2019年4月5日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。
今日は、春のポカポカとした一日にのんびりと浸りたい、「木漏れ日フォーク・ロック」を英国からピックアップいたします。
心地良い音に揺られながら、ハートウォームな時間をお過ごしいただければ幸いです。
元フェアポート・コンヴェンションのイアン・マシューズ率いるグループ。
米フォーク・ロックへの憧れが感じられる朗らかなアンサンブルとは対照的な、英国的陰影に富んだMatthewsのヴォーカル&メロディ。そのコントラストがこのグループの持ち味です。
木漏れ日フォークの決定版と言えるようなサウンドですね。
MATTHEWS SOUTHERN COMFORTの残党たちによるグループ。
主だったイアン・マシューズは抜けたけど、残ったメンバーによるグループがこれがまた「イギリスのアメリカ」の名品を残しているのです。
ヒプノシスのジャケも美しい!
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フェアポート・コンヴェンションの初代ヴォーカリストであり、ソロやバンドで米ウェストコースト・ロック憧憬の愛すべき名作を残し、今も活動を続ける名SSW、イアン・マシューズをピックアップ。
ジャケからして木漏れ日溢れる春らしい一枚。
80年代にストローブスにも加入するロッド・デミック、70年代半ばにアン・オデールも在籍のフォックスで活躍したり、同じベルファスト出身のヴァン・モリソンとも交流するハービー・アームストロングといういぶし銀ミュージシャン2人によるデュオ。
米国憧憬のアーシーさの中から滲み出てくる英国らしい木漏れ日感ある叙情美。これぞ英ルーラル・フォーク・ロックですね。
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ピースフルかつ英国的陰影もたっぷりなレゲエ・ロック、ご機嫌にドライヴするパブ・ロック、フィドルが郷愁を誘うカントリー・ロックなど、春の穏やかな一日にぴったり。
ウィングスでお馴染みの名ギタリストが、グリース・バンドのメンバーをバックに録音したルーラル・フォーク・ロック大傑作!
ニッキー・ホプキンスのSWEET THURSDAYに参加したり、キャット・スティーヴンスの作品に参加するSSW/ギタリストですね。
春にぴったりの格調高くもハートフルな極上ブリティッシュ・フォーク・ロック!
Eyes Of Blue~Big Sleepの中心人物のソロ。
物思いにふけり、センチメンタルな気分にひたりたい時にぴったり。
瑞々しく艶やかな管弦楽器が彩る気品いっぱいの英ポップ逸品。美しいですね。
木漏れ日ジャケが良いなぁ。ザ・バンドやバーズ『ロデオの恋人』が好きならこのイギリスのSSWは最高にグッときてしまうはず。
柔らかな叙情と哀愁に包まれた泣ける傑作。
わずか100枚のみが自主制作された激レア盤ですが、スタックリッジ、リンディスファーン、クリフォード・T・ワード、スティーラーズ・ホイール、ペルーのウィ・オール・トゥゲザーあたりのファンはたまらない佳曲ぞろい!和むなぁ。
木漏れ日に包まれたジャケの通りの爽やかな風を感じる英フォーク逸品。
男女の3声ハーモニーは、CS&Nにも勝るとも劣りません!原盤はYORKからの激レア盤!
ウェールズのバンドと言えばMAN?BUDGIE?ややマイナーですが、このバンドもオススメ。
強烈なサイケギターと朗々と歌い上げるvoをメインとしつつ木漏れ日フォーキー感もたっぷりで、70年という時期を象徴するようなサイケ・フォーク・ロック逸品。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
CDLEMBOX246(5013929784604)(LEMON)
6枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、ボーナストラック33曲
柔らかな陽光が差し込む秋枯れの穏やかな日。アコギを携えそっと佇むRoger Morris。ジャケットにピンと来た英フォーク・ロックのファンの方、間違いなくハズレはありません!THE BANDからの影響が感じられる土臭く哀愁に溢れたアンサンブル。滲み出る英国的な陰影がたまりません。Roger Morrisのヴォーカルが特筆もので、渋みが少なく柔らかな歌声に心温まります。もちろんメロディも絶品!これぞブリティッシュ木漏れ日フォーク・ロックといえる愛すべき傑作!72年リリース。
女性ヴォーカルを含む英フォーク・グループ。YORKレーベルより72年にリリースされた1stアルバム。左右チャンネルに配置された男性ヴォーカル2人、そして中央に陣取る女性ヴォーカル。オープニングから美しい男女3声ハーモニー。アコギも3本が鳴らされ、柔らかなコード弾きをバックに、2本のアルペジオが流麗にからみ合います。木漏れ日に包まれたジャケのイメージ通りの爽やかな風を感じるようなサウンドが印象的。CS&Nの3人にも勝るとも劣らないコーラス・ワークは特筆ものです。どの曲も流れるようなメロディを持つ佳曲揃いで、ジャケの雰囲気にピンときた英フォーク&米フォークのファンならきっと気に入ってしまうことでしょう。
女性ヴォーカルを含む英フォーク・ロック・グループ。YORKレーベルより73年にリリースされた2nd。プロデュースは、元ストローブスのトニー・フーパー。1stでの美しい男女3声ハーモニーはそのままに、ドラムが入ってより伸びやかに、そして、時折キーボードやフィドルも鳴らされることで爽やかさの中に英国的な陰影もあるフォーク・ロックを聴かせています。CS&NやS&GやPP&Mから影響を受けつつ、英国ならではの翳りある牧歌性がにじむ佳曲ぞろい。「このジャケからしてただならぬ音が聴こえてくるはず」というフォーク・ファンの期待に見事に応える逸品です。
60年代末期に結成されたウェールズ出身グループ、70年発表の2ndアルバム。少しマイケル・ジャイルズを思わせるタイトなリズム隊に牽引され、サイケデリックでフリーキーなギタープレイと哀愁を伴い朗々と歌い上げるスタイルのヴォーカルが活躍する、サイケな色合いを強く持つアート・ロック。木漏れ日感も感じさせるアコギによる温かくも少しメランコリックな影のあるアンサンブルも聴かれ、ほとばしるサイケ色と浮遊感あるフォーキーなサウンドがいい具合に共存しているところに、実に70年という時代らしさを感じさせます。随所でエコーを効かせてどこか靄のかかったような幻想性を生み出しているのも特徴的です。一方12分に及ぶ大曲はギタリストGareth Johnsonの本領発揮の一曲で、強烈な酩酊感を伴ったサイケギターが支配する圧巻のサウンドを聴かせます。時代の狭間を象徴するようなサイケデリック・フォーク・ロックの名品。
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