2016年2月16日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
毎回、中古棚よりコレは!という名盤を発掘してご紹介する「カケレコ中古棚探検隊」。本日は、カンタベリー・ロックのポップサイドを彩る名盤たちをレコメンドしてまいりますよ~。
カンタベリー・ロックと言うと、知的なジャズ・ロックというイメージと、いわゆる英国的とは少し感じの異なる「洒脱さ」を感じさせるポップ・ミュージックのイメージ、大きく2つの特徴があるように思います。
今回は、そのポップサイドに属する作品たちを中古在庫からピックアップしてまいりますよ☆
知性的なジャズ・ロック路線のソフト・マシーンとほのぼのとした親しみやすいポップ・ロック路線のキャラヴァン、その両者の母体こそこのWILDE FLOWERS。Robert Wyattのフレッシュなヴォーカルが何とも初々しい驚愕音源!
バンドの中心メンバーだったヴォーカル/ベースのリチャード・シンクレアが脱退し、ベースのジョン・G・ペリーとヴィオラのジェフリー・リチャードソンが加入した73年作。前々作『グレイとピンクの地』に並ぶ人気作ですね。新メンバーによってもたらされた躍動感のあるポップ・フィーリングが素晴らしく、初期から一皮むけたサウンドを楽しませてくれる名作です。ヴァイオリンより柔らかく親しみやすいヴィオラの音色も、キャラヴァンのサウンドに見事にマッチしていますよね。
偏差値高そうな嫌なやつ感とユーモラスな愛らしさとが同居しているといいますか、そんなテナー・ヴォイスがたまりませんね。裏カンタベリー・ヴォイスと言える名ヴォーカリスト。表カンタベリー声のロバート・ワイアットのこのデュエット曲が珠玉。
曲者揃いのロキシー・ミュージックの中では、ハエみたいな眼鏡をかけた出で立ちとは裏腹に比較的まともなポジションでギターを弾いていたマンザネラさん。カンタベリー系ミュージシャンとの共演も多い彼の1stソロは、持ち前の捻くれポップ感覚を発揮したセンス溢れるブリティッシュ・ロックの名作なんですよね。1曲目でのロバート・ワイアットの呪文のようなヴォーカル・パートは、いつ聴いても癖になります。(スペイン語?)
音楽史上初めて「アヴァン・ポップ」と称されたバンドによる74年リリースの傑作。英独の混成ユニットながらどこか、エスプリの効いた、と表現したくなる洒脱でアンニュイな世界観はあまりに独特。
キャメルは本来カンタベリー系バンドではありませんが、リチャード・シンクレアが加入したこの時期は、キャメル本来の胸躍るファンタジーにカンタベリー風の品のあるポップ・エッセンスが効いていて、ポップ・ミュージックとしても非常に完成度が高いのが特徴。キャラヴァンの延長線上で楽しめるサウンドに仕上がっています。
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72年発表の3rdアルバム。デイヴィッド・ベッドフォード編曲のオーケストラで幕を開ける本作は、奇抜な演奏とのどかで美しいサウンドとが同居する個性溢れる名盤。全体に漂うユーモア感覚溢れるアレンジと要所を占めるテンションの高い演奏はセンス抜群。どの曲も個性的な逸品ばかりですが、ロバート・ワイアットとデュエットしたタイトル・トラックは特に名曲の誉れ高く、エアーズの優雅なテナー・ボイスとワイアットの消え入るような美しい声のハーモニーが絶品。
SOFT MACHINEと同じWILD FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの73年5th。Richard Sinclairが脱退しリリースされた本作は、サックス、フルート、クラリネット、トランペット、チェロ、トロンボーン、そしてパーマネントメンバーとしてバンドを支えていくことになるPeter Geoffrey Richardsonのヴィオラなど贅沢な金管楽器をゲストに導入し、ポップ・フィーリングに溢れたジャズ・ロックを展開。3rdとあわせてカンタベリー・シーンに輝く名盤です。
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