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SERU GIRANの遺伝子を受け継ぐアルゼンチン新鋭ISMO DE LAS FAUCES特集!

近年、イタリア、北欧などとともに良質なプログレ・バンドを数多く輩出しているのが南米アルゼンチン。

古くは天才Charly Garciaを中心とするSERU GIRANや、アルゼンチン・ロックの原点ALMENDRAを率いた故Luis Alberto SpinettaによるINVISIBLE、今やアルゼンチンを代表する音楽家となった当時十代のLito Vitaleが率いたMIAなど、南米らしい艶やかなメロウネスを持つ名バンドが活躍したことは、ユーロ~辺境までを幅広く探求されているプログレ・ファンの方であればご存知かもしれません。

今回は、その中でもSERU GIRANからの影響を感じさせるアルゼンチンの新鋭バンドISMO DE LAS FAUCESをご紹介いたしましょう☆

ISMO DE LAS FAUCESは、首都ブエノスアイレスより南東数キロに位置する都市キルメス出身のバンド。メンバーは以下の4人です。

キーボード&ヴォーカル: Lucas Bustos
ギター: Augusto Vega
ベース: Matias Lopez
ドラムス: Gonzalo Miñana

注目すべきは、バンドの中心人物であるkey奏者/ヴォーカルのLucas Bustos。彼は、2012年に往年のアルゼンチン・ロックのサウンドを受け継いだ素晴らしいアルバム『FLORECIENDO EN HELIOPOLIS』をリリースしたVADE RETROでキーボードとコンポーズを手がけていた人物。

こちらが、VADE RETRO『FLORECIENDO EN HELIOPOLIS』。往年のアルゼンチン・ロックがお好きなら、新鋭ではまずコレ!とオススメしたい作品となっています。

試聴 Click!

VADE RETROは惜しくもその12年作のみを残し解散してしまったのですが、そのキーマンだったLucasが新たに結成したバンドこそ、このISMO DE LAS FAUCESなのです。

Charly GarciaやSpinettaらの影響を感じさせるセンシティヴな感性で紡がれるリリカルかつメロウなサウンドを聴かせてくれたVADE RETROですが、そんなLucasの類まれな音楽センスはこのISMO DE LAS FAUCESでも健在。

南米らしいリリシズムと素朴な温かみを感じさせるメロディラインを紡ぐ才能、70年代の香りを放つ艶やかなムーグシンセのプレイ、そして胸に迫るセンチメンタルな歌声など、まさに天才Charly Garciaのイメージが重なります。

ファズを効かせた70年代っぽい粗さがたまらないプレイからジャズ/フュージョン・タッチの流麗なプレイまで多彩にアンサンブルを彩るギターも特筆。リリシズムたっぷりのたおやかなアコギのプレイも、在りし日のアルゼンチン・ロックへの憧憬をうかがわせます。

一方で、ミニマルなタッチのヴィブラフォンやしとやかに鳴らされるピアノ、静謐なエレピなど、ポストロック的に洗練された透明度の高い音使いも大きな特徴。偉大なる先達へのリスペクトに溢れた70年代的な温かみを持つ音像、そして瑞々しい感性から紡ぎ出されるモダンなサウンドメイキングを巧みに融合させた魅力あふれるサウンドを聴かせてくれるんです。

ではそんな素晴らしいデビュー作からのナンバーをお聴きいただきましょう☆

「DORMIR」

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アルゼンチン・ロック特有のメロウな陰影を持つアンサンブルをヴィブラフォンやピアノの凛と澄みわたった音色が美しく彩る、まさにバンドの音楽性がよく表れたナンバー。
哀愁溢れるアコースティック・ギターに繊細なヴォーカル、手拍子で進行していく、タンゴやフォルクローレを取り入れた後半の展開にもバンドの並々ならぬセンスを感じさせます。


「La Triste Historia De Un Cualunque」

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センシティヴなヴォーカル・ハーモニーが美しいナンバー。ジャジーに抑制の効いたアンサンブルも素晴らしいですよね。全編に漂うこの甘いメランコリーこそアルゼンチン・ロックの醍醐味。



「Desarma y Sangra」

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最後はSERU GIRANの楽曲「Desarma y Sangra」のカバー動画をご紹介。オリジナルはCharly Garciaの独断場と言えるピアノ弾き語りのナンバーですが、
エレクトリック・ピアノを弾きながら切々と歌い上げるLucasの姿は、まさしく「現代のCharly Garcia」と呼べるのではないでしょうか。


今後のアルゼンチン・ロックを担うだけの豊かな才能を感じさせる新鋭ISMO DE LAS FAUCES。これからの活躍にもぜひ期待したいところですね!

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