2014年7月11日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
本日は、プログレならではの幽玄と哀愁を演出するのに欠かせない楽器メロトロンを大幅にフィーチャーした世界のプログレ名盤の数々を中古棚よりセレクトしてまいりますよ!
まずはコロシアムやクリムゾンなど英国屈指の実力派バンドから猛者が集結したこの名バンドからスタート!
イエス/ジェネシスのファンは必聴ですね。幻想的なロジャー・ディーンのジャケ、キャッチーなメロディとゴリゴリとスピーディーなアンサンブル、そしてドラマティックな展開!これぞ英ファンタスティック・プログレっ!
「トリプル・メロトロン」という話題ばかりで語られがちですが、この英国然としたリリカルかつジェントルなメロディの素晴らしさも特筆ですよね!イギリスの田園や小川のせせらぎがイマジネーション豊かに浮かび上がってくる叙情味あふれる名品。
米プログレの隠れ名盤として知られる73年作!ジェントル・ジャイアント影響下にある多彩な器楽を用いためくるめく展開にフォーカス的なロマンティックな気品高さが加わって、さらにメロトロンが叙情的に溢れ出すだと!?こ、こんな贅沢なプログレ作品がマイナーシーンに甘んじていたとは・・・!
アコギを基調としたたおやかな曲調をベースとしながらも、その上を覆うメロトロン、シンセ、フルートなどによる壮大な幻想美がただただ圧倒的。中世ヨーロッパから神話的世界観へとどこまでもイマジネーションが広がっていく名品ですね♪
ユーロシーン随一のメロトロン名盤として知られてきたのがフランスのこの作品!このメロトロンフルートの調べは涙なしには聴けない美しさ!ジャケットの情景がありありと眼前に広がるかのような名演~
日本でもヒットした1st収録曲「SEASON」でお馴染みのオランダ産プログレ・グループによる74年2nd。乾いた哀愁を感じさせた英国ロックからの流れを汲む作風だった前作から打って変わって、メロトロンを大幅にフィーチャーした泣きのシンフォニック・ロックを展開します。Jerney Kaagmanの姉御なヴォーカルはシンフォニックなサウンドに意外にもマッチ。
トリプル・メロトロンとして昔からユーロ・ロック・ファンに人気の作品ですね。ジャケといい、バタバタとした展開といい、そこに放たれる哀愁のメロトロンといい、秘宝感たっぷり!
マリオ・ミーロのこのエモーション溢れるギターを聴くと、オーストラリアの雄大な自然風景がイマジネーション豊かに立ち上ってきますね。さらにそれを優しく支える幻想的なメロトロン・ストリングスがまた絶品~
70年代クリムゾンが放つ狂気やメランコリーを無機的なアンサンブルで料理すると? プログレとサイケをゴッタ煮したような作風なのに、凛とした北欧らしい幻想美がたちこめちゃうすごいグループ!北欧の神秘的な森を映し出すかのような繊細なメロトロン使いも素晴らしい~!!
Gus Dudgeonのプロデュースで録音され、NEONレーベルからリリースされたイギリスのプログレッシブ・フォーク・ロック・グループによる71年作。トリプル・メロトロン・グループとしての話題性が先行しがちなグループであり、事実楽曲にはメロトロンのストリングスやフルートと言った王道音色からオルガン、チェロなどまで幅広いメロトロン・サウンドが使用されています。しかしその音楽性の基本となっているのは牧歌的で親しみやすい素朴さを持った田園フォーク・ロックといった趣のサウンドであり、むしろその点にこそ彼らの個性を見出すべき叙情的な名盤と言えるでしょう。
オリジナル・マスター・テープからのデジタル・リマスター、DISC2にデモや71年のスタジオ録音曲を12曲収録した2枚組
ヨーロッパ大陸から遠く離れた南半球はオーストラリアから登場したグループによる75年デビュー作。当時若干20歳のMario Milloによる甘く切ないギターは泣きメロを連発し、雄大なオーストラリアの大地を想起させる不自然さの無いバンド・アンサンブルはドライに響き、大陸の朝焼けを想起させる映像的なメロトロン・ストリングスの幻想で魅了する、全てが完璧なランドスケープを描き切った大傑作です。邦題「哀愁の南十字星」というタイトルが全てを象徴するような、緩やかな時の流れを感じるシンフォニック・サウンドであり、プログレッシブ・ロックを語る上で外すことの出来ない名盤です。
ツイン・キーボード編成で、メロトロン、アナログ・シンセ、ピアノから美旋律が溢れ、極めつけはアニー・ハズラムをよりクラシカルにしたような美声女性ヴォーカル!
CD001(GARDEN OF DELIGHTS)
2590円 (税込2849円)
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