2014年4月24日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
こんにちは、カケレコ店長の田中です!
今週は、世界各国から70年代のニッチ&ディープな作品のリイシュー盤が続々と届いております。
店長注目の作品をピックアップいたしましょう。
まずは、続々とディープなプログレ&ロックを発掘リイシューしている今最も注目のレーベル「FLAWED GEMS」からの最新リイシュー盤からスタート!
スージー・クアトロのお兄さんって、こんなにも素晴らしいキーボード奏者だったのか。この75年作は、トレース『鳥人王国』あたりと並び称されるべきクラシカルなキーボード・プログレ逸品ですよ!
これ、フレンチ・プログレ黎明期の70年に埋もれさせてはもったいない驚愕の発掘盤!ジミ・ヘンとゴングとブラッド・スウェット&ティアーズとを結ぶ三角形の中心に位置づけられるような、サイケでアートで先鋭的な空気を持った逸品ですよ~。
GANDALF、COMMON PEOPLEとともに「キャピトル三大メロウ・サイケ」と言われる名作ですね!ジェントルな歌声と艶やかで美しいメロディ、ドリーミーな管弦楽アレンジにとろけます☆
日本が世界に誇る沖縄のハード・ロック・バンドと言えば?リッチー・ブラックモアばりのスリリングなギターとジョン・ロードばりのオルガン、そして、日本人離れした太いシャウトが炸裂する77年屈強のライヴ盤!
初期アイアン・メイデンばりの疾走チューン満載!NWOBHM影響下のスウェーデンのHR/HMグループ、84年の唯一作!
お次は、旧ユーゴ&ルーマニアの70年代作品をリイシューするEASTERN TIMEより長らく廃盤で中古CD市場でも高騰していた作品が届きましたよ~。
こ、これは旧ユーゴ屈指のプログレ傑作ですよ。蘭トレースの端正さと伊レ・オルメのほの暗い叙情美やヘヴィネスを合わせつつ、奇天烈さや熱気、東欧ならではの哀感も混ぜ込んだアンサンブルはプログレ・ファンは歓喜すること間違いなし!
旧ユーゴはクロアチア屈指の傑作!ウィッシュボーン・アッシュばりのドラマティックなツイン・リード、幻想的にたなびくオルガンやフルート、そして、炸裂するデヴィッド・バイロンばりのハイ・トーン・シャウト!
その他、注目の5作品をピックアップいたしますよ~。売り切れているCDはすべて再発注済みですので、10日~2週間以内には入荷いたします。「気になるリスト」に入れていただければ、入荷次第メール差し上げておりますので、ご活用ください!
スウィンギン・ロンドンを起点に、60年代末のサイケな空気を吸い込み、70年代はじめのプログレの時代に鳴らされた痺れるオルガン・ロック作品。なるほど、ビートルズ『ヘルプ』にも参加した名コンポーザー&ミュージシャンなのかぁ。
エッグ~カーン時代のデイヴ・スチュワートを彷彿させる淡いトーンのオルガン、そして、仏カルプ・ディアンに通じるほの暗い幻想美。フレンチ・シンフォの秘宝と言える逸品!
「トラフィック/ミスター・ファンタジー」に負けじと、R&B、サイケデリック・カルチャーの本場アメリカよりリリースされた名作!
ゴング『ユー』からデヴィッド・アレンとジリ・スマイスが抜けたメンバーにジャン・リュック・ポンティが乱入してセッションしたらこんな音になったかも!?ポーランドの秘宝、77年作っ!
小川のほとりでのうたた寝のような牧歌性とともに、古楽器をフィーチャーした中世宮廷音楽エッセンスもあって、歌声は英国的でジェントルだし、ブリティッシュ度120%の愛すべきフォーク・ロックですなぁ。
71年に結成された旧ユーゴはセルビア屈指のヘヴィ・プログレ・バンドによる75年デビュー作で、東欧屈指の一枚としてユーロ・ロック・ファンに愛される名作。特筆なのが旧B面すべてを使った19分近い大曲。手数多く前のめりで性急なドラム、クラシカルでいて東欧ならではの独特の哀感もあるエレピやオルガン、そして、キーボードと時に高速ユニゾンを奏で、時にハードエッジなリズム・ギターでロック的ダイナミズムを生み出すギター。オランダのトレースの端正さとイタリアのレ・オルメのほの暗い叙情美やヘヴィネスを合わせつつ、時にジェントル・ジャイアントばりの奇天烈さ、時に伊ヘヴィ・シンフォばりの熱気を注入しつつ、東欧ならではの独特の哀感もあるアンサンブルはプログレ・ファンは歓喜すること間違いなし。クラシック、ブルース〜ハード・ロック、ジャズ/フュージョンの見事な融合。ずばりユーロ・ロック屈指の名曲でしょう。旧A面の小曲も魅力で、ツェッペリンばりのハード・エッジなアンサンブルと線の細いハイ・トーンのヴォーカルからは辺境プログレならではの翳りがぷんぷん漂っています。それにしても、後にBIJELO DUGMEにも参加し、ソロでも活躍するLaza Ristovskiはプログレファン注目のKey奏者と言えるでしょう。東欧屈指の名作です。
旧ユーゴはクロアチアのザグレブ出身のプログレ・グループ、PGP-RTBレーベルから75年にリリースされたデビュー作。幻想的にたなびくオルガンやフルート、ウィッシュボーン・アッシュばりのドラマティックなツイン・リード、そして、デヴィッド・バイロンを彷彿させるハイ・トーンのシャウト・ヴォーカル。叙情的で陰影に富んだサウンドは、ハーヴェストやヴァーティゴ・レーベルの叙情的な英プログレのファンにはたまらないでしょう。エッジの立ったトーンのエネルギッシュなリズム・ギターが冴えるハード・ロックもまた魅力的。旧ユーゴ屈指の名作です。
スイスはジュネーブ近くのフランス中東部の街、オヨナで結成されたキーボード・トリオ。77年に自主制作された唯一作。ゴリゴリと強いアタックでよく動くベースとキレのある手数多いドラム、ほの暗い幻想美に包まれたキーボード。フランスの名グループ、カルプ・ディアンにも通じる、フランチ・シンフォならではの耽美的でクールなサウンドが印象的です。スペーシーかつ淡いトーンのオルガンには、エッグ〜カーン時代のデイヴ・スチュワートも彷彿させます。80年代に発掘されて日本に紹介されていれば、ユーロ・ロック・ファンに人気が出ていたかもしれません。フレンチ・シンフォの秘宝と言える逸品です。
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