プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(土・日・祝は翌営業日)、6,000円以上送料無料

キンクス『マスウェル・ヒルビリーズ』 – MEET THE SONGS 第73回

今日の「MEET THE SONGS」は、愛すべき大英帝国ポップ・バンド、キンクスが71年にリリースした9thアルバムで、RCA移籍第一弾となった『マスウェル・ヒルビリーズ』をピックアップいたしましょう。

アルバム名は、デイヴィス兄弟が生まれ育ったロンドン北部のマスウェル・ヒルから取られています。

現代社会で生きるストレスとフラストレーションを労働者の眼差しで演劇的につづるスタイルはレイ・デイヴィスの真骨頂。

67年の『ヴィレッジ・グリーン』と並び、市井の英国詩人レイ・デイヴィスの魅力がつまった代表作です。

レイのメッセージとともに、収録曲を聴いてまいりましょう。

T1: 20th Century Man

「俺は20世紀の男だが、こんな世界には居たくない。ただ平穏が欲しいだけなんだ。」

ぶっといトーンでかき鳴らされるアコギがカッコ良い!

オールドファッションな音を目指して、60年代初期のマイクをあえて使って録音したようですが、ギュッとつまった塊のようなサウンドはキンクスの持ち味のドライヴ感を増幅していますね!

試聴 Click!

T6: Complicated Life

「生存競争も努力もやめること。人生を厄介にするだけだから。」
「厄介な人生を捨てること。人生なんて大したもんじゃない。簡素な生き方に変えること。」

メッセージは現代社会への不満ですが、説教くささや小難しさは一切なく、ぬるめのビール片手に陽気に笑い飛ばしちゃうような感じがなんとも愛嬌いっぱいで、キンクス最高だなぁ。

「ラリラリラ~」から溢れ出る悲哀。人生の旨味がつまっている気がします。

試聴 Click!

レイのメッセージは、リリースから40年以上を経った今でも、痛烈に響いてきます。むしろ、レイが当時嘆いた現代社会は、その闇の勢いをさらに増して、僕らひとりひとりの顔を覆い隠しているような気がしますし、今こそあらためて心に留めるべきメッセージかもしれません。

そんな「フラストレーション」の中で、ボードヴィル調のピアノに乗って描かれる、ささやかな日常の愛すべき一コマもまたレイならではの優しい眼差しに溢れていて絶品。

T8: Have A Cuppa Tea

「朝も夕も夜もお茶がいい。雨の日も、雪の日もお茶がいい。もちろん晴れた日も。」
「どんな時でも、人種信条を問わず、お茶は万人の健康薬。宗教も問わなきゃ、政治信条も問いません。」

試聴 Click!

レイと言えば、代表曲の「ウォータールー・サンセット」など英国的な哀愁が溢れんばかりのセンチメンタルな楽曲も魅力ですが、本作にもそんな泣かずには居られない名曲、しっかり入っています。

T10: Oklahoma U.S.A.

「僕らは一生働き続けるが、仕事は退屈なもの。生きるための人生なら、生きる目的は何?」
「そして彼女は夢の中で、遙かオクラホマを夢見ている。」

試聴 Click!

そして、タイト&ルーズなキンクス流フォーク/スワンプ・ロックの名曲でフィナーレ!

T12: Muswell Hillbilly

「奴らは僕らを小さな箱に閉じ込めようとする。個性のない画一化。
奴らはコンピューター社会を築こうとしてるけど、僕をゾンビにすることはできないさ。」

試聴 Click!

レイ・デイヴィスのソングライティング、そしてバンドの演奏ともに「円熟」という言葉がぴったりの旨味が凝縮された佳曲・名曲ぞろい。

灰色の日々に疲れた時には、『マスウェル・ヒルビリーズ』を聴きながらビールを一杯、愉快に笑い飛ばしていきましょう!


「MEET THE SONGS」 第49回 キンクス『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』

【関連記事】

「MEET THE SONGS」 第49回 キンクス『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』

愛すべき英フォーク・ロック・バンド、キンクスが68年にリリースした代表作『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』をピックアップ。

KINKSの在庫

  • KINKS / PERCY and THE ALBUM THAT NEVER WAS

    パイ在籍期の最終作『PERCY』とデイヴ・デイヴィスのソロ・テイク編集盤『ジ・アルバム・ザット・ネヴァー・ワズ』をカップリング

  • KINKS / BBC SESSIONS 1964-1977

    全35曲、個人的にはスタジオ盤以上にグッとくる音源多数、「Waterloo Sunset」の演奏は白眉!

  • KINKS / FACE TO FACE

    史上初のコンセプト・アルバムと云われた66年4th、英ポップ/フォーク・ロックの名作!

    ビートバンドの代表だったキンクスが新たな方向性を示した66年作の4th。レイ・デイヴィスの優れた作曲能力が発揮され、人間社会の喜怒哀楽や滑稽さが感性豊かに曲に描かれています。サウンド面でも、アコースティックな曲やニッキー・ホプキンスが弾く華麗なハープシコードが印象的。代表曲でもある「Sunny Afternoon」は、没落した英国貴族が夏の午後に佇む様子を、皮肉たっぷりに描いたフォーク・ロックナンバー。ズンズンと低音を刻むエレキではじまり、ドラムが響くと同時にアコギが重なるり、レイが気だるく歌い出すと、陰鬱ながらどこかのどかさが漂うキンクス十八番と言える哀愁の世界へ。思わず口ずさんでしまうメランコリックながらキャッチーなメロディーも印象的なこれぞキンクスという名曲です。キンクス黄金時代に突入した記念すべき傑作。

  • KINKS / VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY

    イギリスの田舎生活と古き良き時代への敬意を表して製作されたコンセプト・アルバム、愛すべき68年作!

    バンドのリーダーでありソングライターであるRAY DAVIESが、イギリスの田舎生活と古き良き時代に対する敬意を表して製作したコンセプト・アルバム。RAYはヒット・シングル志向から、より個人的でノスタルジーを感じさせる方向へと作風を変え、2年をかけて本作をレコーディング。スタジオ第6作にして、詩人DYLAN THOMASの作品にインスパイアされた一大コンセプト・アルバムであり、古き佳き英国への郷愁が描かれた秀逸なストーリーは勿論、フォーキーで牧歌的なサウンドに乗った才気迸るメロディ群は、キンクス最高傑作との名声に相応しいものとなりました。

  • KINKS / ARTHUR OR THE DECLINE AND FALL OF THE BRITISH EMPIRE

    69年リリースのロック・オペラ作7th、多彩なコーラス・ワークを使い分けた楽曲群が楽しめる名作!

    DAVIS兄弟率いる英国四大ビートの一角、KINKSの69年作7th。元々テレビ・ドラマ用に作られていただけに、物語性が強く出ています。フォーキー路線からロック路線へ転換していく時期でもあり、多彩なコーラス・ワークを使い分けた楽曲群が楽しめるアルバムです。疾走するリズム、素朴で牧歌的なコーラスが印象的なロックンロール「VICTORIA」、切なく歌いあげるヴォーカルとアコースティック・ギターが美しいメロディを奏で、コーラス・ハーモニーとホーン・セクションが怒涛のクライマックスへと導く「SHANGRI LA」、DAVE DAVISが繰り出す多彩なリフとおおらかな合唱が絡みあうシャッフル・ナンバー「Arthur」など、聴き所は満載です。KINKS全盛期に発表された名盤。

  • KINKS / LOLA VERSUS POWERMAN AND THE MONEYGOROUND PART 1

    70年作

  • KINKS / MUSWELL HILLBILLIES

    71年リリースのRCA移籍第一弾、旨味いっぱいの英フォーク・ロック/パブ・ロックの傑作!

    71年リリースのRCA移籍第一弾。THE BANDあたりのアメリカン・ロックのテイストを盛り込んだ骨太で哀愁に満ちたアンサンブル、Ray Daviesが描く人生の悲哀に満ちた歌詞。英フォーク・ロック/パブ・ロックの最良の形がここにあります。ルーズな酔いどれ曲から美しいバラード「Oklahoma U.S.A.」、そしてドライヴ感いっぱいのフォーク・ロック「Muswell Hillbilly」まで、味わい深い楽曲が次から次へと続きます。キンクスを代表する傑作です。

  • KINKS / PERCY

    パイ在籍期の最後を飾る71年作、同名映画のサントラ盤

  • KINKS / A SOAP OPERA

    中期キンクスを代表する傑作、75年作

  • KINKS / SLEEPWALKER

    77年作17th

  • KINKS / PHOBIA

    93年作、27th

「KINKSの在庫」をもっと見る

英SSW/フォーク/スワンプ/パブ・ロックの在庫

「英SSW/フォーク/スワンプ/パブ・ロックの在庫」をもっと見る

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

カケレコ洋楽ロック支店

新着記事

もっと見る

プロのライター&ミュージシャンによるコラム好評連載中!

文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

人気記事ランキング

* RSS FEED

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。