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【ユーロロック周遊日記】現代のカンタゥトーレNicola Randone率いる伊シンフォ・グループRANDONE特集!

毎回ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日はイタリアの新鋭より、現代のカンタゥトーレNicola Randoneを中心とするシンフォニック・ロック・グループRANDONEをご紹介いたしましょう。

1972年生まれのNicola Randoneは、10代だった90年頃よりいくつかのバンドに参加し、シンガーの他キーボードやエレキギターなど様々なパートを担当する中でプレイヤーとしても腕を磨いていきます。

そのまま専業ミュージシャンとして活躍するようになるかと思いきや、90年代後半における彼の主要な仕事はグラフィック・デザイナーだったそうで、その合間を縫って所属バンドGREY OWLで音楽活動を行っていました。

そこから4年後に当たる02年に、彼はカンタゥトーレとしての1stソロ作『MORTE DI UN AMORE』をリリースします。本作はプログレ系の大手レーベルMUSEAからリリースされた他、評論家を中心に高い評価を受けました。本作で演奏を務めるのはのちにRANDONEのメンバーで、Nicolaのソロ作品であると同時にRANDONEの実質的なデビュー作とも言えます。

MORTE DI UN AMORE(2002)

流麗なキーボード・オーケストレーション、そしてイタリアらしい瑞々しさを湛えたバンド演奏をバックに、70年代の名カンタゥトーレ達を受け継ぐ切々とした歌声にシアトリカルな抑揚を加えた独特の唱法が冴える、ドラマティックな名盤に仕上がってるんですよね~。

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NUVOLE DI IERI(2003)

続いて03年にリリースされた『NUVOLE DI IERI』は、RANDONE名義での第1作。前作はNicolaのソロという位置づけから、彼の歌を盛りたてるタイプの演奏を主としていましたが、本作からはアンサンブルにもダイナミズムとプログレッシヴな構築性が加わっており、ますます聴き応えたっぷりの力作となっています。

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RICORDO(2004)

04年作『RICORDO』は、冒頭に20分超の大曲を配したプログレッシブな構成を持つ作品。とにかくアコギとメロトロン、オルガンが叙情的に絡みながら盛り上がっていく本曲オープニングの素晴らしさと来たら!そこにNicolaの優しげなイタリア語ヴォーカルが乗ると、ヴィンテージな温かみいっぱいのシンフォニック・ロック絵巻が幕を開けます。全編に渡り瑞々しく多彩に鳴らされるキーボードワークが光る名作!

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HYBRIA ACT1(2005)

05年リリースの『HYBRIA ACT1』は、1~4分のパート全25曲からなる組曲1曲を収録した大作コンセプト作。前作までで聴かせていたシンフォニックな広がりを感じさせるキーボード中心の音作りから、ソリッドなギターをフィーチャーした骨太な演奏を軸としており、侵略により滅びた太古の都市をテーマとする作品世界に見事にマッチ。パートごとに激しい切り替わりを見せる演奏と物悲しいメロトロンの調べが劇的な対比を生みます。そしてNicolaはカンタゥトーレらしい叙情的な歌唱からオペラチックで重厚に響く歌唱まで、持ち前の表現力をフルに発揮!

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LINEA DI CONFINE(2009)

続く09年作『LINEA DI CONFINE』も、往年のイタリアン・プログレ・ファンには堪らないヴィンテージ感たっぷりな逸品。Nicolaのカンタゥトーレ然としたハートフルで伸びのある歌と降り注ぐ陽光をいっぱいに受けたような躍動的で張りのあるアンサンブルがこれまでにない見事な一体感をもって迫ってくる、ここまでの最高作と呼ぶに相応しい名作に仕上がっています。アンサンブルに優しく寄り添うメロトロン使いの素晴らしさも特筆。近年のイタリア新鋭全体から見ても、間違いなく屈指の完成度を誇る一枚です。

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いかがだったでしょうか。シンフォニック・ロックの雄大な広がり感と瑞々しいモダンな感性を備えた演奏陣、そして70’sカンタゥトーレの魂を宿す現代のカンタゥトーレによるイタリアらしい伸びやかな歌が一つとなったサウンドこそが、RANDONEならでは魅力。まさに今のプログレと往年のプログレを繋ぐポテンシャルを持ったバンドだと言えるんですよね。



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