2014年10月16日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
10月も半ば、いよいよ秋が深まっていく時期になりましたね~。
プログレ・ファンの皆さんにとっても、音楽鑑賞の機会が増える季節ではないでしょうか。
そんなわけで今回は、秋の夜長に聴き入りたいプログレアルバムを中古棚よりセレクトしてまいりますよ☆
名盤『狂気』に続く作品としてリリースされた75年のこちらも名作。重厚なサウンドの中にも透徹したメランコリーが漂うこのセンスはやはりフロイドならではのものですね。フロイド作品の中では最も夜の時間帯との親和性が強い一枚ではないでしょうか。
『PAWN HEATS』と並ぶ彼らの最高傑作と言われる76年作。前作『GODBLUFF』のサウンドが更にブラッシュアップされ、暗黒を纏うヘヴィネスと神々しいまでの崇高さが一体となって進んでいく演奏が素晴らしい作品。特に静謐なパートでの表現力は見事で、夜更けに静かな感動に浸りたい一枚です。
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今日のMEET THE SONGSは、孤高の詩人ピーター・ハミル率いるダークな英国プログレ・グループVAN DER GRAAF GENERATORを特集!
暗闇の中でギラリと光るような鋭くエッジの立った超絶演奏が快感なU.K.の1st。技巧が炸裂する場面でも決して熱くなりすぎず、適度なクールネスを保ち続ける演奏陣のプロフェッショナリズムが、作品のカラーにも反映されていますよね。
こんなカテゴリもございますよ~。「変拍子が特徴のプログレ」!
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イタリアからは、この前衛クラシカル・プログレ孤高の名盤をセレクト。女性ヴォーカルをフィーチャーしたどこまでも格調高いクラシカル・シンフォニック・ロックと、そこにピリッとした緊張感を加える前衛要素との絡みが素晴らしいですね。アカデミックな芸術センスに裏打ちされたイタリアが誇る傑作!
秋の夜長にTANGERINE DREAM。この緻密にして雄大な音の流れが、ぼんやりとした意識を遥か遠くまで運んでいってしまいそうですね~。
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こちらもジャーマン・プログレ・シーンからの一枚。ほとんど宗教音楽と言えるミサ曲調の崇高な世界観が魅力的。かと思ったらブルージーなギターが鳴ったりしていて、宗教的な神秘性とブルースギターが醸し出すまどろみ感が一体となった実に個性的なサウンドに仕上がっています。別世界度はTANGERINE DREAMにも負けていませんね。
こちらはスペインのバスク自治州出身バンドによる76年2nd。フォークタッチを基調に、サイケなギター、フルート、そして女性ヴォーカルが織りなす幽玄のアンサンブル。特にアルバム後半に向けて、ダークな幻想美が広がっていく演奏は鳥肌モノです。アートワークの素晴らしさも特筆!
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バスク語フィメール・ヴォーカルを擁する名グループHAIZEAの76年2nd『HONTZ GAUA』をピックアップいたしました。
こちらもバスク地方からの一枚。透明感溢れる美声ハイトーンを聴かせる女性ヴォーカリストItziar Egileor率いるバンドの79年唯一作。オープニングナンバー「AMESKOI」は特に素晴らしく、彼女の美しい歌声が宵闇に映えるファンタジック・チューン。しっとりとしたメランコリーが印象的ですね。
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90年代以降のポーランドが誇る名シンフォ・グループの1st。RENAISSANCEやCAMELの叙情美をよりモダンな感性で研ぎすませたような、ひたすら崇高なシンフォニック・ロックが胸を打つ名品。間奏で、フルート→オーボエ→ヴァイオリンとドラマティックにテーマを歌い継いでいくパートが感動的ですよね~。女性ヴォーカルの切々とした歌唱も絶品です。
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最後はベルギー出身、チェンバー・ロックの大家による79年の問題作2ndをピックアップ。畳み掛けるような狂気度では前作に譲るものの、半端ではない暗黒オーラを音に宿したチェンバー・ロックを繰り広げる本作も相当な代物。一種のホラー音楽として、夜中にホラー映画を見る感覚で楽しむのもありでしょうか。80年代に隆盛したゴシック・ロックの先駆けとも取れるゴシック感満点の一枚。
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KING CRIMSONで製作を共にしたJohn WettonとBill Brufordが、インプロヴィゼーション主体のキーボード・ロックグループを画策し、ROXY MUSICでの交流からEddie Jobson、そしてJohn Wettonのソロ作に参加したAllan Holdsworthを迎えて結成されたスーパー・バンドの78年デビュー作。プログレッシブ・ロックが確実に衰退していく中でリリースされた傑作であり、John Wettonのポップ志向とBill Brufordのジャズ・ロック的な躍動感、Allan Holdsworthの技巧とEddie Jobsonの奔放できらびやかなサウンドが結集した作品であり、プログレッシブ・ロック復興を賭けた傑作です。
紙ジャケット仕様、SHM-CD、09年エディ・ジョブソンによるリマスターが施された30周年記念盤、内袋付仕様、定価3143+税
盤質:傷あり
状態:
帯有
若干カビあり
紙ジャケット仕様、SHM-CD、09年エディ・ジョブソンによるリマスターが施された30周年記念盤、内袋付仕様、定価3143+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
軽微な圧痕あり
サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1973年発表の『狂気』の大ヒットを経て、PINK FLOYDは日用品を使った前衛音楽「Household Objects」を企画。しかし、これは実際にレコーディングも行われていましたが、途中で頓挫しました。そして、1975年に発表された『炎〜あなたがここにいてほしい』は、全米および全英1位を獲得した前作『狂気』と並ぶPINK FLOYDの代表作のひとつとなりました。最大の聴きどころは、アルバム冒頭と最後に収められた9つのパートから成る「クレイジー・ダイアモンド」でしょう。この大曲は、(Roger Waters自身は否定しているものの)早くにグループを離脱することになってしまったSyd Barrettに捧げられた楽曲だと言われています。さらに、79年にリリースされる傑作『ザ・ウォール』につながるテーマが登場する「ようこそマシーンへ」、プログレ・フォーク・ミュージシャンRoy Harperをゲスト・ヴォーカリストに迎えた「葉巻はいかが」、そしてRoger WatersとDavid Gilmourが揃って「グループの最高の楽曲のひとつ」と胸を張る「あなたがここにいてほしい」が収められています。『狂気』に続き、本作も間違いなく名盤です。
ポーランドを代表するシンフォ・グループ。96年作の1st。ほの暗い叙情性を帯びたロマンティシズム溢れるキーボード、丁寧にメロディを紡ぐギター、優美なフルート、憂いある美しいメロディ、透明感溢れる女性ヴォーカル。東欧シンフォを代表する大傑作。
廃盤希少、紙ジャケット仕様、エンハンスドCD仕様、2枚組、リイシュー盤、10TH ANNIVERSARY 2CD EDITION、カラーブックレット2冊封入
盤質:無傷/小傷
状態:並
紙ジャケ一部にノリ剥がれあり
Donella Del Monaco、Alfredo Tisocco、Giorgio Bisottoによって結成された「前衛」と「伝統」をグループ名に冠したイタリアン・プログレッシブ・ロック孤高のグループによる74年デビュー作。イタリアン・プログレッシブ・ロックの至宝と言われる本作は、アヴァンギャルド性を持った緊張感あるサウンドとDonella Del Monacoのクラシカルなソプラノ・ボーカルで聴かせる例の無い傑作であり、息を呑むほどに儚く壊れそうな繊細さの中に鋭い狂気を内包した名盤と言えるでしょう。クラシカルな美意識と前衛的デカダンスの融合は、全く新しいサウンドを響かせてります。FRANCO BATTIATO初期作品と比較されることの多い彼らですが、この存在感と格調高さ、張り詰めた質感は唯一無二のものです。
紙ジャケット仕様、07年オリジナルリマスター音源使用、ボーナス・トラック1曲、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
小さいカビあり
紙ジャケット仕様、07年オリジナルリマスター音源使用、ボーナス・トラック1曲、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケに側面部に色褪せあり、帯に折れあり
紙ジャケット仕様、SHM-CD、11年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価3143+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
カビあり、紙ジャケに圧痕あり
再結成第2作。テンション溢れるバンド・アンサンブル、鬼気迫るヴォーカル、流麗なメロディーとどれをとっても第一級の名盤。
Edgar Froeseを中心に結成され、シンセサイザー、アナログシーケンサーなどの電子機器を巧みに使用したメディテーショナルなジャーマン・エレクトロの原点に位置するグループの74年5th。彼らの代表作に挙げられる事もある名盤であり、ヴァージンと契約したあとの第1弾アルバムです。冒頭から澄み切ったドローンと電子音が瞑想の世界へ誘い、徐々にシーケンスへと移ろう流れは圧巻。また、プログレッシブ・ロックファンには馴染みの深いメロトロンも使用されており、やはりプログレッシブ・ロック的なそれとは全く違う浮世離れした雰囲気を醸し出し、シンセサイザーのアルペジオと不思議なマッチングを見せています。
女性ヴォーカリストITZIAR EGILEOR擁するバンド唯一のアルバム。79年作。美しいハイ・トーン・ヴォイスを持つ気品高いITZIARのヴォーカルがとにかく絶品。静謐なフォークを基本としつつも、エレクトリック・ギターと唾吐きフルートによるスリリングなナンバー、サックスをフューチャーしたジャジーなナンバーなど、なかなか懐深いアレンジを聴かせています。バスク・フォークを代表する名作。
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