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名盤誕生日!EGGの1970年デビュー作『EGG』

本日3月13日は、オルガン・トリオのEGGのデビュー作『EGG』がリリースされた日です!

メンバーは、後にKHAN~HATFIELD & THE NORTH~NATIONAL HEALTHの中心メンバーとして活躍する名Key奏者のデイヴ・スチュワートを中心に、デイヴとともにNATIONAL HEALTHで活躍するベースのモント・キャンベル、GROUNDHOGSやLIARに参加するドラムのクライヴ・ブルックスによるトリオ。

この3人はロンドンの学校に通う学生仲間で、68年にバンド結成。当初は、デイヴ・スチュワートはギターを弾いていたようですが、同じ学校に通うスティーヴ・ヒレッジが加入すると、ヒレッジの才能の前にギターをあきらめ、オルガンに転向しました。

ここでデイヴ・スチュワートとスティーヴ・ヒレッジが出会っていなければ、デイヴはそのままギターを弾いていたのでしょうか。そうすると、EGGもHATFIELD & THE NORTHも生まれていなかったかもしれません。縁とはおもしろいものですね。

さて、URIELというバンド名で活躍し、音源も残しますが、ヒレッジが大学進学のために脱退。

残った3人は新しいギタリストを探しますが、ヒレッジに勝るギターは見つからず、トリオで活動を継続。DECCA傘下のDERAMと契約をします。この際に、EGGと改名。1970年に『EGG』でデビューしました。

バンド結成時は、クリームやジミ・ヘンドリックスやフリートウッド・マックをカヴァーしていたようで、R&B~ブルース~サイケデリックの素地があるのが特筆。スティーヴ・ヒレッジ脱退にともない、ナイスを参考に、自分達のサウンドを作り上げていったようです。

キーボードをメインに据えたバンドとして同じく1970年にデビューしたEL&Pとは異なり、ヒレッジの脱退でたまたまオルガン・トリオになっただけで、むしろギターがオルガンに変わったクリーム、と捉えた方が正確かもしれません。

EL&Pがクラシックをロックのビートに乗せて外連味たっぷりにダイナミックに鳴らす体育会系キーボード・トリオだとすると、このエッグは、ブルース、サイケ、クラシックをつめこんで知的に構築した文化系キーボード・トリオと言えるでしょう。

3人のインタープレイが時に有機的にからみあい、時に無防備に突っ走る。そんな初期衝動剥き出しのEGGらしいサウンドがつまった1970年デビュー作から、アルバムB面を使った20分を超えるナンバーを聴いてみましょう。

Synphony No.2

まるでYARDBIRDSのようなベース・ライン、そこにオルガンが幻想的に鳴るオープニング。ドラムが力強いビートを刻むと、左右チャンネルに配置されたオルガンが、それぞれ流れるようなフレーズを奏で、時に滑らかに、時にテンションいっぱいに絡みあうアンサンブルが見事。

後半は、ノイズのような無調のオルガンによる現代音楽的なパートから、ソフト・マシーン『III』を先取りしたようなクールなジャズ・ロックまでこのバンドならではの実験的な音の渦に巻き込まれて圧巻。

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オルガンによる複数のフレーズが交差するアンサンブルに、デイヴ・スチュワートの才能を感じますね。

そんなデイヴ・スチュワートによる複雑にからむオルガン・リードが堪能できる6曲目もピックアップ。

クリーム&エリック・クラプトンに対する、エッグ&デイヴ・スチュワートからの回答!と言えますね。

The Song of McGillicudie the Pusillanimous

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スティーヴ・ヒレッジが在籍していたURIEL時代の音源も再発されていますので、ピックアップ。

クリームにホークウィンド界隈の猥雑さを加えつつ、知的にまとめあげたようなサウンドはかなりの完成度で、このまま続けていれば初期ピンク・フロイドとも互角に渡り合えるバンドになったかもしれません。

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    カンタベリー・シーン随一のkey奏者Dave Stewart率いるグループ、テンションみなぎるオルガン・ジャズ・ロック、74年リリース

    Dave StewartがHATFIELD & THE NORTH在籍中に、一時的に再結成され録音された3rdアルバム。74年作。HATFIELDに通じる緻密なジャズ・ロック・アンサンブルとアヴァンギャルドな感覚が合わさったサウンドは圧倒的なテンション。前2作で聴けた破壊的なオルガン・ロック・サウンドも健在で、演奏のダイナミズムは過去最高。傑作。

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