2013年11月29日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
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こんにちは。
カケレコ店長の田中です。
昨日売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするコーナー。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
事務所の窓からは、冬らしい透明感ある空気に紅葉した山がくっきり映えて、色のコントラストがまばゆい!
まずは、音の粒立ちがまばゆいこのシンフォニック・ロック作からスタートいたしましょう。
PFMからCELESTEまでを宿す香り高く豊潤なイタリア叙情に、MOON SAFARIの爽やかなポップフィーリングを加えたようなサウンドが素晴らしい伊新鋭~!
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メロトロンというと、60~70年代という印象を持つ方が多いかもしれません。しかし00年代以降に登場した新鋭の中には、この幽玄なる響きに魅せられたバンドが数多く存在するんです。そんなわけで、メロトロンを巧みに導入した世界中の新鋭グループたちを一挙ご紹介いたします!
近年のイタリアからは、シンフォ系バンドとともに、チェンバー系も良質なバンドが続々登場しています。
このバンド、ホントにイタリアの新鋭?ヨーロピアンな格調高さから、南米フォルクローレ風のリズミカルで軽快なナンバーまで、おおらかな音の流れが素晴らしいチェンバー・ジャズ・ロック12年作。
新鋭チェンバーは、今カケレコで最もホットなジャンルと言えるかも!
『レッド』期のクリムゾンのスタジオにマグマとヘンリー・カウが乱入したような恐るべき仏新鋭、圧巻の2013年作
映像喚起的な艶やかな演奏とダークでテンションみなぎる演奏との落差。こりゃとんでもないチェンバー・ロックと思ったら、ベラルーシのグループの2013年作なのか・・・。ベラルーシってどこだ・・・。
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ここ最近の新譜を見ていると、チェンバー・ロック/アヴァン系ジャズ・ロックの充実ぶりが凄い!最近リリースされた注目の作品をピックアップいたしましょう。
さぁ、ランチタイム~午後のティータイムにはこんな作品たちでまったりと。
ブラジルのジャズ&ボッサ名手達によるビートルズ・カヴァー集。う~ん、このTicket To Ride、洒落てる~。
デッドのジェリー・ガルシアのようにたゆたいさえずるリード・ギターが気持ち良い~。フロリダにもこんなレイドバック・サイケが生まれてたんですね。
ピンク・フロイドをアル・クーパーがプロデュースしたようなバンドをコロンビアで発見!メロウなアシッド・フォークとたくましいブラス・ロックとの不思議な融合。いいなぁ。
ザ・バンド直系スワンプ/フォーク・ロックも人気のジャンル。韓国のBIG PINKレーベルが牽引しています。
ザ・バンドのメンバーとつながりがあるケイト兄弟によるデュオ。
このギター、ザ・バンドのロビー・ロバートソンそっくり!双子の兄弟のハーモニーはただただ絶品だし、これはメロウなスワンプのファンは必聴ですね。
この人達はいったい何もの!? タイトなリズム隊も憂いのあるオルガンも最高潮にグルーヴィーだし、ソウルフル&メロウなヴォーカルもカッコ良すぎっ!恐るべし米スワンプ傑作!
1stも英スワンプの名作でしたが、この2ndは前作以上に圧倒的なスケールとコクで凄いことになってます。ロッド・スチュワートとジョージ・ハリソンとニッキー・ホプキンスが一緒にやったら?って感じ!!
陽が暮れたら、こんな郷愁のブリティッシュ・プログレを。
ずばり70年代ブリティッシュ・ロック・ファン必聴の激レア発掘音源!とめどなく溢れる叙情美とバーバラ・ガスキンを彷彿させる女性ヴォーカル。グッときちゃいますよ~。
週末の夜は、こんなジュークボックスでじっくりと英ロックのディープ探求をお楽しみください。
深夜にはヘッドフォンで、緻密に構成された音の隅々まで味わいたい。
北欧シンフォの雄、実に18年ぶりの新作がこちら。前2作で聴かれた張りつめたヘヴィーさ、物悲しい旋律美はそのままに、ロックやジャズなどより多彩な音楽性を取り込んで練り上げられた驚愕の傑作!
70年代半ばに録音されながらお蔵入りとなった激レア発掘音源。オリジナル・マスター・テープからの再発盤。英国らしい叙情性が胸を打つ美しいメロディ、そしてしっとりと歌い上げるハイ・トーンの女性ヴォーカル。ライナーにはバーバラ・ガスキンを彷彿とさせると書いてありますが、確かにその通り。歌メロの裏で泣きのフレーズを紡ぎつづける歌心満点のギター、くすんだトーンのいかにもブリティッシュなオルガン。タメの効いたリズム・チェンジでドラマティックに彩るアレンジも見事。1曲目の「Golden Age」から名曲で、溢れ出る叙情美にグッとこないブリティッシュ・ロック・ファンはいないでしょう。リリカルな前半から後半に向けてスピード・アップしながら一気に畳みかける展開の中、どんどんとヒートアップする止めどないメロディアスなギター・ソロに拳を握りしめること間違いなし!2曲目は一転して優美なフルートが導く神秘的なフォーク・ロック。こちらも絶品。この1・2曲目は英ロック・ファン必殺と言える出来映えです。マスター・テープの状態のためか高音が割れ気味の音質が若干残念ですが、それをおぎなって余りある素晴らしい楽曲。英ロック/プログレ・ファン、是非、聴いてみてください!
これぞいぶし銀のブリティッシュ・スワンプの名バンド、74年作2nd。1stもグッとくる名作でしたが、この2ndも良いです。名盤臭ぷんぷんのジャケの通り。スモール・フェイセズやロッド・スチュワートやミック・ジャガーとも交流がある女性シンガー、P.P.Arnoldがゲスト参加していて、男女ダブル・ヴォーカルが炸裂するオープニング・ナンバーのスケールなんて、凄いことになってます。ジョージ・ハリスンばりのスライド・ギターが入るイントロから悶絶必至ですが、サビへ向けての「間」を活かしながら沸々と盛り上がる感じなんかフリーやフェイセズもびっくりです。ニッキー・ホプキンスばりのリリカルなピアノが冴える2曲目のバラードもセンチメンタルすぎるし、3曲目のフリーばりにタメの効いたグルーヴもカッコいいし、このグループのコクたるや凄まじい。英ロックの旨味がつまりまくった英スワンプの名作。オススメです。
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