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WOBBLER『AFTERGLOW』【北欧プログレ新鋭】 – ユーロロック周遊日記

毎回ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は新鋭より、ノルウェーのヘヴィ・シンフォ・グループWOBBLERによる09年作2nd『AFTERGLOW』をピックアップいたしましょう。

WOBBLERは、ノルウェー南部に位置するヘーネフォスにて99年に結成された4人組グループ。05年にデビュー作『HINTERLAND』をリリースして以降、現在までに計3枚の作品を発表しています。

トップ画像のメンバーの出で立ちからもわかるように、皆いかにもメタル系ミュージシャンという厳つい見た目をされていますが、彼らが演奏するのは、ANEKDOTENやANGLAGARDなどに代表される激しくも叙情的な北欧ヘヴィ・シンフォニック・ロックを正当に受け継いだサウンドです。そのなかでも彼らに特徴的なのがメロトロンの使い方で、耳をつんざくような轟音で駆け抜けていくメロトロンは、同様にメロトロンを持ち味とする先に挙げた2バンドをも凌ぐ音圧で、演奏を混沌の渦へと巻き込んでいきます。特にこの09年リリースの第2作では、冒頭からラストまで、終始メロトロンが唸りを上げるまさに圧巻の一枚。

では、メロトロンに注目して本作からのナンバーをお聴きください。

2.Imperial Winter White

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4.In Taberna

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いかがですか?フルートやオルガン、シンセなどを用いたアンサンブルを飲み込んでいく轟々たるメロトロンが何と言っても強烈です。古くは60年代中盤より用いられ、独特の奥ゆかしい音色で聴き手にある種の癒やしをもたらしてきたメロトロンですが、40年を経てこれほど凶暴なサウンドへと変貌を遂げるとは、ちょっと驚きですよね~。

WOBBLERの在庫

  • WOBBLER / HINTERLAND

    ノルウェー、往年のプログレへのオマージュに溢れたハイテンションのシンフォニック・ロック、05年デビュー作、メロトロン全開!

    ノルウェーのグループ、05年のデビュー作。変拍子の嵐と引き締まったアンサンブルとでアグレッシヴに畳みかけるパート、メロトロンの洪水やフルートによる幻想的かつ荘厳なパート、GENESISやYESを想わせるファンタスティックで優美なパート、などがめくるめく展開する、往年のプログレへのオマージュに溢れた力作シンフォニック・ロック。「静」と「動」の鮮やかな対比や先の読めない展開、ドラマティックな叙情美など、70sイタリアン・プログレをイメージさせます。テクニック、アイデアともに高水準。プログレ好きのツボをこれでもかと刺激する好作品。

  • WOBBLER / AFTERGLOW

    09年発表、ANGLAGARD、ANEKDOTEN系の北欧プログレ強力作、この轟々と押し寄せるメロトロンを聴け!

    ノルウェーのへヴィーシンフォニックロックバンドの09年2nd。デビュー作ではANGLAGARD、ANEKDOTENの流れを汲みながら徹底した懐古プログレサウンドを作り上げましたが、本作でも基本的な路線は変わらず、北欧ならではの暗鬱な冷たいサウンドメイクを追求しています。このバンドの特徴は、何と言っても大袈裟にメロトロンを取り入れたキーボードサウンドですが、前作以上にメロトロン、そしてソリーナをはじめとする各種ヴィンテージキーボードの使用が顕著であり、加えてリコーダーによるエキゾチックなスパイス、北欧の暗さに深みを与えるフルートなど、ポイントを押さえたサウンドメイクが光ります。また、雰囲気モノの懐古サウンド、といった趣が強かった前作から飛躍的にフレーズやメロディーメイクのセンスが向上していることが大きな成長であり、童謡のようなメロディーとへヴィーなギター、そしてメロトロンが有機的な結びつきを見せ、まさに90年代北欧プログレの名盤を生み出したANGLAGARDの後継者と呼ぶにふさわしいバンドに姿を変えたと言えるでしょう。15分前後の大曲2曲も含めメロトロンの壮絶な暗黒性と冷徹な響きに酔いしれる強力作であり、北欧プログレファンはマストな1枚。

  • WOBBLER / RITES AT DAWN

    YES meets ANEKDOTEN!?出世作となった前作を凌駕する圧倒的な叙情美で駆け抜ける11年リリースの傑作3rd!

    ノルウェーのシンフォニック・ロック・グループ。2011年作3rd。YESのジョン・アンダーソンを彷彿とさせるハイ・トーンが魅力のヴォーカルに変わったことにより、ANEKDOTENやANGLAGARD直系のヘヴィ・シンフォを聴かせていた09年作と比べ、YES直系のヌケが良くファンタスティックなシンフォニック・ロックへと変貌しております。70年代へのオマージュに溢れたメロトロンやオルガンなどヴィンテージ・キーボードの使用といかにも北欧らしいメロディ・センスは健在。管弦楽器による幻想的なパートから、突如、エッジの立った高速ギター・リフが炸裂し、GENTLE GIANTばりの硬質で変幻自在の変拍子で圧倒的なスピード感で畳みかける展開など、構築力も見事。分かりやすく言えば、YES meets ANEKDOTEN!これは素晴らしい!圧巻の傑作!

  • WOBBLER / DWELLERS OF THE DEEP

    現ノルウェーを代表するシンフォ・グループ、まるでYESと北欧トラッドが出会ったかのようなサウンドを繰り広げる20年作5th!

    現ノルウェーを代表するシンフォニック・ロック・グループ、前作より3年ぶりとなった2020年作5th。行進曲のように勇壮なリズム・セクションに乗って、クラシカルなオルガンとシャープなトーンのギターが疾走し、メロトロンと透明感あるコーラスがあふれ出す。この攻撃性と哀愁が入り混じるオープニングで早くも傑作を確信します。特にオルガンは全編で良い音で鳴りまくっていて堪りません。ジョン・アンダーソンを強く意識した高らかでデリケートなヴォーカルが歌う北欧由来の厳かで神秘的なメロディも素晴らしく、これはまるでYESと北欧トラッドが出会ったかのようなサウンドと言えちゃいそうです。YES影響下の飛翔感あるファンタジックな演奏で突き進む2曲目も、温かなアコギとメロトロンが彩るアコースティカルな3曲目も素敵です。ラストもYES調の始まりますが、後半ではANGLAGARDばりの緊張感あるヘヴィ・シンフォになだれ込んでいき、初期の彼らが持っていた暗鬱さが顔を出すのもうれしいところ。これはYESファンやオルガン・ロック好きの方にも聴いて欲しい快作!問答無用のカケレコメンド!

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