2014年1月20日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
週末の新聞にセンター試験の問題が出ていましたね。大学受験が終わった時は、これで勉強から解放されるぞ!世界史のことなんかもう考えなくて済むぞ!と晴れ晴れと教科書や参考書を処分したのを覚えていますが、なんと最近になって世界史の復習をはじめました。
「もういちど読む山川世界史」など大人向けに編集された本を読んだり、図書館で子供用の世界史マンガを借りてきて読んだり。
世界各国のロック・ミュージックの背景にある歴史や思想などが分かると、ロックがより活き活きと聴こえてくるかなぁ。そうなるともっともっとロックが好きになるだろうなぁ。
読みながらうつらうつらしてしまうことも多いですが、ライフワークの一つとして楽しんでいこうと思います。
さてさて、入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
今日もプログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
午前中にたくさんの人気盤が再入荷しましたので、早速ピックアップいたしましょう。
まずは新入荷の時はあっという間に売り切れた注目の人気新鋭プログレ盤から!
i-tunesで公開したところ、世界中で話題になり、MUSEAが世界配給を決めた、というエピソードの通りの名作と言える日本のプログレ・グループ、2011年デビュー作!
日本のプログレ新鋭なら、この作品も人気です。
まさかこの日本に、MARCUS VIANAやLOST WORLDのリーダーに匹敵するヴァイオリン奏者が居たとは・・・。この圧倒的な技巧と躍動感、そして繊細なピアノ/キーボード。この日本の新鋭、ずばり完成度高いです。
こちらも注目の新譜!前回新入荷したときはすぐに売り切れた人気作!内容も絶品ですよ~。
アコースティックな幻想美とスペーシーな音響感覚とが溶け合ったサウンドは凛と格調高くもハートウォーム。なるほど、PULSARのKey奏者とギタリストによるデュオなのか!
シンフォ新鋭部門のロングセラー作品も再入荷しております。何枚かピックアップいたしましょう。
全パートのどこを切り取ってもメロディが溢れ出る、と言っても過言ではないメロディアスぶり!これはGENESISやCAMELやYESなど70年代プログレの遺伝子を受け継いだ正統派プログレとして一級の出来映え!
キャメル『スノー・グース』にヴォーカルが入ったら!? イタリアの90年代初期を代表する、気品溢れる絶品叙情派シンフォですね。
それにしてもシンセ一本でこれだけ力強いバンド・サウンドを作り上げるとは・・・。90年代のイタリアを代表するKey奏者&コンポーザーですね!
LOCANDA DELLE FARTEが好き?でしたら、この新鋭を是非。優美でファンタスティックなアンサンブルが素晴らしい。90年代叙情派イタリアン・ロックの名作ですね☆
なんと00年代のキューバに、往年のイエスのDNAを継ぎつつ、現代的にダイナミックに鳴らすシンフォ・バンドを発見!メロディ・センスも突き抜けてるし、世界レベルで見ても屈指のグループ!
まるでゴシック建築のように壮大でどこまでもドラマティックなキーボード・シンフォ。これブラジル産なのか・・・凄い厚みとスケール。
「インドネシアのプログレと言うから、半信半疑だったが大層なシロモノである。ここまでとは思わなかった。」by appo128さん
イタリアでジャズ・ロックといえばAREAなど、地中海&民族色豊かな作品が一般的ですが、ソフツはハットフィールドに通じる本格派バンドもいますね。この2バンドはオススメですよ~。
ソフト・マシーン『4th』収録の悶絶オープニング・ナンバー「Teeth」が好き? でしたら、このマイナーなイタリアン・ジャズ・ロック・グループ、気に入ってくれると思います☆
これはハットフィールド meets キャメル!? しかも2011年の新鋭なの? 70年代のカンタベリーの発掘音源と言っても信じちゃうな、これ。
往年のユーロ・ロック名作もご紹介。キャメルのファンは必聴といえる作品をフランスとノルウェーからピックアップ!
キャメル・フォロワーの筆頭格と言っちゃって良いかな?流麗なフルートが彩るロマンチックさと、このバンドならではの湿り気を帯びたメランコリーが絶品なシンフォニック・ロック名品。
ハモってハモって泣きに泣きまくるツイン・リードのギター、優美なフルート、ファンタスティックなキーボード!いかにも北欧的な人なつっこいメロディも胸に染みし、ノルウェー産叙情派シンフォの傑作!
ここからは、韓国のBIG PINKレーベルのリイシュー盤をご紹介。
「英米ロック」部門のロングセラーアイテムをピックアップいたしましょう。
マッスル・ショールズの名ミュージシャン/プロデューサーによる米SSW/スワンプの大傑作と言えば? サザン・ソウル・シーン屈指のソングライターとしての風格。そして、腕利きの猛者たちによるいぶし銀の演奏。生涯の一枚だなぁ。
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ブルース〜R&B、ゴスペル、カントリーなど、アメリカのルーツ・ミュージックを見つめなおし、ロックのダイナミズムとともに鳴らした芳醇なサウンド、米スワンプ・ロック/ルーツ・ロックを特集。
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マッスル・ショールズ録音作、マッスル・ショールズにゆかりのあるソングライターやセッション・マンのソロ作など、R&Bやソウルなど米南部のルーツ・ミュージックの芳醇な香りに包まれた名作をここに特集いたします。
米スワンプ系SSWならこの作品は店長激レコメンド!
なんと感動的なメロウ・スワンプだろう(涙)!クラプトンやデイヴ・メイスンへの楽曲提供を行っているだけの実力の持ち主。参加したニッキー・ホプキンスによる流麗なピアノも絶品(再び涙)!
デラムからリリースで、ニッキー・ホプキンスやミック・ウィーヴァーやヘンリー・ローサーも参加した英スワンプの逸品なのに、このマイナーっぷりときたら(涙)。最高の「イギリスのアメリカ」ですよ!
ジェシ・ウィンチェスター、ケニー・ロギンス、ジェシ・コリン・ヤングなど名ソングライターが曲を提供し、バックもウェストコーストの名手ばかり。そりゃエネルギッシュで哀愁いっぱいのスワンプ名作にきまってます!
リタ・クーリッジの姉さんで、夫はブッカー・T・ジョーンズ!んで、LAの名手達がサポートときたら、スワンプ好き、サザン好きはだまっちゃいられません。
イーグルスやCSN&Yの1万分の1ぐらいの知名度だと思いますが、楽曲、演奏ともにかなりのクオリティ。ほぼ無名なのが信じられないグッとくる逸品ですよ~。
Buffalo Springfieldや初期はっぴいえんどを彷彿とさせるメロウなファズ・ギター&ペダル・スティール、ブルージーなハーモニカ。マイルドな歌声のヴォーカルと英国的な哀愁に溢れたメロディ、そしてCSN&Yからの影響を感じさせる豊かなハーモニー!
元MANと元QUICKSANDのメンバーが結成って、どこまでいぶし銀なんだ(ニンマリ)。音の方も滲み出る旨味いっぱいのブリティッシュ・ファンキー・プログレでニンマリ。
英フィメール・フォークのファンは涙すること間違いなし。ハイ・トーンのクリアで美しいこと。美しいジャケットの世界そのままの英フォーク秘宝。
ジョニ・ミッチェルとリチャード・トンプソンが男女フォーク・デュオを組んだとしたら?なぜ、これほどの作品が500枚限定プレス!?英フォーク驚愕の幻の傑作。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
ノルウェーの名シンフォニック・ロック・グループ、80年作の1st。キーボードにギターにフルートにヴォーカルに、もうどこを切り取っても溢れ出る叙情美。ハモってハモって泣きに泣きまくるツイン・リードのギター、優美なフルート、ファンタスティックなキーボード、いかにも北欧的な人なつっこく胸に染みるメロディ。5曲目『PIMPERNELLE』でのコロコロとした音色で丁寧に紡がれるギター&キーボードは、これぞ北欧シンフォの魅力たっぷり。ずっと浸っていたいと思わせるメロディの洪水。グッときて、ジーンときて、心に響きまくる叙情派シンフォの名作。
インドネシア出身のプログレ・グループ。ヴァイオリン奏者、フルート&サックス奏者、透明感ある女性Voを含む8人組。99年作の1st。ロック、ジャズ、クラシック、フォーク、現代音楽、民族音楽、ヘヴィー・メタルなどの多様な音楽を吸収し、見事な構築力でもって、1音1音が瑞々しく躍動する真のプログレッシヴ・ミュージックへと昇華させています。破壊的なパートから静謐なパートまで、そのアレンジ・センスはただものではありません。テクニカルなフレーズを流れるように聴かせるギターを筆頭に、全メンバーとも驚くほどのハイ・テクニックとハイ・センス。恐るべしインドネシア。凄いグループです。
60年代から南部アラバマはマッスル・ショールズのフェイム・スタジオでソングライター&プロデューサーとして活躍したミュージシャン、73年作の1stソロ。心に染みるソウルフル&メロウなヴォーカル、流麗なメロディ、芳醇なギター、しっとりとメロディを包むホーン・セクション。サザン・ソウル・シーン屈指のソングライターとしての風格と、腕利きの猛者たちによるいぶし銀の演奏が光る、味わうほどに味の出る生涯の一枚!米SSW/スワンプ屈指の大傑作です。
イタリアのグループ、81年作。手数多くシャープなドラム、時にリードも取るアグレッシヴなベース、軽快かつ流麗なインタープレイからグルーヴ感溢れるバッキングまで印象的なエレピ&ピアノ、グイグイと引っ張る力強いサックスによるジャズ/フュージョン・ロック。変拍子のキレの良さなど、テクニック抜群。4thあたりのSOFT MACHINEやBRAND Xなどの英ジャズ・ロックをベースに、地中海のヌケの良さを加えたサウンドは、かなりレベル高いです。クロスオーバー寄りのジャズ・ロックが好みの方は必聴のグループ。おすすめです。
男女ヴォーカルの英フォーク・グループ。72年にYORKよりリリースされた唯一作で、原盤は500枚限定プレスの激レア盤。ミスティックでかげりのあるフィメール・ヴォーカルとジェントルな男性ヴォーカルが魅力。フェアポート・コンヴェンション「ミート・オン・ザ・レッジ」やザ・バンド「アイ・シャル・ビー・リリースド」のカバーなど、アーシーさと気品が絶妙にバランスしたフォーク・ロックから、ピアノや管弦楽が流麗に彩るSSW的な曲まで、メロディ、アレンジともハイ・レベル。これほどの作品がなぜ500枚限定だったのか不思議です。英トラッドを基本に、米ロックのアーシーさや洗練が加わった、英フォーク・ファンにも米SSWファンにもオススメな逸品。
エリック・クラプトンやデイヴ・メイスンにも曲を提供したいぶし銀のSSW。72年作ソロ。翌年に『夢見る人』をリリースする(その中の4曲で共作)ニッキー・ホプキンスや、ニール・ヤング『今宵その夜』などでお馴染みのギタリスト、ニルス・ロフグレンが参加しているのも注目。線の細いヴォーカルが特徴で、アクの強さはなく、繊細な叙情美溢れるソウルフル&メロウな歌唱が光ります。ウイスキーを飲みながら深夜に聴きたい翳りあるスワンピーなナンバーはもちろん、なんと言っても、ニッキー・ホプキンスの流麗なピアノをフィーチャーしたアーシーなバラードが絶品。もう最上級の男の哀愁と切なさ。スワンプ・ファンはもちろん、SSWファンも、ニール・ヤングなどフォーク・ロックのファンも必聴!あっ、クラプトンのファンももちろん!彼が参加していたグループ、HIGH MOUNTAIN HOEDOWNもあわせて是非!
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