HOT TUNA『HOT TUNA（ニューオリンズのホット・ツナ）』-MEET THE SONGS 第149回 　　

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今日の「MEET THE SONGS」は、ジェファーソン・エアプレインから派生したバンドHOT TUNAのデビュー作『HOT TUNA（ニューオリンズのホット・ツナ）』をピックアップ！

HOT TUNAは、シスコ・サイケの代表格ジェファーソン・エアプレインのメンバー、ヨーマ・カウコネン（g）とジャック・キャサディ（b）によるバンドで、2人の好きなブルースを演奏するために始められました。

実は2人は幼なじみという仲。キャサディのお兄さんの影響でブルースを聴き始め、10代の頃には一緒にバンドも組んでいました。
4歳年上のカウコネンは一足先に故郷のワシントンD.C.を出て、各地を転々としながらカルフォルニアにたどり着きます。ほどなくして、エレクトリック・バンドを結成しようとしていたマーティ・バリンとポール・カントナーから誘われ合流したカウコネンは、ベーシストを探していたこのバンドにキャサディを呼び寄せ、2人はジェファーソン・エアプレインのメンバーとして活動をすることとなります。

その後のジェファーソン・エアプレインの活躍はご存知の通り。2nd『SURREALISTIC PILLOW』の大ヒットやモンタレー・ポップ・フェスティバルへの出演など、サイケデリックなサウンドとグレイス・スリックのカリスマ的な存在により、西海岸のフラワー・ムーブメントを象徴する存在となっていきます。

HOT TUNAのプロジェクトが始まったのはジェファーソン・エアプレインが華々しく活動する69年の終わり頃。サイケ・バンドとして世間から注目を浴びる中で息抜きをしたい気持ちがあったのでしょうか。ジェファーソン・エアプレインのコンサートや小さなバーなどで2人の好きなブルースを中心に演奏するようになります。

そしてデビュー作として70年にリリースされたのが『HOT TUNA（ニューオリンズのホット・ツナ）』。

この作品は、カルフォルニアのバークレーにあるクラブ「ニュー・オリンズ・ハウス」で行われたライヴを収録したもの。
バークレーを拠点に活動していたハーモニカ奏者のウィル・スカーレットを加えたアコースティックなライブで、ジェファーソン・エアプレインでみせるサイケデリックなサウンドとは対照的な素朴なサウンドが印象的。
ゆったりとしたリズムにキャサディのリラックスしたヴォーカルがのり、肩の力が抜けるような心地いい雰囲気が漂います。ブルースのトラディショナルな曲やカヴァーを1曲1曲大切に歌う様子に2人のブルースへの想いがひしひしと伝わってくる傑作です。

それでは作品のなかからお聴き下さい！

Hesitation Blues

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Uncle Sam Blues

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いかかでしたか？
「MEET THE SONSG」は、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
またお会いいたしましょう。

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