ゴードン/ジェシ・デイヴィス/ジム・ホーンら米スワンプ系ミュージシャンと、まさにジョージ人脈を総動員したミュージシャンたちが参加しています。

その内容は、オープニングこそロニー・スペクターのために書かれたこれでもかとキャッチーな「YOU(二人はアイ・ラヴ・ユー)」でスタートしますが、それ以降は一貫して漢ジョージ・ハリスンの世界。あまりに渋い曲が並ぶため冒頭の「YOU」が浮きまくってる感はありますが、そこの幅も含めてジョージらしい味わい深い作品に仕上がっていると思います。

コンポーザーとして見ると、言うまでもなくジョンはジョン、ポールはポール以外何者でもない確固たるアイデンティティを持っていました。対してジョージの楽曲に見られる叙情性や陰影そしてこの得も言われぬ渋みは、ずばりブリティッシュ・ロックとしての魅力に他ならないと感じます。もしかすると、そこがジョージの曲に惹かれた理由だったのかもしれません。才能は豊かだけど決して天才ではない、そんなジョージだからこそ紡ぎだせる楽曲の魅力にきっとやられたのでしょうね~。

This Guitar

生粋のネイティブ・アメリカン・ギタリスト、ジェシ・デイヴィスによる泣きのスライドギターが炸裂する「ホワイル・マイ・ギター」の続編的ナンバー。ジョージのスライドともクラプトンのスライドとも違うスワンプ・ロックの粘りを含んだプレイがいい味出してますね~。

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World Of Stone

個人的には本作のベストソングに推したい激渋ナンバー!英国叙情に溢れるメランコリックなサウンドに、僅かにスワンピーなコクが香ってくる感じがたまりません。

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Gray Cloudy Lies

こちらも「World Of Stone」に負けない渋~い一曲。こういう曲を聴くと、ジョンやポールにはこれは絶対に書けないよなぁと思います。タイトル通り灰色の色調を感じさせる趣あるサウンドは、いかにもなジョージ節。

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  • GEORGE HARRISON / ALL THINGS MUST PASS

    70年リリース1stソロ、ジョージ・ハリスンの最高傑作というだけでなく、ロック史上に燦然と輝く金字塔!

    後期BEATLESのジョージはすごかった。メロディ・メイカーとしては、「SOMETHING」や「HERE COMES THE SUN」など、ジョンとポールにも引けを取らない名曲を書き、ギタリストとしても、シンプルながら楽曲の魅力を確実に引き出すいぶし銀のフレーズで影ながらサウンドを引っ張る。BEATLES解散後にリリースされた1stソロである本作は、そんなミュージシャンとして脂が乗り切った状態のまま、クラプトン、リンゴ、デイヴ・メイスンなど才能溢れる友人達とともに一気に作り上げたジョージ渾身の傑作。何度聴いても飽きず、むしろ輝きを増し続ける普遍的なメロディがとにかく絶品。奥行きのある演奏も聴けば聴くほどに味わいが増します。ロック史上に残る金字塔と言っても過言ではない大傑作。

  • GEORGE HARRISON / BEST OF

    76年発表のベスト

  • GEORGE HARRISON / THIRTY THREE AND 1/3

    洗練されたAORポップ路線の76年作、ゲイリー・ライト/ビリー・プレストン/リチャード・ティー/デヴィッド・フォスターなど参加

  • GEORGE HARRISON / GONE TROPPO

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  • GEORGE HARRISON / FAVORITE ROCK ARTIST SERIES GEORGE HARISSON

    18曲編集盤

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