2013年12月26日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
お昼に喫茶店に行ったのですが、隣のおじさん&おばさんが、大沢親分と劇団ひとりの名前をず~っと思い出せなくて、う~ん何だったかなぁと、ずっと話していました。
言ってあげたい衝動にずっと駆られていて終始そわそわモード。その2人は先に席を立ったのですが、立った瞬間に、あっ、大沢だ!とおじさんの方が思い出してくれて、おじさんに掛けよって思わずハイタッチしたいぐらいにスッキリしましたよ。
さてさて、昨日売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
一枚目は、しばらくレーベル在庫切れで入荷せず、久々に入荷した大人気新譜から!
英プログレ史に輝く名作『SNOW GOOSE』を13年セルフ・リメイク、原曲に忠実ながらアンディ・ラティマーが新たなイマジネーションを添えた大傑作!
キャメルのDNAを受け継ぐ新鋭は世界各国に居ますが、このグループは格別ですよ!
オランダが誇るキャメル系バンドのメンバーが集結した美旋律シンフォの決定版バンド!
キャメル・ファンにはこちらのフランスのグループもオススメです。ロングセラーですよ。
キャメル『ブレスレス』から『ダスト・アンド・ドリームス』までが好きなヒトへの贈り物! by vertigo6360002さん
大人気ムーン・サファリの2013年新譜も相変わらず人気です。
ま、まさか、あの『LOVER’S END』を超えるとは・・・。覚醒したソングライティング、より一体感を増した演奏、アイデアみなぎるアレンジ。恐るべき才能。
イタリアにはジェネシスのDNAを継ぐバンドが多いですが、このグループはその筆頭格ですね。大人気の2013年新譜です!
イタリアのGENESIS系シンフォの歴史に新たな傑作が!?初期GENESIS式ファンタジーを理想的に受け継いだ壮大なシンフォ絵巻~!
「イタリア」「ジェネシスのDNA」というキーワードとくれば、このバンドははずせません。ジェネシスよりもジェネシス!?
初期ジェネシスに眩惑されたイタリアの新鋭で、ジェネシスよりもジェネシスらしいって!?
アメリカのジャズ・ロックでは最近ではOSMOSISが人気ですが、この作品もロングセラー。
70年代のアメリカに、これほど硬質でしなやかなジャズ・ロック・グループが居たとは!カンタベリーのファンは悶絶ですよ。
アメリカでプログレというと、カンサスなどプログレ・ハードがポピュラーですが、こんなブリティッシュ・ライクな作品も生まれていたのです。
カーヴド・エア meets ディープ・パープル!? 73年作の米プログレ。こんなバンドが眠っていたか・・・。
さぁ、最近、続々とリイシューされている東欧のプログレ・シーン。まずはルーマニアから。
ジェスロ・タルばりにフルートが吹き荒れたり、イ・プーもびっくりの美メロバラードを聴かせたり、キャパビリティ・ブラウンばりのニッチ・ポップがあったり、このルーマニアのグループ、良い!
旧ユーゴはセルビアの作品はKORNELYANSを筆頭にどれも月間ベストセラーに食い込む勢い!
旧ユーゴを代表するハード・ロック・バンド。ギタリストが特筆で、英国で言えばTEAR GASのZal Cleminsonに匹敵するセンス。タメとキレが抜群!
アルゼンチンのプログレもカケレコ一押し。是非、ジュークボックスをご覧ください。
南米シンフォの頂点に君臨する空前絶後の大名作がこれ。ここまで美旋律で埋め尽くされた作品ってちょっと他に知りませんね。聴いててふいに涙が出てしまうほどの圧倒的叙情をご堪能あれ。
韓国からの紙ジャケリイシューも相変わらず勢いがありますね。
BIG PINKレーベルの勢いが凄いですが、フォークファンにはBEYOND THE MOONレーベルも注目ですね。この作品は9月・10月に売れまくった大ベストセラー!
これ、本当にライヴで手売りされてただけの自主制作盤なの!?英フォーク3美神に匹敵すると言っても過言ではない気品・・・。女性ヴォーカルの美声も必殺ですし。
英フォーク三美神のDNAを受け継ぐ新鋭も登場しています。
なに?メロウ・キャンドルやトゥリーズを彷彿とさせる新鋭だって!?
愛すべきパブ・ロックや木漏れ日フォーク・ロックもカケレコ一押し。
切なさの中にも芯の強さが感じられる歌声、淡々としながら哀愁漂うメロディー、BRINSLEY SCHWARZによるいぶし銀のバンド・アンサンブル。とにかくすべてが奇跡的に素晴らしい英国フォーク・ロック!
【関連記事】
数多くの英SSWの名作を支えた、目立たないながらも愛すべき「いぶし銀バック・バンド」達にスポットを当てます。ちょっと渋いセレクションですが、この周辺に英ロックならではの旨味がたくさんつまっているんですよね。
サイケ/アシッド・フォークの品揃えにも力を入れていますよ~。
そうか、エアロスミス「ドリーム・オン」をこんな風にカバーするのか・・・。オートハープが月明かりのように照らす幻想的なアシッド・フォークに仕上がっていてびっくり。
いきなりのファズ・ギター早弾きに驚いていると、静謐でリリカルなピアノとともに、胸に迫る繊細でドリーミーな歌声が立ち上がり・・・な、なんだこの美しさは!ニック・ドレイクと同じぐらい崇められてもおかしくないかも!?
バーズのジーン・クラークとロジャー・マッギンをブレンドしたような歌声が特筆で、終始、ジェントルな歌声と優美なメロディが堪能できるシンガーソングライター然とした逸品。ジャケの雰囲気にピンときたSSW好きは必聴!
ここからはブリティッシュ・ロックからロングセラーの人気リイシュー盤をピックアップ。
まだまだこんな凄いバンドが居たとは!幻の英プログレ・グループが発掘!スティーヴ・ハウばりのスリリングなギターと性急に畳みかけるアンサンブル!ずばり素晴らしい!
このオープニング・ナンバー。ニック・ドレイクとヴァン・モリスンとクリムゾンが一緒になったような超絶的な名曲ではないか・・・。
アンドリュー・オールダムのプロデュースで、リック・ウェイクマンも参加してるのに、このマイナーっぷり(涙)。牧歌性とクラシカルな格調高さが絶妙にバランスした英SSW逸品で、泣けます(涙)。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
サンフランシスコ出身のジャズ・ロック・バンド、74年に録音されつつお蔵入りとなっていた幻の作品。ヨーロッパ的なアンニュイな女性ヴォーカルと、エレピの代わりにマリンバ奏者が在籍しているのが特筆。かなりスピーディーに牙をむくリズム隊、フュージョン・タッチの流麗でテクニカルなギター、そしてカンタベリーを彷彿とさせる洗練されていて浮遊感とリリシズムに溢れたマリンバの響き。国名を聴かなければアメリカとは思わないでしょう。ベルギーのCOSあたりが好みであれば、かなり気に入るはずです。デジパック仕様。
ジェネシス系伊シンフォの名バンドとして知られるMOONGARDENのギタリストとキーボーディストによるプロジェクト・バンド、13年作2nd。分厚く荘厳なシンセとピアノソロが連なっていく冒頭部を経た次の瞬間。躍動感いっぱいに弾むリズム・セクションに乗って、伸びやかに尾を引くロングトーンのギター、ひたすら柔らかくファンタスティックに広がるシンセが駆け抜けていくこのアンサンブル!GENESISの名曲「Watcher Of The Skies」を重ねずにはいられない素晴らしい演奏に、思わず胸が震えます。一音一音が凛とした美しさを放つピアノ、繊細な叙情美を添えるフルートもやはりGENESISを想起させる素晴らしいもの。前作にはなかったヴォーカルが加わっているのも特徴で、パッションと深みをあわせ持つ劇的な歌唱を聴かせます。全14曲切れ目なく展開していく演奏に最後まで圧倒される、見事な完成度のシンフォ絵巻。初期GENESISのファンタスティックさ、幻想性、叙情美を理想的に受け継いだ文句なく素晴らしい一枚です。おすすめ!
イギリスを代表するプログレ・グループ、英プログレ史に輝く名作『SNOW GOOSE』の13年再録作。メンバーは、オリジナル・メンバーのANDY LATIMERを中心に、00年代の作品やライヴでも組んだGUY LEBLANC (オルガン)、COLIN BASS (ベース)、DENIS CLEMENT(ドラム/パーカッション)による鉄壁の4人。ラティマー以外のパートは、オリジナルのメンバーに敬意を払い、基本的に原曲を忠実に再現している印象。ドラム、ベース、オルガンともに、変わらぬヴィンテージな音色の中に、現代の録音ならではの音の緻密さがあり、まるでスタジオに紛れ込んだような生々しさに興奮します。そして、そこにギター、フルート、キーボードを操り、新たなイマジネーションを加えるラティマー。優雅な艶やかさとともに幻想的で柔らかなキーボード・オーケストレーションが原曲以上の映像喚起力でたなびくなか、フルート、ギターが躍動しています。「Snow Goose」でのギターなど、フレーズや音色は基本的に同じながら、やはり現代のレコーディングシステムによってタッチの繊細さが際立ち、エモーションがこれでもかと溢れているのが特筆。「Sanctuary」「Migration」「Rhayader Alone」「Epitaph」の4曲はRevised Editionとして新たな解釈が加えられているのも聴き所で、アコースティック・ギター中心だった「Sanctuary」は、夢想的にたなびくキーボードを背景にエレキが繊細なタッチで叙情を紡ぎ、ラティマーのまるで劣らぬアーティスティックな感性に感動します。単なる再レコーディングではなく、ラティマーだからこそ成しえた2013年リメイク。原曲の魅力はそのままに、すぐそこで演奏しているかのように躍動感いっぱいのアンサンブルが一際スケールを増してイマジネーションを紡ぐ傑作です。
Jelic兄弟を中心に現セルビアのベオグラードで1970年に結成された、旧ユーゴのグループ。東欧最初期のロック・グループであり、現在でも活動を続ける旧ユーゴを代表する名グループ。71年デビュー作に続く、74年に国営レコード会社のPGP-RTSよりリリースされた2nd。兄弟によるギター/Vo、ベース/Voに加え、ギター/オルガン奏者、ドラムの4人編成で、ツイン・ギターにハモンドがからむブリティッシュ・ロックにも通じるサウンドが特徴。特に左右に配された2本のギターが魅力的で、リズム・ギターではコシのある歪みのタメの効いたフレーズを応酬し、ソロでは、ブルージーかつキレのあるリードを炸裂させます。淡くたなびくオルガン、節回しにエキゾチズムが香るヴォーカルも魅力的。それにしても、ギターソロが良いです。TEAR GASのZal Cleminsonあたりに匹敵するセンス。ウィッシュボーン・アッシュやテア・ガスあたりの骨太&メロウ&哀愁溢れるハード・ロックのファンは気に入るでしょう。
デニス・ホッパー主演の映画『アメリカン・ドリーマー』のサントラに2曲を提供していることでも知られる米SSW。コロンビアより71年にリリースされた唯一作。枯れた味わいのあるアコギ弾き語り中心で、バーズのジーン・クラークの憂いと叙情美、そしてロジャー・マッギンの揺らぎをブレンドしたような歌声がとにかく極上。ジャケットの雰囲気通りの淡い弾き語りから、ドコドコとドラムが入ってきて、ギターがかきむしられるパートへとダイナミックに突入し、後半ではストリングスが格調高く鳴らされるオープニング・ナンバーからグッときます。土臭さはなく、かといって張り詰めたような格調高さもアシッド臭もなく、終始、ジェントルな歌声と優美なメロディが堪能できるシンガーソングライター然とした逸品。ジャケの雰囲気にピンときたSSW好きは必聴でしょう。
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