2014年10月20日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
週末は地元の仲間に誘われて、隣町のイベントでの野外ライヴで久々にギターを弾きました。
普段はアコギを爪弾く程度なのですが、久々にエレキを引っ張りだし、押入れの奥に眠っていたMXRやらBOSSやらのエフェクターを出し(カビ生えてるのあるし・・・)、フェンダーアンプをスイッチオン。
この歳になって、ミュートしてリフをザクザク刻むことになるとは・・・。最初は、老けた自分との不釣合いに苦笑いでしたが、だんだんとよみがえる学生時代のバンドマン魂。
たまにはスカッと爆音でリフを刻むのも良いですね!
さてさて、入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
一枚目は、ファンタスティックなプログレのファンのみなさまにカケレコ一押しの新譜をご紹介!
陽光溢れるファンタスティックな1stも名作でしたが、SUBMARINE SILENCEのKey奏者が全面参加したこの2ndは、そこにジェネシスのオマージュが散りばめられていて最高の幻想プログレに仕上がっております☆
【関連記事】
イタリアらしい瑞々しい叙情美とハートフルな温かみが溢れるシンフォ・サウンドが絶品な新鋭ACTIVE HEEDを大特集!
ジェネシスのファンでSUBMARINE SILECEを聴いたことがない、ということは最新の2013年作をチェック是非!
ジェネシス系伊シンフォの名バンドとして知られるMOONGARDENのギタリストとキーボーディストによるプロジェクト・バンド、13年作2nd。
ファンタスティックなジャケットの通りに、初期GENESISのファンタスティックさ、幻想性、叙情美を理想的に受け継いだ文句なく素晴らしい一枚です。
メロディアスなプログレを聴かせるイタリアの新鋭なら、この作品も今大人気です。
ジェネシスやカンサスへの愛情に溢れたフックに富んだプログレ・ハードを聴かせるイタリアのプログレ新鋭グループ、2014年デビュー作。
ラストの17分を超えるタイトル・トラックの素晴らしさときたら!
ジェネシスやグリーンスレイドからムーン・サファリまでを俯瞰したような、躍動感いっぱいで歌心みなぎるアンサンブルがめくるめく名曲。
これは注目のイタリア新鋭ですよ~。
90年代以降のイタリアのプログレシーンを引っ張る重要人物と言えば、Fabio Zuffantiですね。
FINISTERREやHOSTSONATTENなどを率いて次々に名作を残していますが、彼が率いるバンドの中で最もヴィンテージ色が強いのがこのバンド。
FINISTERE~LA MASCHERA DI CERA~HOSTSONATENで00年代伊プログレシーンを牽引する奇才Fabio Zuffantiが70年イタリアン・ロックへのオマージュをコンセプトに結成したプログレ・バンド、2012年作6th。
コンセプトは、なんと、あのレ・オルメの傑作の続編!
めくるめく「静」と「動」の圧倒的な対比。す、凄い・・・。
奇才Fabio Zuffantiの関連作はこちらで特集しております。
【関連記事】
HOSTSONATEN、FINISTERRE、LA MASCHERA DI CERAを率いて次々の傑作をリリース。90年代以降のイタリアン・ロック・シーンを牽引する天才と言って過言ではないFabio Zuffanti関連作を特集!
90年代以降のプログレ・シーンを引っ張るスウェーデン、イタリアのシーンに続くべき、最近、続々と好バンドが生まれてきているのがロシアのプログレ・シーン。
この作品はオススメですよ~。
2011年のデビュー作もヴィンテージなプログレ・ファン歓喜の傑作でしたが、この2014年作2ndもジェネシスやイエスやEL&PのDNAを継ぎつつ、モダンなヘヴィネスで躍動する傑作。
注目のロシア新鋭!
もう一枚、ロシアからの最新の人気作をご紹介。
ずばりLOST WORLDに比肩する、ロシア注目の新鋭、鮮烈な2014年デビュー作!
ベテランで言えばAFTER CRYINGにも肩を並べるクラシカルなシンフォを聴かせますよ~。
ロシアの新鋭プログレ・シーンはこちらで特集しております。
【関連記事】
LITTLE TRAGEDIESとLOST WORLDを双頭に、豊かなクラシック音楽の土壌に根ざしたダイナミックかつ格調高いプログレ・グループが続々と登場しているロシアのプログレ新鋭シーンを特集!
スペインからもメロディアスな新鋭プログレをセレクトいたしましょう。清涼感とメランコリックさが絶妙な女性ヴォーカルが秋にぴったり。
スペイン、バルセロナのメロディアス・プログレ・バンドによる12年2nd。
気品高いピアノ、ソリッドでキレのあるギター、そして南米プログレを想起させる清涼感としなやかさを備えた女性Vo、極めつけはMARILLIONのSTEVE ROTHERY参加。
良いですね~。
スペインと言えば、しつこいようですがカケレコでは、70年代のジャズ・ロック・シーン「ライエターナ・ミュージック」を激レコメンド中!
スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・トリオ、75年の唯一作。
バンドのリーダーは、Key奏者のLucky Guriで、バルセロナ・ジャズ・ロック・シーンの名手達が集まったビートルズのカヴァー作品(傑作!)に参加したり、後には地中海ジャズ・ロックの名バンドMUSICA URBANAに参加するなど、バルセロナ・シーンを代表するKey奏者。
ハットフィールドが好き?リターン・トゥ・フォーエヴァーが好き?でしたら、このスペインのグループ、是非一聴を!
地中海の青空へと吸い込まれていくようなリリカルにたゆたうエレピが絶品ですよ~。
【関連記事】
スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・トリオ、BARCELONA TRACTIONが75年にリリースした唯一作『BARCELONA TRACTION』をピックアップ!
「ミュージック・ライエターナ」特集はこちら!
【関連記事】
70年代にスペインでおこったロック・ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」を特集!
ジャズ・ロック・ファンのみなさまに変わり種を一枚ピックアップ。
アパルトヘイトから逃れるように南アフリカからイギリスにやってきたミュージシャン達が74年に結成したアフロ・ロック/ジャズ・グループで、マイク・オールドフィールドの『オマドーン』『インカンテーションズ』に参加したことは特筆。
グルーヴィー・チューンからフルートがたゆたうナンバーまで、さすがマイク・オールドフィールドが起用しただけに緻密かつ流麗!
南米から北欧へと往年のニッチなプログレを取り上げてまいりますよ~。
ウルグアイに、キング・クリムゾンとジェントル・ジャイアントをブレンドしたような、イタリアン・プログレ名作にも比肩しちゃうような作品があったって!?
80年代より活躍するメキシコの実力派による09年作ですが、先が読めないめくるめく展開するアンサンブルは、良い意味で辺境臭く、初期から続くバンドの持ち味として健在。
プログレの醍醐味がこれでもかとつまった好作品!
メキシコのプログレと言えば、このバンドが筆頭格ですね!
相変わらずのベテランとは思えない鮮烈なエナジー。
70年代から活躍するメキシコのプログレ・バンドが2014年に放ったダイナミズムみなぎるモダン・シンフォ傑作!
南米プログレを中古でゲットしたい!?
カケレコなら「南米プログレ」カテゴリーがございますよ~。
北欧はスウェーデンへとまいりましょう。
はじめて家に来た彼女がこのジャケ見たら帰っちゃうかもな~。「スウェーデンのグループでさ、サーカスみたいに凄いグループなんだよ~」って必死に弁明しちゃう!?
サムラのLars Holmerが作曲したメロディアス・ハードな冒頭曲で幕開け。瑞々しいアルペジオで民族的な旋律を奏でるアコースティック・ギター、たゆたうようなフルートが印象的な2曲目をはさみ、3曲目以降は「これぞ北欧!」というファンタジックでスリリングな、まるでサーカスのように愉快奇天烈な楽曲のオンパレード!
「北欧らしいコロコロとしたファンタスティックさ + 英ハード直系のメランコリー = これぞ北欧プログレ!」なるほど、QUATERMASSのプロデューサーが手がけたスウェーデンのプログレ・トリオなのね。
【関連記事】
ビートルズをはじめとしたブリティッシュ・ポップの影響を軸に、ザ・バンドなどルーツ色あるアメリカン・ロックも取り込みつつ、北欧伝統の舞踏曲のエッセンスも盛り込んだ、痛快かつ哀愁いっぱいの北欧ロック作品をセレクト!
北欧と言えばスウェーデンですが、カケレコ的にオススメなのがフィンランド。
そのフィンランドを代表するバンドと言えるのがウィグワムですね!
ジョン・レノンとリチャード・シンクレアとマイク・オールドフィールドとアル・クーパーがセッションしたら、って感じ?
中古CDコーナーには、「北欧プログレ」コーナーもご用意してありますよ~。
ウィグワムが好きな方に激レコメンドな新鋭がイギリスより登場いたしました。この2014年作は本当素晴らしい!
スタックリッジ meets カンタベリーな新鋭がイギリスから登場!
この2014年作、ニッチ・ポップとカンタベリー・ミュージックのファンならド直球ですよ~。
ラストは、英プログレの発掘音源をセレクト。
元メロディ・メイカー誌のジャーナリストだったRoy Shipstonを中心に結成された幻のブリティッシュ・プログレ・グループで、Key奏者を含むオーソドックスな5人組。
72年代後半に結成され、すぐにDERAMレーベルと契約しシングルをリリースしながら、アルバムをリリースすることなく解散してしまった幻のグループ。
それにしても、まだまだこんな凄いバンドが居たとは!
スティーヴ・ハウばりのスリリングなギターと性急に畳みかけるアンサンブル!ずばり素晴らしい!
—–
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
—–
聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
「カケレコのとことん査定」、詳しくはこちら。
http://kakereco.com/about_assess.php
スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・トリオ、75年作。バンドのリーダーは、Key奏者のLucky Guriで、バルセロナ・ジャズ・ロック・シーンの名手達が集まったビートルズのカヴァー作品(傑作!)に参加したり、後には地中海ジャズ・ロックの名バンドMUSICA URBANAに参加するなど、バルセロナ・シーンを代表するKey奏者。シャープに引き締まったドラム、流麗に動くメロディアスかつグルーヴィーなベースによる安定感抜群のリズム隊を土台に、エレピが地中海の青空へと吸い込まれていくようなリリカルにたゆたうメロディを奏でます。色彩感豊かなパーカッションやホイッスルなどによる味付けも地中海フレイヴァーたっぷり。バンドは、スペインはカタルーニャ地方のウッドストック・フェスと言える75年に行われた伝説の「Festival Canet Rock」に参加し、高い評価を得ます。バルセロナ産ジャズ・ロック「MUSICA LAIETANA」シーンを代表する一枚として名高い傑作です。
70年代から活躍するメキシコを代表するシンフォニック・ロック・グループ、2014年作。煌びやかなピアノが華麗に流れていくオープニング。ピアノが不穏なフレーズへと移行していくと、ザクザクとヘヴィ・メタリックなギターが炸裂し、一気に動き出すアンサンブル。ここぞでは視界が開けたように透き通った鋭角なトーンのギターやヴィンテージなハモンド・オルガンやフルートがファンタスティックなフレーズを高らかに奏でます。フルートとザクザク・ギターとのユニゾンあり、ピアノとギターによるクラシカルな高速フレーズが一閃したり、それを支えるリズム隊のキレ味も特筆だし、70年代的な幻想性と現代的な明瞭さやダイナミズムが見事に融合したアンサンブルは、まさに「鮮烈」という言葉がぴったり。それにしても、ベテランとは思えない突き抜けたエナジー。これはモダン・シンフォニック・ロックの傑作です!
ジェネシス系伊シンフォの名バンドとして知られるMOONGARDENのギタリストとキーボーディストによるプロジェクト・バンド、13年作2nd。分厚く荘厳なシンセとピアノソロが連なっていく冒頭部を経た次の瞬間。躍動感いっぱいに弾むリズム・セクションに乗って、伸びやかに尾を引くロングトーンのギター、ひたすら柔らかくファンタスティックに広がるシンセが駆け抜けていくこのアンサンブル!GENESISの名曲「Watcher Of The Skies」を重ねずにはいられない素晴らしい演奏に、思わず胸が震えます。一音一音が凛とした美しさを放つピアノ、繊細な叙情美を添えるフルートもやはりGENESISを想起させる素晴らしいもの。前作にはなかったヴォーカルが加わっているのも特徴で、パッションと深みをあわせ持つ劇的な歌唱を聴かせます。全14曲切れ目なく展開していく演奏に最後まで圧倒される、見事な完成度のシンフォ絵巻。初期GENESISのファンタスティックさ、幻想性、叙情美を理想的に受け継いだ文句なく素晴らしい一枚です。おすすめ!
スウェーデンのプログレ・トリオ、スウェーデンEMIより71年にリリースされたアルバム。プロデューサーは、アビー・ロードで働き、QUATERMASSのプロデュースを手がけたり、同国のTAGESも手がけたAnders Henriksson。ギターにピアノにシンセにヴォーカルにベースに作曲にとマルチな才能で引っ張るAnders Nordinを中心に、リズム隊を加えたトリオ編成。コロコロとリリカルなピアノにキラキラと映える北欧語の柔和なタッチのヴォーカルと美しいメロディ。泣きに流されず、全体を引き締めるクリムゾンのマイケル・ジャイルスを彷彿させるドラムと中域寄りのマイルドな歪みのギター。オープニングから、これぞ北欧プログレ!といえる透明感ある幻想美が広がります。続いては、ゴリゴリとアグレッシヴなベースが引っ張るトレッティオアリガ・クリゲットばりのハード・ロック。これもカッコ良し。アルバム最後まで、ビートルズに北欧ファンタジーを盛り込んだようなポップ・センス、英ハード直系のメランコリックなヘヴィネスとの間を自在に往き来するスケールの大きなアンサンブルが詰まっています。北欧プログレ屈指と言える完成度を誇る名作!
デジタル・リマスター、CD化に際しての追加音源3曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
ケースツメ跡あり、ケースにスレあり
スウェーデンの5人組。73年唯一作。サムラのLars Holmerが作曲したメロディアスで疾走感ある冒頭曲で幕開け。瑞々しいアルペジオで民族的な旋律を奏でるアコースティック・ギター、たゆたうようなフルートが印象的な2曲目をはさみ、3曲目以降は「これぞ北欧!」というファンタジックでスリリングな、まるでサーカスのように愉快奇天烈な楽曲のオンパレード!ギター、サックス、フルート、ピアノが緊張感溢れるフレーズを応酬してきます!特に4曲目の13分を越える大曲「Knight」は、安定感抜群のアンサンブルと目まぐるしく展開する圧巻の構成による、これぞ北欧ロック!という名演。サムラやSilenceレーベル周辺が好きな方は間違いなく気に入る一枚です。メインではないものの、テリエ・リピダルを彷彿とさせる深遠で透明感溢れる響きのギターも聴き所です。傑作。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!