COLUMN THE REFLECTION 第86回 日本で紹介されたユーロ･ロックの世界➀ 〜70年代に登場したアーティストが日本で紹介された頃の思い出 文・後藤秀樹
2025-06-30
日本で紹介されたユーロ･ロックの世界➀ 〜70年代に登場したアーティストが日本で紹介された頃の思い出
最近は音楽の聴き方は嘗てとは変わってきたようだ。今更言うことでもないだろうが、イヤホンを耳に、スマホに入れた音楽を聞いている様子が街中に溢れている。若い人ばかりでなく、結構なお年寄の同じ様子も見られるようになってきた。
先日、自分用のミニコンポを新しく選ぼうと思い家電量販店に出かけたのだが、自分のイメージするステレオは全くと言っていいほど店頭にはなく驚いてしまった。その一方で、レコード・プレイヤーの方は種類も多く、売り場の面積も大きくなっていた。レコードの再評価は耳にしていたものの何か寂しい気分になった。
レコードの時代は80年代にCDに取って代わってしまったわけだが、我々世代の人間は若い頃に買ったレコードをどれだけCDとして改めて買い直したことか。
私は中学に入学した70年から大学を卒業する80年まではもちろん、87年まではとにかくシングル盤とLPを買うことが普通だった。もちろん欲しかった全てを揃えられるわけではないから、友人から聞かせてもらったLPをカセットに録音したものも大事な財産だった。MD(ミニ・ディスク)が出た時にはその扱いやすさから重宝したのだが、それさえも今は過去の遺物のようになってしまった。
私がこうして原稿を書くときに資料として聞くのは、PCに取り込んだ音源が中心になってはいる。しかし、資料として今も手持ちのLPとCD、そして昔の音楽雑誌等を取り出して並べることが常だ。
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前回のアウトロにかいたように、イタリアのPFMの名前を出したところで、そう言えば本コラムでイタリア勢を触れていなかっただけでなく、73年に彼らの名前を聞いた時のことや、多くのユーロ系のアルバムも各社から出ていたことを思い出した。(大プッシュされたものもある一方で、殆ど知られずに出ていたものもあった。)
70年代にはリリースするレコード会社もほぼ疑心暗鬼で出しただろうと思われるものも結構ある。こちらリスナー側にとっても1枚のレコードを情報も殆どない中から想像を広げ、冒険するような気持ちで選び出したものだった。それも楽しいことではあったけれど･･･
日本でユーロ・ロックが大きな波として注目されたのは英国のプログレッシヴ・ロックにあることは疑いない。70年代後半になると各社からイタリア勢を筆頭に「ユーロ・ロック・コレクション」がシリーズ化されかなりの枚数が出されている。しかし、今回はそれ以前の日本の洋楽シーンで紹介されていたヨーロッパのリリース作品を振り返ってみたい。
§1 ポップスから70年代にロックに突入するオランダ勢・・日本でのリリース
そこまで振り返らなくてもいいのではないかと思われそうだが、60年代から70年代初頭にかけて英米のポップスに混じってヨーロッパのポップスが日本でも人気を集めヒット･チャートを賑わせていた。
シャンソンの流れを引くフレンチ･ポップのフランス・ギャル、フランソワーズ･アルディ、シルヴィ･バルタンからミッシェル･ポルナレフ等々、イタリアからはカンツォーネの流れを受けたミルバ、ジリオラ･チンクエッティ等々、他にもヴィッキー等のヒット曲の数々が浮かんでくる。
◎画像1 ショッキング・ブルー/ヴィーナス ＋ アース&ファイアー/シーズン
しかし、音楽マニアの目をヨーロッパに向けることになった大きな転機は、オランダから登場したショッキング･ブルーの『ヴィーナス』の大ヒット(米国で70年2月に1位、日本でもオリコン2位、55万枚の大ヒット)に始まるダッチ･ミュージックだったと思う。特に、ロック･ファンにとっては同じオランダのアース&ファイアーの登場(『シーズン』が71年オリコン8位)がひとつの契機になったと言えるかも知れない。
当時も新鮮だったが、今聞き返してみてもそれまでのヒット曲とは何かが違うと多くの人が感じ取っていた。当時はレッド･ツェッペリンやディープ･パープルといったバンドが「ニュー･ロック」という名の下に新鮮な世界観を描き出したところ。そんな中で日本のレコード会社各ディレクターも改めて新たなポップ･ミュージックを売り出そうと、英米中心だった中にヨーロッパにもその目を向け始めたと言える。特にアース&ファイアーが独特な感性とスタイルを持っていたことから、様々な音楽的な要素を取り入れたプログレ的な音楽をデビュー当初から見つけ出そうとしたことは明らかだった。
今回の最初の音源として、マイナーであり初めて聞く名前という方も多いと思われるが、日本でも発売されていたオランダのシンク･タンクの『トゥギャザー』を聞いてみたいと思う。日本では72年9月にポリドールからリリースされていたシングルだ。
★音源資料A Think Tank / Together
私の記憶では当時私の地元のラジオ洋楽ヒット･チャートでも20位近辺に何度かランクインされて消えてしまった曲だった。ピアノに導かれる哀感のこもったメロディが素敵な曲だ。途中の弦楽の導入も曲の雰囲気を盛り上げているのだが、覚えている人は少ないと思われる。彼らはオランダ･ピンク･エレファント･レーベルからアルバムを1枚出して消えてしまったバンド。全12曲収録というからポップなバンドなのだろうが、メンバーのハンス･ジャンセンは、リック･ヴァン･ダー･リンデンが抜けたあとのキーボードとして74年からエクセプションに参加している本格派だ。そんなこともあって是非日本でもこのシンク･タンクのアルバムがC D化されることを望んでいる。
◎画像2 Think Tank/Together(シングル) ＋ Ekseption 1st LP ＋ Cyril Havermans/Cyril
その、エクセプションのアルバムも日本でフィリップスから発売されていた。クラシカルなポップ・ロックということで69年のファーストが70年に発売され、その後もセカンドの『Beggar Julia’s Time Trip』、『3』と出ていたが、74年に6作目の『Trinity』が久々であり、それが最後のリリースになってしまった。
なお、同じオランダのフォーカスも73年には『Focus 3』『Moving Waves』『In And Out of Focus』とアルバムが本国とは逆順番にリリースされていた。その後も『Live』『Hamburger Concert』『Mother Focus』までしっかりと発売されていた。(その後もEMI(東芝)から『Ship Of Memories』『Focus Con Proby』と70年代のリリースは続いた。) オランダのバンドの多くがダッチ･サウンドの流れもあったせいか日本では発売されていたことも印象的だった。
ヤン・アッカーマンのソロ『プロフィール（Profile）』(’72)は73年にEMIから、続くソロ『流浪の神殿(Tabernakel)』(‘73)もアトランティックからリリースされていた。
さらにフォーカスの2枚目でベーシストだったシリル・ハヴァーマンスのMGMからの最初のソロ・アルバム『Syril』(’73)がUS輸入盤仕様で日本でも発売されていた。これは，印象は地味だがSSW的な叙情性を持った面白い作品だった。
また、「ひとりぼっちの野原」のヒットを持つザ・キャッツ（The Cats）はご存じだろうか。オランダではベテランだった彼らのアルバム『ひとりぼっちの野原(Take Me With You)』は，71年に東芝赤盤レコード(懐かしい)で出ていた。
そうやってヨーロッパのポップス系まで深く考えていくとキリがなくなるので今回はオミット。
◎画像3 Kayak初期3作品 ＋ Solution /Fully Interlocking
また、他にもオランダ勢はカヤック（Kayak）の最初の3枚『金環食(See See The Sun)』(’73)『セカンド(Kayak)』（‘74）「鮮烈のカヤック(Royal Bed Bouncer)」(’75)と、ジャズ・ロック系のソリューション(Solution)の4作目『透明な風景(Fully Interlocking)』（’77）がEMI(東芝)からリリース。
カヤックは、4作目『ラスト・アンコール(Last Encore)』(’77)，5作目『スターライト・ダンサー(Starlight Dancer)』（‘78）、6作目『ファントム・オブ・ザ・ナイト(Phantom Of The Night)』（’78）がフィリップスから出されていて、彼らの70年代の作品は国内盤として出そろったことになる。
ここでは，『鮮烈のカヤック』から『Chance Of Lifetime』を聞いてみたい。
★音源資料B Kayak / Chance For A Lifetime
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ドイツのバンドでは、71年の東芝からのアモン･デュールIIの『Yeti』のリリースをはじめとして日本でも各社から紹介されていた(本コラム第62回から第65回まで取り上げた)。フランスに関しては日本コロンビアからデビッド･アレンズ･ゴングをはじめとして、クール･マジック(Coeur Magic)やアリス(Alice)やといったバンドが、その後東宝レコードからマルタン･サーカス（Martin Circus）、システム･クラプーティック（System Crapoutchik）等、結構な数が紹介されていた。（このあたりも、一部本コラム第44回『世界同時に広がったブラス･ロックの嵐。その欧州的展開』で取り上げている）
それゆえに、今回は割愛しているのでご了承願いたい。
§2 ギリシアのアフロディテス・チャイルドとスペインのカナリオス
日本でもギリシアのアフロディテス･チャイルドのアルバムが出されていたことは知られているが、最初に出た72年の2枚組『666』が日本盤は独自ジャケットで(オリジナルの内ジャケットが表面になっていた)出ていたことは忘れられがちだ。不思議なのはギリシア出身の彼らがこの3枚目のアルバム『666』は原盤が英Vertigoになっていたこと。この辺りは当時のギリシアの国内政情不安からの事情らしい。NHK-FMの渋谷陽一さんの番組でかかったことから日本でも結構な話題を呼び、76年にオリジナル通りのジャケットで再発された。ここで、そのアルバムから『エーゲ海(Aegian Sea)』を聴いてみよう。
★音源資料C Aphrodite’s Child / Aegian Sea
その後アフロディテス･チャイルドの名は、メンバーのベース、ヴォーカルのデミス･ルソス、そしてキーボードのヴァンゲリス・O・パパサナシューが世界的に成功したことから、よく知られるようになったことはご存じの通りである。
68年には日本でシングル「雨と涙（Rain And Tears）」や｢エンド・オブ・ザ・ワールド｣をリリースしたがヒットには至らなかった。しかし、プログレ的な人気が高まり77年にはフィリップスの｢プロフェッショナル・コレクション｣の1枚としてコンピレーション・アルバム『Rain & Tears(The Best Of Aphrodite’s Child)』が出されていた。
◎画像4 Aphrodites Child/ 666 (日本初回＋再発) ＋ 日本でのデビュー・シングル「雨と涙」(’68)
ヴァンゲリスはソロとして、73年に『動物の黙示録（L‘Apcalypse Des Animax）』(日本では80年にポリドールから発売)で最初のアルバムを出している。私は76年の英盤(ジャケ違い)が出た時に初めて聞いた。サウンドトラックなのだが、ずいぶんとはまってしまった思い出の1枚でもある。キーボード・プレイヤーというよりも、イメージとしての音の雰囲気作りが上手いと生意気に感じた作品。その後もサントラ、オリジナルと次々と話題となり世界的な音楽家として知られるようになる。『炎のランナー(Chariot Of Fire)』と邦画『南極物語のメインテーマ(Theme from Antarctica)』も忘れがたい。
同じようにヴォーカル兼ベースのデミス・ルソスもその独特の声質を活かしヴォーカリストとして多くのヒット曲を出すのだが、個人的には74年の映画『ペイネ、愛の世界旅行』のテーマが一生もののフェイヴァリット・ソングだ。この曲は大御所エンニオ・モリコーネの作品だが、他の歌手には出せない表現力の凄みを感じさせる魅力的な曲に仕上がっていた。
★音源資料D Ennio Morricone / Forse basta – Vocal – feat.Demmis Roussos
アフロディテス・チャイルドのもう一人のメンバー、ドラマーのルーカス（Loucas Sidras）は77年にイプシロン（Ypsiron）を結成し、同年唯一のアルバムを発表しているが、これも日本でも発売されていた。
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そして当時、唐突で意外に思えたリリースがスペインのカナリオスの『四季（Cycles）』が77年に日本ビクターから1枚ものとして（ひっそりと）発売されていたこと。ただ、クラシックの有名なヴィヴァルディ作品の新譜レコードと認識されるほど地味なジャケットだったこともあって、全く話題には上らなかった。カナリオスは64年から活動するスペインの人気グループで米国でも何枚かングルが出されてはいたのだが、日本では全く無名のバンドだった。74年に、それまでの音楽性をビート系ポップ・ロックから一気にクラシカルなプログレに転向して制作したのが『四季』ということになる。
◎画像5 Canarios / Cycles (日本初回「四季」＋Original)
それが何故、77年に日本で発売されたのかその経緯も分からない。その帯には『あのヴォヴァルディの四季がロックで登場!! スペインで活躍するロック・グループが大胆なリズムとあらゆる電子楽器を駆使して録音した話題の力作。ロック・ファンにはもちろん、クラシック・ファン、イージー・リスニング・ファンにも必聴のアルバム』と書かれていた。内容的にスペイン国立歌劇団のメンバー、オーケストラが大胆に参加しているので、あくまでクラシックの聞き手に向けられたリリースだったような気がする。80年にはキングの『ヨーロピアン･･･』のシリーズで2枚組レコードとして正式に発売され、2010年にはストレンジ・デイズ主導での紙ジャケCD(2枚組)もあるのだが、77年のこのレコードも珍品としての価値はあるのかもしれない。
§3 73年、イタリアから世界への足がかりとなったPFMの『幻の映像』
70年代初頭に英国プログレに魅せられていた者が皆驚きを持って迎えたのが、73年イタリアからのPFMの世界デビュー盤となる『幻の映像（Photos of Ghost）』だった。
細部まで見事に構築された音世界、圧倒的な抒情・・・私自身、最初に聴いたときは言葉を失うくらいのショックを受けたことを思い出す。
◎画像6 PFM / 幻の映像Photos Of Ghost + 甦る世界The World Became The World
73年にEL&Pが自らのレーベルを設立した。それが英マンティコア（Manticore）で、第1回目のリリースがピート･シンフィールドの『Still』と、このPFMの『幻の映像』だった。そのニュースを聞いた段階では誰もがシンフィールドのソロ･アルバムへの期待感が全てで、「PFMって何者？」という認識だった。しかし、両方を聴いたあとの評価は逆転する。皆、PFMの凄さにノックアウト状態だった。そして当然のことながらイタリアのロック･シーンへの興味が広がっていくことになる。当時のプログレ･ファンが一斉にヨーロッパのロック･シーンに興味を持つきっかけとなったことは言うまでもない。ただ、当時の情報はあまりに少なかった。この『幻の映像』はPFMとして通算3作目となることは分かった。そして、キング･クリムゾンのピート･シンフィールドに見出され本国での2作目『Per Un Amico』をベースに歌詞を英語に直し作成されたものだった。
当時私は高校の放送部に所属し校内の昼食時に流す番組をつくっていた。どこの学校でも同じようなものだったと思うが、リクエストも受け付けるが自分で選んだ音楽を流し、エッセイ的な原稿を作って、それを部内のアナウンサーが語るものだった。ある日、このアルバムの「人生は川のようなもの（River Of Life）」を1曲目に用意したのだが、その時の反響が一番大きかった。校内を歩いているとあちこちで「曲名を教えて」と聞かれた。後で、「普段は放送がかかっても騒がしいことが多いけれど、この曲が始まって終わるまで教室内が静かだった。」という声も聞いた時には驚いた。
★音源資料E Premiata Forneria Marconi / River Of Life
そして74年には『甦る世界（World Became The World）』が出るのだが、そこからのタイトル曲の日本盤シングルのB面に未発表ライヴの「ハンスの馬車（La Carrozza di Hanz）」が入るというので、リリースされたその日にすぐ買ってきた。どう聞いても本物のライヴと言うより後で歓声を入れた疑似ライヴにしか聞こえなかったのだが、曲自体は新鮮だった。
しかし、何よりもアルバム・タイトルでもあり、シングルにもなった『甦る世界』という邦題の付け方も見事だったと思う。しかし、ジャケットが中央をくり抜いて「山」に見立てるダイ･カット仕様になっているところにはあまり意味を感じなかった。肝心の音楽の方は、1曲目の「The Mountain」の曲展開に驚かされた。冒頭2分ほど続く混声合唱団に続くメイン・リフの意表を突く荒々しい挑戦的なギター･カッティング、中間部の静謐さをはさんで、再び短い合唱部分の後再びの荒々しさを見せるギター･リフ・・・と「静と動」の対比の凄さを感じさせる曲だ。最初に聞いた時には不思議な曲ととらえたものの、演奏と構成の巧さは充分に感じられた。間違いなく印象に残る10分を超えるオープニングとなっていた。
★音源資料F Premiata Forneria Marconi /The Mountain
この作品は当時からイタリアでも『L’Isola Di Niente』として、Numero Unoからジャケットの色と仕様が違うものも発売されていた。
同じ74年に、英米日では『Cook』としてManticoreから、イタリア本国では『Live In USA』としてNumero Unoからライヴ･アルバムがリリースされた。これには驚かされた。当時は彼らが米国でコンサート開くほどの人気を持っているとは考えていなかったからだが、ジャケット・デザインには感心しなかったことも懐かしく思い出される。
同時にPFMのイタリア盤仕様のアルバムがあることを知り、なんとしても聞いてみたいと思ったのも懐かしい。実際に日本でもそれらのアルバムが国内盤として登場したこと等については、次回の『ユーロ･ロック・シリーズ化されてから(編)』につなげていくことにする。
§4 PFMに続いて日本で紹介されたBancoとCramps Label（Arti + Mestieri ; Area）
イタリアからはBancoも75年にManticoreからPFMの後を追う形で『イタリアの輝き、バンコ登場（Banco）』が発売された。期待は大きく高まったが、ジャケット(特に裏写真)には皆驚かされたことが印象的だった。しかし最初に聞いた時には期待が大きかったし、実際にキーボードの大活躍をはじめ、各メンバーの力量は感じられた。曲の構成も面白い部分もあったのだが、もう一つ夢中になりきれなかったのが正直な印象だった。当時はメンバー以外の彼らの詳細も分からず、国内盤ライナーにも「この作品の前に2枚アルバムを出していたようだ。」とは書かれてはいたものの、PFMに続けという勢いが先に立って唐突にリリースされたような印象を受けてしまった。
◎画像7 Banco / イタリアの輝き、バンコ登場
実際には彼らは72年に本国で最初のアルバムを出しその後2枚を出しているのでこの世界デビュー盤は通算でいえば4枚目ということになる。彼らのバンド名もマンティコア盤ではBancoと短く紹介されていたが、じつはイタリアのバンドによくある長い名前で正式にはBanco Del Mutuo Soccorsoと一度聞いただけでは覚えられないものだった。
実際に周囲の友人もアルバムを手に入れたものの当時は私と同じような印象を持っていてあまり盛り上がらなかったように感じた。それでもラストのクラシカルな小品「Traccia II」はカッコよく、何度も繰り返して聞くほどに気に入った。
★音源資料G Banco / Traccia II
彼らもイタリアではそれまでに3枚のアルバムを出していたことは後に分かったものの、実際に聞けたのは、やはりキングからの「ユーロピアン・ロック・コレクション」が出てからのことになる。その後、当初の評価が覆ったことは言うまでもない。
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続いて76年の秋に、今度は伊Crampsレーベルからアレア(Area)の『自由への叫び(Arbeit Macht Frei)』とアルティ・エ・メスティエリ(Arti e Mestieri)の『ティルト(Tilt)』が発売された。日本ではPFM、Bancoと同じワーナー・パイオニアからのリリースで、こうしてイタリアからのリリースが続くと何か眩暈を感じたものだった。
◎画像8 Area / 自由への叫びArbeit Macht Frei + Arti e Mestieri/ ティルト Tilt
これらのリリース当時私は浪人中だった。翌77年に大学に入ることが出来アルバイトも始めたのでその夏休みに東京に行った。そして、その2枚共にどちらも原盤で買うことが出来たことが思い出深い。2年前には高校時代の修学旅行でも自由時間に東京のいくつかの輸入盤店を訪ねたのだが、その品揃えの圧倒的な凄さに驚いたものだった。心底，東京に住んでいる人がうらやましく思えたものだ。
アレアのディメトリオのヴォーカルとアルティ・エ・メスティエリのフリオ・キリコのドラムのスティックさばきは評判通りに凄かった。個人的には民族色と政治色の強さも感じたアレア以上にアルティのスリリングな音づくりに夢中になったものだ。アレアの方は既に5枚、アルティはセカンドが出ていることが分かったのだが、それまで学校で学んできたことを遙かに上回るくらい、世界の広さを思い知らされた感じがした。
★音源資料H Area / Luglio,Sgosto,Settembre(Nero)
★音源資料 I Arti E Mestieri / Gravita 9,81
余談になるのだが、東京では日本では発売されていなかったベガーズ・オペラのファーストと4枚目の『Get Your Dog Off Me』も入手できた。世の中に未だ知らない魅力的な音楽が眠っているのだろうと，何か途方もない領域に足を踏み入れてしまったように思ったものだった。
§5 I Poohとともに唐突にリリースされた感があった(？) Formula 3 しかし、じつは・・・・
今回の最後にもう一つ、フォルムラ・トレ（Formula 3）も3作目『神秘なる館(La Grande Casa)』(’73)が74年に日本ビクター/RCAから半ば唐突な形で発表されていた。帯には「イタリア・ポップス界の新しい夜明けを伝える異色派，待望の登場」と、カンツォーネ・ポップスの流れのような書き方だった。じつはこの74年には日Epic /Sonyからイ・プー（I Pooh）がリリースされ注目されたこともあり、振り返って考えてみると、日本においてイタリアのポップ・ロックが一気に花開く時期だったのだと思い起こすことが出来る。
◎画像9 Formula 3 / 神秘なる館 La Grande Casa ＋ Lucio Battisti(74年に日本発売された3枚)
唐突に思われたフォルムラ・トレの発売なのだが、日本ビクター/RCAの思惑はルーチョ・バティスティ（Lucio Battisti）の日本でのアルバム発売がきっかけだったということは後で気付いたことだった。バティスティはモゴール（Mogol）と組んで60年代後半からソング・ライティングで数々のヒットを生み、よく知られた人気チームとして知られていた。
伊Ricordiからソロ・アルバムは出していたのだが、当時流行の形だったシンガー・ソング・ライターとしてもイタリア国内で大成功を収めたことから、日本でもその人気の流れを呼び込もうと考えたのだろう。RCA移籍後の3作品『人間の夢(Umanamonte Uomo:Il Sogno)』(’72)、『自由の歌(Il Mio Cant Libero)』(’72)、『わが美わしき天使(Il Nosco Caro Angelo)』（‘73）が74年に次々と国内盤として登場することになったわけだ。(伊本国ではNumero Unoからの発売)
『神秘なる館(La Grande Casa)』の登場も、そんな流れの中で考えるとじつは不思議でも何でもなかった。ただ、意味不明でしかないジャケットは大きなマイナスだったと思う。ただNHK-FMで紹介されていたこともあり、私はカセットに録音して聴いた。特に1曲目の『ラディウスのラプソディ』が気に入ったのだが、やはりジャケットのデザインが気に入らず、当時はレコードを買うまでには至らなかった。(後にオリジナル盤の見開きジャケットの内側を見て、ようやくジャケットの持つ意味がアルバム・タイトルとの関わりが分かった。)
当時の友人は、やっぱり歌っている言葉が分からない・・・なんて言っていたが、その点では私はイタリアの歌姫ジリオラ・チンクエッティのヒット曲が大好きだったこともあり、それほどイタリア語に抵抗は持たなかった。もちろん、意味は分からなかったのだが･･･。(今でも私は彼女のヒット曲「つばめのように」をイタリア語で歌える! ・・・って何の自慢にもならないが・・・)
★音源資料J Formura 3 / Rapsodia Di Radius
今回のアウトロ
今回は思いつくままに書き進めたのでちょっと欲張りすぎたかもしれません。後で、読み返してみるとあまりにも広い範囲について一気に進めてしまったので焦点が絞り切れていない気もします。日本で70年代に発表されていたユーロ系ロックを挙げていったものの、取りこぼしもありそうです。・・・こう書いていてすぐに、ノルウェーのPopol Aceのアルバムも75年に出ていたよな・・・と思い出しましたがまた改めて紹介することにしたいと思います。他に○○も忘れているぞ、とか○○はどうした！等のご指摘があればご教示願いたく、お待ちしております。
私はシャンソンやカンツォーネという言葉には昔から敷居が高かったのですが、フレンチ・ポップ、イタリアン・ポップという言い方はしっくりきて、ポップスを聴き始めた60年代後半からの結構好きなものが多くあって聴いてきました。あまり英米のポップスと区別した覚えもありません。いいな･･･と感じたものにジャンルの区別はありません。そうやって何でも聴いてきたことだけが自慢できることです。
今では、イタリア・ロックのファンなら馴染みのあるバティスティですが、昔馴染んだヒット曲の数々が彼の作品(もちろんモゴールとの共作が多いのですが)だったということは、後になって気付いたことです。例えば、グラスルーツの「ベラ・リンダ」、ホリーズの「ノン・プレゴ・パー・ミー(伊語)」、エーメン・コーナーの「ハーフ・アズ・ナイス」、等々･･･ありました。今回はそんな中で英国のポップ・ロックからラヴ・アフェアーの71年のシングル｢ウェイク・ミー｣の映像をオマケとしてつけました。画面にしっかりバティスティのクレジットも載っています。（若き日のモーガン・フィッシャーの姿も確認できます。）
それでは、また次回。
★音源資料K Love Affair / Wake Me I Am Dreaming
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SHOCKING BLUEの在庫
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EARTH & FIRE / EARTH AND FIRE
プログレッシヴなダッチ・ロックの名作、71年デビュー作、日本でもヒットした「Seasons」収録
オランダを代表するプログレ・グループ。70年のデビュー作。引きずるようなハードなギター・リフに、くすんだオルガンや叙情的なフルートが絡む荘厳なアンサンブルが聴き所。哀愁溢れるメロディ、存在感抜群の女性Voも特筆もの。当時日本でもヒットした「Seasons」収録。
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EARTH & FIRE / SONG OF THE MARCHING CHILDREN
オランダ出身、一気にプログレ度を増した2nd、メロトロンが溢れる荘厳な名作、71年作
オランダを代表するシンフォニック・ロック・グループ、71年発表の2nd。名盤の誉れ高き代表作の一つで、シンフォニック・ロックを堪能できる一枚。PROCOL HARUMの「青い影」に通ずるような美しいオルガンの調べ、これでもかと泣きまくるギター、柔らかなフルート、そして幻想的なメロトロン。圧倒的に叙情性溢れるアンサンブルはただただ涙するしかありません。優美なパートと重厚なパートとを織り交ぜたドラマティックな構成も見事で、リズム隊とギターが鋭利なリズムを切り刻み、メロトロンが溢れんばかりに放たれるダークで荘厳なパートも聴き所。組曲「Song of the Marching Children」は、彼らの魅力がつまった名曲です。紅一点ジャーネイ・カーグマンは、しっとりと優美なヴォーカルから力強いシャウトまで存在感抜群。ユーロ・ロック史に残る傑作。
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紙ジャケット仕様、04年リマスター、ボーナス・トラック5曲、定価2039+税
盤質：全面に多数傷
状態：並
帯有
盤に曇りあり、紙ジャケにスレあり
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EARTH & FIRE / ATLANTIS
オランダを代表するプログレ・グループの一つ、シンフォニック・ロック路線を完成させた73年発表の3rd
オランダを代表するシンフォニック・ロック・グループ、73年発表の3rd。傑作となった2ndと同様に、タイトル・トラックである組曲が聴き所。2ndと比べ、荘厳さが若干薄れ、その分、優美で伸びのある叙情性が印象的。美しいメロディを丁寧に紡ぐ必殺の泣きのギター、幻想的なメロトロン、ファンタスティックなフルートなど、叙情的なメロディの良さでは前作以上と言えるでしょう。紅一点ジャーネイ・カーグマンの存在感はもはや言わずもがな。2ndとともにユーロ・ロック史に残る傑作。
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KAYAKの在庫
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KAYAK / SEE SEE THE SUN
オランダの名プログレ・グループ、73年デビュー作、イエスやジェントル・ジャイアント＋ELOやパイロットと言える名作！
オランダの名プログレ・グループ、73年のデビュー作。コロコロとクラシカルでリリカルなピアノ、透明感のあるトーンの伸びやかなキーボードを軸に、性急なギターやゴリゴリとアグレッシヴなベースなどイエス譲りのダイナミズムを盛り込んだサウンドが印象的。ELOやPILOTあたりの英ポップに通ずるキャッチーなメロディも魅力的で、イエス『危機』ばりのハイ・トーンのコーラス・ワークも見事。1曲目からイングランドやドゥルイドあたりの英プログレ・ファンにはたまらないサウンドで、中間部では、ジェネシスばりの幻想的なギター・ソロまで飛び出して、胸が熱くなります。2曲目以降もジェントル・ジャイアントばりに変拍子でキメまくるスリリングなアンサンブルやP.F.M.ばりに格調高いアンサンブルなど、めくるめくドラマティックかつメロディアスな展開で畳みかけます。イエスやジェントル・ジャイアントやグリーンスレイドあたりのファンは必聴！
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直輸入盤(帯・解説付仕様)、ボーナス・トラック2曲、定価2500+税
盤質：傷あり
状態：並
帯有
カビあり、帯ミシン目に沿って切れ目あり、ケースにスレあり
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KAYAK / KAYAK
オランダを代表するプログレ/ポップ・ロック・グループ、74年作2nd、イエスやジェントル・ジャイアント＋ELOやパイロットと言える名作！
オランダの名プログレ・グループ、74年作の2nd。前年リリースのデビュー作の延長線上にあるサウンドで、イエスやジェネシス meets ELOやパイロットと言えるキャッチーかつドラマティックなプログレが印象的。オープニング・ナンバーから超絶キャッチーな名曲で、イエス譲りのゴリゴリ・ベース、鋭角に切れ込むメロディアスなギターが疾走する中、ハイ・トーンのヴォーカルが美しいメロディを歌い、コーラスがどこまでもクリアに広がります。ジェントル・ジャイアントばりの器楽的アンサンブルからXTCもびっくりなビートリッシュな楽曲まで、とにかくメロディ、アンサンブルともにキレ味抜群。イエスやグリーンスレイドあたりのファンは間違いなくグッときっぱなしでしょう。名作です。
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APHRODITE'S CHILDの在庫
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APHRODITE'S CHILD / END OF THE WORLD
ヴァンゲリスがソロ活動前に率いたグループ、68年1st、欧州各国で大ヒットを記録した「Rain And Tear(雨と涙)」収録
ギリシャのシンセ・キーボディストとしてその名を世界に轟かせたヴァンゲリスが、ソロ活動前に率いていた、メロディアスなサイケデリック・バンドの記念すべきデビュー・アルバム。ヨーロッパ各地で大ヒットを記録した「Rain And Tear」を収録！浮遊感の漂う哀愁のヨーロピアン・サウンドは、後に『ブレード・ランナー』の音楽を担当する世界のヴァンゲリスの才能の片鱗を十二分に語っていると言えるでしょう。
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APHRODITE'S CHILD / IT'S FIVE O'CLOCK
あのキーボード奏者ヴァンゲリスが率いたギリシアの代表的プログレ・バンド、69年2nd！
誰もが知る世界のキーボーディスト、ヴァンゲリスがソロ活動を始める前に率いたのが、このAPHRODITE'S CHILD！メロトロンを深く用いた深遠なメロディック・サウンドは、一聴するとProcol Harumの「青い影」さえを思い起こさせるかのようです。こちらは69年リリースの彼らのセカンド・アルバム。鐘の音がメロディックなWake Upを初め、甘い旋律を得意とするサイケデリック・バンドと言えるでしょう！
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APHRODITE'S CHILD / 666
ヴァンゲリス率いるギリシャの名グループ、72年発表の3rd、プログレ史に残る一大コンセプト作！
72年作の3rdである本作は、黙示録をテーマとした一大コンセプト作品。ロック、ポップ、クラシック、ジャズ、民族音楽などが渾然一体となっためくるめくサウンド、叙情と狂気を同時に孕んだ圧倒的な表現力は、これぞプログレッシヴ・ロック！VANGELIS率いるAPHRODITE'S CHILDが70年代に世に送り出した一大傑作。
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PFMの在庫
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PFM / PER UN AMICO
世界デビュー盤『幻の映像』のベースとなったイタリア本国での第2作、72年リリース
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの72年2nd。イタリア盤としてデビュー作に続きリリースされた本作から全曲を抜き出し、世界への飛躍を成し遂げたのが次作「Photos Of Ghosts」ということになりますが、次作と比べると荒さがあるもののイタリア語で歌われる叙情と爆発的なバンドの勢いを閉じ込めた作品であり、甲乙の付けられない名盤となっています。
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PFM / PHOTOS OF GHOSTS
「イタリアン・ロックとは何か」を全世界に知らしめた衝撃の73年ワールドデビュー作！
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの73年3rd。本作はまさにそのMANTICOREからの世界リリース作となった、ヨーロピアン・ロック屈指の1枚であり、Pete Sinfieldが英語詞を担当した傑作です。先にイタリアでリリースされていた2nd「Per Un Amico」の再録音と、デビュー作「Storia Di Un Minuto」より1曲、そして前2作には未収録の新曲1曲で構成されており、イタリアらしいバロック色とダイナミックなロックを融合した奇跡的なサウンドを提示。テクニカルな変拍子と呼応する凄まじい叙情の嵐は唯一無二のものです。
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PFM / L'ISOLA DI NIENTE
名作『甦る世界』のイタリア語バージョン、74年発表
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの74年4th。バロックを強く意識したクラシカルな前作から、プログレッシブな魅力はそのままに、よりポピュラリティーを持ったサウンドを提示した傑作であり、前作同様、イタリアのシンフォニック・ロックを代表する1枚となっています。本作は、イタリア語盤。シンフィールド作詞の「Is My Face On Straight」以外はイタリア語詞。英語版収録の「World Became The World」は収録されていません。
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PFM / WORLD BECAME THE WORLD
『幻の映像』に続く世界進出第2弾、74年作
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの74年4th。AREAのPatrick Djivasを新ベーシストとして迎えた世界リリース2作目であり、イタリア盤も製作された名盤。前作が旧作からの再録音を中心にしていただけに、PFMの真価が問われることになった本作は、バロックを強く意識したクラシカルな前作から、プログレッシブな魅力はそのままに、よりポピュラリティーを持ったサウンドを提示した傑作であり、前作同様、イタリアのシンフォニック・ロックを代表する1枚となっています。
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PFM / JET LAG
名実共にイタリアを代表するグループ、当時隆盛を極めていたフュージョンへと接近した77年作
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの77年作。Mauro Paganiが脱退したあとの本作は、ヴァイオリニストにGregory Blochを迎えてラテン・フレーバーを散りばめたジャズ・フュージョン色濃いサウンドを提示。前作からの流れでシンフォニックな音像は姿を消していますが、軽快でテクニカルなジャズ・フュージョンサウンドの中にもイタリアの叙情をほのかに感じられるなど、過渡期とは思えない個性はやはり彼ららしい佳作と言えるでしょう。
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PFM / LIVE IN USA
74年、「甦る世界」発表直後のバンド最盛期に録音されたライヴ・アルバム
74年という「甦る世界」を発表して直後のバンドとして最も脂の乗っていた時期に録音されたライヴ・アルバム。まずは、複雑な展開が特徴的な「原始への回帰」をいたも簡単に、ダイナミックに演奏する彼らに感動。ロック的な曲だけでなく、「JUST LOOK AWAY」のような叙情的な曲に関しても、優しく優しく包み込むように演奏するバンドとしての懐の深さにさらに感動。「CELEBRATION」から「甦る世界」とつながるメドレーでのほとばしる熱気に、まるでその場に居合わせているかのように興奮と感動が最高潮に達します。ライヴ・アルバムの名作。
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PFM / LIVE HISTORY 1971-1981
バンド全盛期のライヴ・パフォーマンスを俯瞰したボックス・セット、全51曲
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廃盤、4枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、SHM-CD、68Pブックレット付き仕様、定価5800+税
盤質：傷あり
状態：良好
帯有
盤に若干曇りあり、ボックスにスレ・ペーパーケース背に若干割れあり、帯に若干圧痕あり
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BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO)の在庫
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BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO) / BANCO DEL MUTUO SOCCORSO(COMPILATION)
伊プログレを代表する名グループ、12年編集、36曲収録コンピレーション
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BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO) / ORLANDO: LE FORME DELLAMORE
イタリアン・ロックの雄による22年作、2nd『Darwin!』や3rd『Io Sono Nato Libero』を思い浮かべずにはいられないズバリ傑作！
PFMと共にイタリアン・ロックを象徴する名バンドが放った22年作！ピアノとアコギが寂しげに鳴らされ、哀愁と艶やかさを兼ね備えた素晴らしいヴォーカルが歌い上げる叙情的1曲目から一転、重厚なリズムとギター、ピアノ、オルガンがダイナミックに絡み合ってアーティスティックに突き進んでいく2曲目へと至る、このスリリングさと来たら！誰もが2nd『Darwin!』や3rd『Io Sono Nato Libero』を思い浮かべるであろうテンションのパフォーマンスに感動がこみ上げます。FINISTERREやUNREAL CITY、LA MASCHERA DI CERAなどの新鋭に接近したモダンさを見せつつも、往年のBANCOが持っていたロマンほとばしるようなイタリア臭は健在なのが最高に嬉しいです。前19年作もかなりの力作でしたが、初期BANCOを彷彿させるという点では、今作はジャコモ時代のBANCOファンにも是非オススメしたい傑作！
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BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO) / STORIE INVISIBILI
イタリアン・ロックを象徴するグループが放った25年作、力強くもエレガントなタッチのキーボード群が華麗に躍動する上質なイタリアン・ロック・アルバム！
名実ともにイタリアン・ロックを象徴するグループが放った2025年作！ヴォーカルが交代した以外は、オリジナル・キーボーディストVittorio Nocenziと息子のMichelangelo NocenziによるWキーボードを擁する前22年作と変わらぬメンバーです。力強くもエレガントなタッチのシンセ/オルガン/ピアノが華麗に躍動する上質なイタリアン・ロックを本作でも楽しませてくれます。タイトに打ち込むドラムス、音数多く敏捷なベース、ヘヴィにもリリカルにも自在なプレイでキーボードと絡むギター。そしてイタリア叙情をたっぷり込めて歌う新ヴォーカルも実に良い味わいです。モダンに洗練されてはいながらも、キーボードがメインを取るインスト・パートは往年のBANCOを彷彿させるスリリングで緻密なアンサンブルがさすがです。またバラード系ナンバーでヴォーカルに寄り添うVittorioのピアノの表現力も相変わらず見事で、気品あふれるデリケートなタッチにBANCOの不動の鍵盤奏者としての矜持を感じさせます。今作も素晴らしい聴き応えを誇る会心作！
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BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO) / DARWIN !
72年2nd、爆発的にエネルギッシュ！イタリアン・ロック必殺の傑作！
Vittorio Nocenzi、Gianni Nocenziを中心に結成され、Francesco Di Giacomoの迫力のある歌声とツイン・キーボードのアンサンブルを個性にイタリアを代表するプログレッシブ・ロックグループへと飛躍。シーンに衝撃を与えP.F.M.に続いて世界デビューを果たしたバンドの72年2nd。前作のハードな音楽性とテンションはさらに高められ、前作以上に複雑に構築された楽曲がカオティックに進行していきます。核となるピアノ、オルガンといったキーボード群に加えてモーグ・シンセサイザーが大幅に存在感を示すようになり、イタリアのほの暗い陰影をドラマティックに演出。セクションによってはアヴァンギャルドとすら言えるほどの攻撃性が凄まじい名盤です。
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BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO) / IO SONO NATO LIBERO
これまで以上にイタリアらしい芸術的な感性が発揮された73年発表の3rd
Vittorio Nocenzi、Gianni Nocenziを中心に結成され、Francesco Di Giacomoの迫力のある歌声とツイン・キーボードのアンサンブルを個性にイタリアを代表するプログレッシブ・ロックグループへと飛躍。シーンに衝撃を与えP.F.M.に続いて世界デビューを果たしたバンドの73年3rd。その内容は、前作で爆発的なテンションを聴かせた攻撃性、アヴァンギャルドなサウンドをオリジナリティーに落とし込み、クラシカルな気品を持ったシンフォニック・ロックにまとめた名盤です。勢いで押し続けるような作風からバランスの取れたトータルなサウンドへの移行が見受けられ全体的にスッキリした印象を持ちますが、それによってへヴィーなセクションと静寂に包まれるセクションの対比が明確に描かれています。
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紙ジャケット仕様、K2 24bitデジタル・リマスター、透明プラ台紙付き仕様、定価2000+税
盤質：全面に多数傷
状態：良好
帯有
帯に軽微な折れあり、ジャケット上部色褪せあり
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BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO) / BANCO (1975)
PFMに続き、ELPのマンティコア・レーベルよりリリースされた75年ワールド・デビュー作
75年にMANTICOREレーベルよりリリースされた世界デビュー作。1stと3rd『自由への扉』からの楽曲に新曲1曲という構成。1st収録の代表曲「R.I.P」の英語バージョン「Outside」や、3rd収録の胸を打つ名曲「Non Mi Rompete（私を裏切るな）」の英語バージョン「Leave Me Alone」など収録。
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BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO) / COME IN UN'ULTIMA CENA
P.F.Mと共にイタリアを代表するプログレ・グループ、聴きやすさを増した76年発表の傑作
Vittorio Nocenzi、Gianni Nocenziを中心に結成され、Francesco Di Giacomoの迫力のある歌声とツイン・キーボードのアンサンブルを個性にイタリアを代表するプログレッシブ・ロックグループへと飛躍。シーンに衝撃を与えPREMIATA FORNERIA MARCONIに続いて世界デビューを果たしたバンドの76年作。その内容は、これまでの彼らのダイナミックなサウンドはそのままに、より明快でコンパクトな作風を採用した名盤となっており、大曲の存在こそ無いものの彼ららしいスケールの大きなシンフォニック・ロックは健在。クラシック楽器の使用も巧みであり、タイトにまとめられた中に高密度でアイデアを閉じ込めた、非常に聴きやすい1枚となっています。
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BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO) / GREGGIO E PERICOLOSO
名実ともにイタリアン・プログレを象徴する人気グループ、81年放送の同名TVドラマシリーズのために制作された全曲インストのサウンドトラック作品
ご存じPFMと並びイタリアン・プログレを象徴する人気バンド、81年に放送された同名TVドラマシリーズのために制作されたサウンドトラック作品。全曲インストゥルメンタルでFrancesco Di Giacomoのヴォーカルは不在なのですが、持ち前の演奏力を発揮したスリリングなジャズ・ファンクからクラウト・ロック顔負けの深遠なシンセ・ミュージックまでを披露。合間にはエレピによる従来のBANCOらしいクラシカルなタッチのナンバーも登場しますが、総じてBANCOというバンドの知られざる一面が垣間見られる内容となっています。
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BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO) / SEGUENDO LE TRACCE
ワールドデビューを果たした全盛期の75年4月23日、伊サレルノでのライヴ音源を収録
世界デビューを果たした、彼らの全盛期と言える1975年。4月23日に母国のサレルノで開催したライヴの音源を収録！冒頭、英語で歌われる1st収録のハード・チューン「R.I.P.」はキーボード主体のアレンジながらスリル抜群！オリジナル通り、ラストはイタリア語でドラマティックな歌唱を聴かせるジャコモのパフォーマンスも素晴らしい。ローマの裏通りの情景が浮かぶようなBANCOならではの序盤から緊張感あるインストへの流れが圧巻の「La Danza Dei Grandi Rettili」も聴きものです。そして超大作「Metamorfosi」は緻密ながらもよりダイナミックなライヴでこその迫力ある演奏が展開されるまさに名演。特に冴えわたるピアノのプレイは必聴と言えます。最盛期BANCOによる渾身のライヴ・パフォーマンスが堪能できる傑作ライヴ盤！
ARTI E MESTIERIの在庫
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ARTI E MESTIERI / PROGDAY
03年の再始動作、過去の名曲4曲をプレイしたスタジオ・ライヴ作品
アレアらと並びイタリアン・ジャズ・ロックの最高峰に位置するバンド。Frio ChiricoとBeppe Crovellaを中心とする編成で再始動、前作『Murales』から3年を経てリリースされた03年スタジオ・ライヴ作品。傑作1stよりオープニングを飾る「Gravita 9,81」と大作「Articolazioni」、ライヴ・アルバムでのみで聴けたファンタジックな英語曲「Comin' Here To Get You」など全4曲を演奏。2人の演奏の素晴らしさは言わずもがなですが、前作でもプレイしたCorrado Trabuioの芳醇な響きのヴァイオリンが特筆もので、オリジナル版に忠実でありながらも独自の優美な表情を加えているように感じます。アルティ・ファンであれば一聴の価値ありの好盤です！
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ARTI E MESTIERI / TILT
イタリアを代表するジャズ・ロック・グループによる74年デビュー作、超絶テクニックとイタリアらしい豊かな叙情性がバランスしたユーロ・ジャズ・ロック大傑作！
プログレッシブ・ロック界を代表する技巧派ドラマーFurio Chiricoといぶし銀のプレイを聴かせるキーボーディストBeppe Crovellaを擁する、イタリアを代表するジャズ・ロックグループの74年デビュー作。その内容は非常にテクニカル且つシンフォニックなジャズ・ロックであり、次作と並んで彼らの代表作となっている名盤。非常に歌心豊かなメロディーを奏でるヴァイオリン、サックスなどを取り入れたそのサウンドはシンフォニックで優美な音像を構築し、Furio Chiricoのパワフルで手数の多いドラムが乱舞。そこに時に激しくソロを弾き、時にメロトロンで雄大な叙情を語るBeppe Crovellaのキーボードが響きます。技巧で迫りつつも、メロディーの良さで聴かせる名盤です。
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ARTI E MESTIERI / GIRO DI VALZER PER DOMANI
イタリアが誇る超絶技巧ジャズ・ロック・バンド、超絶技巧派はそのままにフュージョン・タッチの軽やかさが加わった75年2nd
プログレッシブ・ロック界を代表する技巧派ドラマーFurio Chiricoといぶし銀のプレイを聴かせるキーボーディストBeppe Crovellaを擁する、イタリアを代表するジャズ・ロックグループの75年2nd。その内容は、前デビュー作の路線を継承しながらよりジャズ・ロック寄りのアプローチを打ち出し、フュージョン色もほのかに香らせながら進行する作風です。楽曲が細分化されているため短くまとまった感じを受けるも、やはりその内容は前デビュー作に引けを取らない密度の濃さと超絶技巧の連続であり、前作よりタイトなサウンドで迫る名盤となっています。
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ARTI E MESTIERI / FIRST LIVE IN JAPAN
05年6月の初来日公演を収録、全18曲
アレアと並ぶイタリアン・ジャズ・ロック史上の名バンド、2005年に行われた初来日公演を収録。イタリアン・ロック・ファンにはなじみ深い1st『Tilt』と2nd『Giro Di Valzer Per Domani』を中心とするセットリストとなっており、最も勢いのあった初期の名曲群をたっぷりと堪能できます。00年代以降に参加の若手メンバーの演奏力も充実しており、オリジナルと遜色ないパフォーマンスが発揮された好ライヴ作となっています。
AREAの在庫
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AREA / REVOLUTION
イタリアン・ジャズ・ロック最高峰、初期4作品を収録
イタリアン・ジャズ・ロックを代表するグループ、AREAがリリースした初期4作、「ARBEIT MACHT FREI」「CAUTION RADIATION AREA」「CRAC !」「ARE(A)ZIONE」を収録したボックスセット。どの作品も、ディメトリオ・ストラトスの超絶ヴォーカリゼーションと緊張感みなぎるインプロヴィゼーションが冴え渡る名作。（CD4枚を収納する紙製ボックスは品質があまり良くなく、角に2cm程度の破れがある場合がございます。ご了承ください。）
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盤質：無傷/小傷
状態：良好
ボックスに若干圧痕あり
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AREA / CRAC !
イタリアン・ジャズ・ロックを代表するグループ、テクニカルで熱量の高い演奏はそのままに、よりキャッチーなメロディーで聴かせる75年3rd
強靭な声帯の持ち主であるDemetrio Stratosを中心に結成され、超絶的なテクニカルさとバルカン独特の叙情香る、イタリアのプログレッシブ・ロックシーンを代表するジャズ・ロックグループの75年3rd。彼らの代表作に数えられることの多い本作は、デビューアルバムのバルカン・ジャズロックサウンドをより強力に示し、複雑で技巧的な演奏に磨きをかけた地中海ロックの大傑作であり、前作で見せたアヴァンギャルドな実験色はテクニカルなインプロヴィゼーションなどに昇華されています。息つく暇もないゴリ押しの名盤です。
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AREA / LIVE IN TORINO 1977
77年トリノでのライヴを収録
77年トリノでの発掘ライヴ盤。驚異的な演奏力と強度なバンド・アンサンブルの存在感は半端じゃありません。音は良くありませんが、バンドの破壊力の前にはたいした問題ではないでしょう。
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AREA / 1978
伊ジャズ・ロックを代表するグループ、従来のバルカン・テイストのハイテンションなサウンドを保持しつつも、より聴きやすい作風に仕上げた78年作
強靭な声帯の持ち主であるDemetrio Stratosを中心に結成され、超絶的なテクニカルさとバルカン独特の叙情香る、イタリアのプログレッシブ・ロックシーンを代表するジャズ・ロックグループの78年6th。前作からギタリストPaolo Tofaniが脱退して製作された本作は、変拍子を巧みに取り入れたバルカン・ジャズロックから、今までよりも聴きやすくなったテクニカルで前衛的なインプロヴィゼーション、そして非常にキャッチーな側面すら感じさせるDemetrio Stratosのボーカルまで聴き所に恵まれた作品であり、Paolo Tofani脱退により、前作よりもキーボードのPatrizio Fariselliの手腕が発揮された名盤です。
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盤質：傷あり
状態：
帯有
紙ジャケに軽微な汚れあり、帯中央部分に色褪せあり
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AREA / LIVE CONCERTS BOX
最盛期と言える76年のライヴを収録した『CONCERTO TEATRO UOMO』『PARIGI - LISBONA』を収納したボックスセット
75年の4th「Area(A)zione 」と77年の5th「Maledetti」の間の76年に残されたライヴ音源を集めた3枚組ボックスセット。各CDは、それぞれ以前CRAMPSレーベルから正規発売されたもので、1枚目、2枚目がConcerto Teatro Uomoとなっています。本ボックスのみの音源として、"Zizina Zamirizar"と"Canto Dei Pastori"の2曲を収録。全28曲、どの音源も必聴の必携盤です
FORMULA 3の在庫
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FORMULA 3 / FORMULA 3
イタリアン・ロック代表格、メロディアスなボーカルを中心にした普遍的ロックの境地へとシフトして行った71年2nd
現行イタリアン・ポップスの礎を築いたLucio Battistiのバック・バンドとしてその歩みを始め、彼のプロデュースでデビュー。サイケデリックな質感を残したへヴィー・ロック・サウンドを放ち、シンフォニック・ロック、メロディアスなボーカルを中心にした普遍的ロックの境地へとシフトして行ったグループの71年2nd。Lucio Battistiの作曲による本作は、前作の流れを汲んだサイケデリック・ロックを放つ、やはり重厚なギターとオルガンが中心となったアンサンブルながら、練り込まれた甘美なメロディーが描く歌モノとしての魅力が素晴らしく、バンドのへヴィネスとスウィートなボーカルの絡みが絶品のイタリアン・ロックとなっています。
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廃盤、紙ジャケット仕様、K2 24bitマスタリング、定価2000+税
盤質：傷あり
状態：良好
帯有
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FORMULA 3 / SOGNANDO E RISOGNANDO
イタリアン・プログレを代表するバンドの一つ、プログレ然とした内容を持つ名作コンセプト・アルバム、72年作
現行イタリアン・ポップスの礎を築いたLucio Battistiのバック・バンドとしてその歩みを始め、彼のプロデュースでデビュー。サイケデリックな質感を残したへヴィー・ロック・サウンドを放ち、シンフォニック・ロック、メロディアスなボーカルを中心にした普遍的ロックの境地へとシフトして行ったグループの72年3rd。Lucio BattistiとMogolからの親離れが伺える本作は楽曲の半分をグループが作曲しており、前作までのサイケデリック・へヴィー・ロックから路線を変え、熱情だけに頼らないキャッチーで精密な音作りを提示しています。インストゥルメンタル・セクションの充実などプログレッシブ・ロック的な旨みにも溢れていますが、元々ポップな感性を持ったバンドであったことを物語るように、普遍的なロックの魅力が引き出された名盤となっています。
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- 舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第九十九回：T.2.『T.2.』
- 7月11日、198枚の中古CDをサイトにアップいたしました！大人気BIG PINKレーベルのタイトルがまとまって入荷しております♪
- 7月10日、243枚の中古CDをサイトにアップいたしました！MUSEAのコンピ・シリーズや南米新鋭プログレ、ANGE紙ジャケに人間椅子、等々が入荷しております♪
- 7月9日、224枚の中古CDをサイトにアップいたしました！英国産ジャズ・ロックの名作や邦楽ロックなどが入荷しております♪
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- 7月7日、187枚の中古CDをサイトにアップいたしました！欧州の新鋭プログレ作品を中心に入荷しております♪
- 7月4日、144枚の中古CDをサイトにアップいたしました！70-80年代のブリティッシュ・ロック名盤を中心に入荷しております♪
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