プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(土・日・祝は翌営業日)、6,000円以上送料無料

【ユーロロック周遊日記】流麗で気品高いフレンチ・プログレの名バンドMINIMUM VITALの85年1st『ENVOL TRIANGLES』

毎回ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は、80年代以降のフレンチ・プログレ・シーンでは名実ともに屈指と言えるグループMINIMUM VITALの85年デビュー作『ENVOL TRIANGLES』をピックアップいたしましょう。

MINIMUM VITALは、83年にギターを担当するJean-Lucとキーボードを担当するThierryのPayssan兄弟を中心に結成され30年を経た現在も活動するフランスの実力派グループ。09年作『CAPITAINES』を最新作として現在までに通算7枚をリリースしています。ちなみにトップの画像は08年頃のものです。

彼らのサウンドの特徴と言えるのが、兄弟のエレキギターとシンセやフルートを軸にしなやかなフュージョンタッチで紡がれるスピード感溢れるシンフォニックなアンサンブルと、巧みなアコギ演奏をメインに展開する瑞々しく躍動感たっぷりのトラッド調アンサンブルを一つにした独自のスタイル。

リズムはプログレらしく変拍子満載なのですが、他のテクニカルなバンドにはない舞曲風のダンサブルかつスピーディなノリを生んでいて、稀にみる音数の多い演奏であるにもかかわらずアンサンブルから受ける印象は、ずばり「流麗」なんですよね。明らかにずば抜けたテクニックがなければ成立しないサウンドなんですが、それを露骨にテクニカルとは感じさせないまとまりのある演奏が本当に見事なんです。

では、当時カセットでリリースされ92年にCD化された記念すべき85年1stからのナンバーをお聴きください♪

試聴 Click!

テクニカルにして流麗、とはまさにこのバンドのためにあるような言葉ですよね。全体の印象は無国籍風ではあるものの、演奏の端々に滲む気品はやはりフランスのグループであることを物語るかのようです。高い演奏テクニックとそれを生かしたアンサンブルの組み立て方とのバランス感覚がとても優れているので、テクニック偏重型のプログレを好まない人にもおすすめしたい技巧派グループとなっています。

こちらは11年のライヴを収めたDVD。この時点でデビュー作よりすでに25年以上を経ているわけですが衰えない演奏技術の高さには思わず舌を巻きます・・・。

試聴 Click!

MINIMUM VITALの在庫

  • MINIMUM VITAL / PAVANES

    古楽器の格調高さとともにイエスやジェントル・ジャイアント直系のダイナミズムもあるフランスの中世的プログレ・バンド、2015年作

    中世/古楽的ロックを追求するデュオ「VITAL DUO」でも活躍する双子のPayssan兄弟Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)を中心に80年代から活躍するフランスのプログレ・バンド。09年作から6年ぶりの2015年作で2枚組の大作。中世トラッドや古楽、地中海音楽や南欧トラッドミュージックを織り交ぜながら、イエスやグリフォンやマイク・オールドフィールドからの影響を感じさせるサウンドは80年代のデビュー時から変わらず魅力的。オープニング・ナンバーからエネルギッシュで、性急に畳み掛けるリズム隊や前につんのめるようなシャープなエレキ・ギターによるドライヴ感とともに、古楽器が圧倒的なテクニックで格調高くも軽やかに鳴らされます。全体をシンフォニックにまとめあげるヴィンテージなキーボードもいい感じ。ベテランとは思えない、微笑ましくも尖った諧謔センスたっぷりのジャケのイメージ通りに切れ味バツグンな音楽センスがみなぎるさすがの快作。これは名作です!

  • MINIMUM VITAL / AIR CARAVAN’

    双子のPayssan兄弟を中心とするフレンチ・プログレ・バンド19年作、中世音楽をベースにした相変わらずのリズミカルなシンフォニック・ロックが魅力的!

    Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)、双子のPayssan兄弟を中心に、80年代初頭より活動するフレンチ・シンフォニック・ロックの代表的バンド、19年作10th。同郷MALICORNEや英国のGRYPHONの流れを汲む、中世音楽、トラッド、舞曲をベースにした”踊れるプログレ”を本作でも追及しており、デビュー時より変わらぬアプローチをさらに推し進めたサウンドが魅力です。前のめり気味に畳みかける躍動感いっぱいのリズムに乗って、民族音楽のように賑々しく奏でられるシンセ&オルガンと、Mike Oldfieldばりにシャープで流麗にフレーズを弾くギター&緻密なアコギらが絡み合い、思わず体が動いてしまうようなリズミカルで華やかなシンフォニック・ロックを紡ぎます。アコギがジャカジャカとかき鳴らされシンセが高らかに舞う、地中海エッセンスも香る祝祭感に満ちた演奏は「CELEBRATION」のP.F.Mにも通じていてエキゾチズムたっぷり。一方、合間では技巧が炸裂するスリリングなテクニカル・シンフォも飛び出し、トラッド調ナンバーとの間に鮮やかなコントラストを作り上げていて素晴らしい。今回も期待を裏切らないサウンドを届けてくれる一枚!

  • MINIMUM VITAL / ENVOL TRIANGLE

    テクニカルなシンフォ・アンサンブルと舞曲のリズミカルさが融合した絶品フレンチ・プログレ、記念すべき85年1st!

    双子のPayssan兄弟、Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)を中心とするフレンチ・シンフォ・グループによる、記念すべき85年デビュー作。彼らの持ち味が、キーボードとギターが流れるように繰り出すスピーディなフレーズの応酬と、トラッドや舞曲に影響を受けたリズミカルな疾走感を融合させた独自のスタイル。流麗さと躍動感が詰まったシンフォニック・ロックは痛快の一言です。神秘的な旋律を奏でる気品あるフルートのプレイにも注目。このテクニック全開でありつつどこまでも優雅で奥ゆかしいサウンドは、初期GENESISや初期CAMELのファンにもぜひお楽しみいただきたいところ。80sフレンチ・プログレではNo.1と言える出来栄えのシンフォ傑作です。

  • MINIMUM VITAL / CONNEXIONS

    古楽器の格調高さとともにイエスやジェントル・ジャイアント直系のダイナミズムもあるフランスの中世的プログレ・バンド、2016年リリースのライヴDVD

    中世/古楽的ロックを追求するデュオ「VITAL DUO」でも活躍する双子のPayssan兄弟Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)を中心に80年代から活躍するフランスのプログレ・バンド。2015年、2014年、2012年のライヴ映像を収録したDVD。イエスやグリフォンやマイク・オールドフィールドからの影響を軸に、中世トラッドや古楽、地中海音楽や南欧トラッドミュージックのエッセンスを織り交ぜたサウンドが持ち味。このバンドはエネルギッシュな躍動感も魅力ですが、映像で見るとこれがまたカッコ良い!ギターとキーボード奏者が頭を激しく揺らしながら、音を自在に解き放っています。カケレコでも大人気だった2015年作『PAVANES』の楽曲も収録!

  • MINIMUM VITAL / LES SAISONS MARINES

    清涼感溢れる美メロが光る流麗なフレンチ・シンフォ、88年2nd

    双子のPayssan兄弟、Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)を中心とするフレンチ・シンフォ・グループによる、88年の2ndアルバム。舞曲由来のリズミカルさと共に軽やかに疾走するシンフォニック・ロックを聴かせた1stに対し、本作はリズム隊に重量感が増しより緊張感あるタイトなシンフォニック・ロックを聴かせます。エッジの立ったハードなプレイも交えた技巧派ギターが演奏の主軸となり、シンセやオルガンがその周囲を流麗に舞い踊るアンサンブルは、両者が流れるようにソロを繋いでいた前作にも劣らず魅力的。リズムに関しては、舞曲的なリズミカルさから80年代的なダンサブルなノリへと傾いている曲もありますが、ギターのプレイと同期した時のキレのある演奏のカッコよさは前作以上でしょう。やはり傑作!

  • MINIMUM VITAL / LIVE MINNUENDO 2021

    双子のPayssan兄弟を中心とするフレンチ・シンフォの人気バンド、21年11月のスペイン公演を収録、ライヴとは思えぬ緻密かつ軽やかなアンサンブルに驚嘆!

    Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)、双子のPayssan兄弟を中心に80年代初頭より活動するフレンチ・シンフォニック・ロックの人気バンド、21年11月のスペイン公演を収録した22年リリースのライヴ作品。最新アルバムである19年作『Air CARAVAN』や16年作『PAVANES』など近作のナンバーから80年代の初期代表曲までをプレイしています。リズム隊、キーボード、ギターが中世音楽や地中海音楽のエッセンスいっぱいに緻密に絡み合う彼らのサウンドですが、いやはや本当にライヴ?と疑ってしまうほどに一糸乱れぬアンサンブルにはただただ驚嘆してしまいます。香り立つ中世音楽エッセンスはGRYPHONを、軽やかに交差する超絶技巧はGENTLE GIANTを、緻密にしてスケール大きな楽曲展開はMIKE OLDFIELDを想起させる、そんな凄いバンドです。上記のアーティストがお気に入りな英プログレ・ファンには是非堪能して欲しい至上のパフォーマンス!

「MINIMUM VITALの在庫」をもっと見る

【関連ジュークボックス】

幻惑のフレンチ・プログレ入門編

フレンチ・プログレの在庫

「フレンチ・プログレの在庫」をもっと見る

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

カケレコ洋楽ロック支店

新着記事

もっと見る

プロのライター&ミュージシャンによるコラム好評連載中!

文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

人気記事ランキング

* RSS FEED

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。