2014年1月16日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
ACミランに移籍した本田が初ゴールを決めましたね!
私はキャプテン翼世代なのですが、ミランの10番だなんて、本当マンガの世界ですよね。
翼くんがバルサに行ったり、日向くんがユベントスに行ったり、岬くんがマルセイユに行ったり、世界で活躍する彼らにワクワクして読んでいたわけですが、それがまさに現実に起きています。
凄い~。
さてさて、昨日入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
今日もプログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
まずは、カケレコのアーティスト・インタビュー企画の第一弾として登場したベルギーのプログレ・ポップFISH ON FRIDAYが再入荷したのでピックアップ!
インタビューを未読の方は是非!
青空へと飛び立つジャケの通りにヌケの良いシンフォ・ポップ。洗練を極めたポップ・センスとプログレッシヴなシンセ・ワークの見事な調和は、現代版アラン・パーソンズ・プロジェクトと言っていい完成度!
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ピンク・フロイドやアラン・パーソンズ・プロジェクトを彷彿させる、緻密なスタジオ・ワークとクールなポップ・センスとが絶妙にバランスした知性豊かなプログレッシヴ・ポップが魅力のベルギーのユニット、FISH ON FRIDAYの魅力に迫るインタビュー!
ここからは昨日売れた中からプログレ新鋭の注目作を何枚かピックアップいたしましょう。
ホワイトウィロー、アングラガルド、ウォブラーら北欧実力派のメンバー達によるプロジェクト、待望の13年作2nd!ポスト・ロック的先鋭性と、シンセ/オルガン/メロトロンが淡く重なる透明感に満ちた幻想美が絶妙に溶け合った傑作!
北欧ならこの作品も是非。
GENESIS的リリカルさ格調高さと北欧スウェーデンらしい透明感溢れるサウンドがタッグを組んだら・・・!?もうシンフォ・ファンにはたまらなすぎるファンタスティック名品になりました☆
「ジェネシス的」つながりでイタリアへひとっとび。
イタリアで「ジェネシス・フォロワー新鋭」と言えば、このバンドが筆頭でしょう!
ジェネシスよりもジェネシス!? ピーター・ガブリエル期や『Trick Of The Tail』の叙情美や構築美のみをギュッと凝縮して現在に蘇らせたサウンドは驚くべき完成度!
WATCHのジェネシス声っぷりも凄いですが、70年代を代表するジェネシス声がこちら!
世界のジェネシス・フォロワーの中でも屈指の一枚!? まぁ、とにかくヴォーカルを聴いてくださいよ!
イタリア新鋭からもう一枚ピックアップ。ジェネシス声ではありませんが、イタリアならではのエモーションに満ちあふれたこのヴォーカル。最高ですよ。
Q: YESの飛翔感溢れるアンサンブルとI POOHばりに甘く雄大なメロディーが一緒になったらどうなるの!?A: こうなります→
カケレコ一押しのフィンランド・プログレから2枚をピックアップ。
あ、八重樫さん!「グリーンスレイドやキャメルが好きだけど何か良いのないかって? しょうがないなぁ…このフィンランドのグループ、知らないだろう? もっと精進したまえ…フッフン!」
イスラエルのSHESHETの次に発見されるべきはこの作品!? ユーロ・ジャズ・ロック一級の名作!ムーミン谷に舞い降りたゴング!と言った感じのストレンジ&ファンタジーなジャズ・ロック/オルガン・ロックですね。カケレコメンド!
旨味いっぱいのB級ブリティッシュ・ハードの中でも人気の一枚がこちら!
このツイン・リードは凄い!ツイン・リードっていってもギター2本ではなくて、ギターとオルガンがスピーディーかつメロディアスなリードを炸裂っ!
ここからは儚くも幽玄なサイケ・フォークから何枚かオススメ盤をピックアップいたしましょう。
まずは英国から!
わずか99枚しかプレスされなかった幻の英フォーク盤で、ジャケも地味なんですが、この儚い美しさはただごとではありません!ヘロン~イサカ~ゴーキーズのファンは必聴ですよ~。
ヘタヘタ・リコーダーがたまらないんですよね。虚ろさの中に繊細さとリリシズムがあるヴォーカル&メロディ。木漏れ日アシッド・フォークですね!
フランスにもサイケ・フォークがあるんです。フランスならではの味わい・・・。
いかにもフランス!と言えるフォーク・デュオ。アコギ弾き語りが基本なのに素朴さはなく、シンセや聖歌隊のようなコーラスが広がる幽玄な音世界。白昼夢のように青みがかったジャケの通り・・・。
サイケ・フォーク・デュオならアメリカのこの作品も良いですよ~。
ジャケット通りの素朴でドリーミーなメロディが染みますね。ささやくようなヴォーカル&ハーモニーとちょっぴりアシッド臭のあるアコギ・ソロが部屋の中をたゆたいます。
サイケではないですが、フォーキー・デュオならこのイスラエルのデュオのまばゆさは凄いです。
イスラエルを代表するバンドと言えばNO NAMES。そのNO NAMESに後に参加するミュージシャンによるデュオなんですが、まばゆいメロディとハーモニーが躍動するマジカルな傑作!
ラストはフィメール・ヴォーカルの英フォークでしっとりと。
メロウ・キャンドルにかなり影響受けてるな、なんて思いましたが、発表年を見てびっくり!彼らより早いじゃないですか!!
【関連記事】
伝統の英トラッドとロック・ミュージックとの出会い、そしてエレクトリック・トラッドへの発展。1950年代から70年までの英フォーク・シーン形成の流れを追いながら、英フォークの魅力に迫るのがこちらの特集。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
また明日、お会いいたしましょう。
ドイツの古城をバンド名に据えたシンフォニック・ロックグループの79年作。いわゆるGENESISフォロワーの中でもその徹底したサウンドメイクで評価を得たグループであり、初期、中期GENESISの音楽性を堅実に継承しています。ボーカルはPeter Gabrielそっくりのしゃがれ声でシアトリカルな歌い回しを聴かせ、のどかな田園風景を想起させるような12弦ギターのファンタジックな調べはまさに黄金期GENESISそのもの。そこに厚みのあるシンフォニックなキーボードが加わると、ジャーマン・シンフォニック・ロック独特の音の深み、そしてブリティッシュとはまた質感の違うロマン派の翳りが見える、素晴らしい作品です。
70年に自主制作され、わずか99枚しかプレスされなかった幻の英フォーク作品。男性6人の編成で、メンバーの楽器クレジットにはチェロやリコーダーやピアノの表記があるとおり、メランコリックなギターのバッキングを基本に、ストリングスがもの悲しくも叙情的な旋律を奏で、ピアノもそっとリリカルなメロディを奏でます。ヴォーカルも魅力的で、ヘロンのメンバーの一人として居ても違和感がないような、素朴でいて切ない歌声が印象的。流麗なメロディも特筆。この儚い美しさはただごとではありません。英国の深い森の空気感いっぱいで、ヘロンなどメロディが美しいフォークのファンから、イサカなどドリーミーなサイケ・フォークのファン、90年代以降で言えばゴーキーズあたりのファンまで、これは掘り出し物の一枚。オススメです!
71年〜77年に活躍したロンドンのハード・ロック・バンド。鍵盤奏者を含む4人組。72年、74年、77年に録音されたスタジオ音源12曲に加え、73年と74年のライヴ音源11曲、さらに75年のラジオ・インタビューを収録した編集盤。アイアン・メイデンやセックス・ピストルズへ与えた影響についてライナーで触れられていますが、音を聴いて納得。エネルギッシュに駆け抜けるリズム隊、エッジの立ったスリリングなギター・リフ、ハイ・トーンの絞り出すシャウト・ヴォーカル!そして、特筆なのが、ツイン・リード。それもギター2本ではなく、ギターとオルガンがメロディアスでスピード感いっぱいなツイン・リードを炸裂させています。初期YESのようなプログレッシヴな疾走ナンバーもカッコ良い。70年代中期の音源は、デヴィッド・ボウイを彷彿とさせるキャッチーなグラム・ロックも。これは素晴らしいグループ!オススメです!
レーベルでの管理状況の都合上、背ジャケに若干折れのある場合がございます。直輸入盤ということでご了承ください。
初めて聴いた時は、メロウ・キャンドルにかなり影響受けてるな、なんて思いましたが、発表年を見てびっくり。彼らより早いじゃないですか。こんな音源がおそらく友達に配られただけで埋もれていたなんて、空恐ろしい。フィーメール2人とメール1人による幻想的なコーラス・ワークと魅惑的なメロディーは、いわゆる英国フォーク3美神なんかと比べても引けをとりません。絶品です!
イタリア出身の新鋭シンフォニック・ロックバンド、04年作。縦横無尽に駆け巡るカラフルなキーボード、勇壮にリズムを刻むドラムス、そしてひたすら分厚く鳴り響くメロトロンという、70年代イタリアン・ロックを現代に甦らせたかのようなクラシカル・シンフォニック・ロックを展開します。特に冒頭の20分を超える大曲は、全盛期YESの飛翔感を感じさせる緩急自在の演奏とI POOHのように甘く雄大に広がるストリングスが完璧に調和した名曲。ヴォーカルも大変に素晴らしく、時にオペラチックに、時に切なさをこめて優しげに歌われる、これぞイタリアと言うべき見事な歌唱を披露しています。絶対にイタリアからしか出てこないドラマチックでロマンあふれる壮大なクラシカル・サウンドが魅力の傑作です。
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