2013年12月19日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは。
カケレコ店長の田中です。
日曜日にこたつで長時間本を読んでいたためか、首筋が寝違えたような感じで痛い!
自分で自分をくすぐっても、全然くすぐったくない、ということを最近何かで読んで「おおっ」とうなってしまいましたが、自分でやるマッサージも全然気持ち良くないんですよね~。
さて、昨日売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
一枚目は、昨日新入荷した北欧シンフォ注目の新譜を!
いや~、良かったですよ~、間違いなく名盤ですよ~。
試聴用の動画がなく、音をお伝えできないのが残念!
スウェーデンのカイパに対するノルウェーからの回答と言える名グループによる渾身の13年作。キャメル直系の叙情と北欧シンフォならではの手工芸品のような温かみが融合にただただ涙。
旧ユーゴの作品も続々とリイシューされています。
KORNI GRUPAなどをリイシューした「EASTERN TIME」レーベルではないところからもリイシュー。それにしてもベオグラード産ロックはレベルが高い!
旧ユーゴはベオグラードが誇るオルガン・プログレと言えば?まるで英国のパトゥにキース・エマーソンが入ったかのような強烈さですよ!
70年代初期の旧ユーゴはベオグラードに、こんなにも煌びやかで神秘的でなおかつ陽光のように温かなフォーク・トリオが生まれていたんですね!
旧ユーゴはスロヴェニアに、「英フォーク三種の神器」に通じる神々しさを放つ傑作が生まれていたとは!メロウ・キャンドルのファンは間違いなくやられます!
ただいま月間ランキング4位に急上昇している作品!人気ですね~。6位が新鋭のCHRISですから、オランダ熱いです。
KAYAKのKey奏者による2013年作ですが、非常にヨーロピアンでトラディショナルで映像喚起的で美しく気品いっぱいの名品!
イスラエルはSHESHET周辺が人気ですが、このシンフォ古典もロングセラー。
これはずばりイスラエルのトレース!バロック調のクラシカルなキーボードがとにかく暴れまくるキーボード・トリオ名品!
イスラエルのシンフォと言えば、2011年作のこちらも激オススメですよ~。
な、な、なんと、あのSHESHETやNO NAMESを率いたフルート奏者が全面参加して美麗なフルートを聴かせています。
キャメル系新鋭の激レコメンド作!
カケレコはキーフ・ハートレイ周辺の作品も特集を組んでレコメンドしております。
キーフ・ハートレイ・バンドのVo/Gのミラー・アンダーソンの参加作はどの作品もハズレなし!
ジェフ・ベックだけに良いカッコさせないぜ!英ブルース・ロック~スワンプの猛者たちが集まったグループですね。このグルーヴと演奏のキレ味。たまらん。
【関連記事】
「MEET THE SONGS」 第9回 英ブルース・ロックの名グループ、キーフ・ハートレイ・バンドの1st『ハーフブリード』
カンタベリー・ファンにオススメのニッチな作品といえばこれ。
ハットフィールドやソフト・マシーンがタンゴをやったとしたら?バンドネオンをフィーチャーした南米ジャズ・ロックの名作!
ラストは冬空のようにヌケの良いポップなプログレをピックアップ(今日は残念ながら雨空ですが)。
この突き抜けるポップ・フィーリングこそ米プログレの魅力ですよね~。SPOCK\’S BEARDやALAN PERSONS PROJECTのファンはど真ん中のプログレ新鋭2011年デビュー作!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
また明日、お会いいたしましょう。
CHICKEN SHACKのスタン・ウェッブ、KEEF HARTLEY BANDのミラー・アンダーソンを中心としたグループ。75年作。重く粘っこいグルーヴがなんとも心地よい激渋スワンプ・ロック。レゲエやファンクのリズムも導入しつつも軽さは皆無で、終始アクの強いアンサンブルが印象的。
72年に旧ユーゴのベオグラードにて結成されたフォーク・トリオが74年にリリースした唯一作。凛としたアルペジオが幾重にも折り重なりファンタスティックな音世界を描くアコースティック・ギター、そこに気品を添える艶やかなストリングスや麗しのフルート。曲によってドラムがビートを刻み、オルガンがメロウネスを加え、フォルムラ・トレのアルベルト・ラディウスを彷彿させる抑制されたトーンのギターがエモーショナルなフレーズを添えます。3人が歌うヴォーカル&ハーモニーがとにかく絶品の美しさで、神々しさすら感じさせる透明感ある歌声、ただただ幸福感に包まれる三声ハーモニーに終始うっとり。煌びやかな神秘性とともに、陽光のような温かさもあるユーロ・フォークの逸品。これは傑作です。メロウ・キャンドルやチューダー・ロッジなど英フォークのファン、ITHACAなどサイケ・フォークのファンをはじめ、ピンク・フロイドの叙情的なフォーク・ナンバーが好きな方にも是非聴いてほしい!
旧ユーゴはスロヴェニア出身、男女ヴォーカルでヴァイオリン奏者を含むプログレッシヴ・フォーク・グループ。PGP RTBより83年にリリースされた唯一作(79年にカセットのリリースはあり)。透明感の中にちょっぴりミスティックさもあるハイ・トーンの女性ヴォーカル、静かに寄りそう美声の男性ヴォーカルがとにかく絶品。シンプルなアコギ・バッキングを一気に格調高く染める艶やかなトーンの流麗なヴァイオリンも特筆です。スロヴェニア語の響きがまた、ヴォーカルの妖艶さやバンドの持つ気品を一際輝かせています。これはメロウ・キャンドルのファンは間違いなくやられるでしょう。ジャケは呪術的ですが、サウンドはただただクリアで神秘的。名作です。
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