2025-06-06
叙情性と芸術性を兼ね備えた、ポーランド発のプログレッシヴ・グループ!
60年代半ば、共産圏ポーランドにて結成されたSKALDOWIE(スカルドヴィエ)。クラシックやジャズの教養をベースに、サイケデリックやプログレッシヴ・ロック、そしてポーランドの民謡要素までを融合したそのサウンドは、他に類を見ないユニークな魅力に満ちています。
彼らの音楽には、東欧特有の哀愁や郷愁、そして深い詩情が息づいており、西側のロックとはまた異なる美学が宿っているのです。
今回の特集では、そんなSKALDOWIEの代表作をピックアップしてご紹介。クラシカルな構築美、サイケデリックな音響実験、叙情派ポップの温もり──彼らの音楽が持つ多面性を、アルバムごとにじっくりと掘り下げていきます。
今月も皆さんに心躍るロックをお届けしていきます。
クラシックやジャズの要素を織り交ぜた重厚かつ繊細なサウンドが特徴の70年作。詩的な歌詞とともに描かれる深い世界観は、東欧ロックの精神性を体現するかのよう。
イントロとフィナーレを飾る「Sarabanda」は、まさに芸術作品の風格。緻密に構成された楽曲群が、アルバム全体を荘厳な組曲のように彩ります。
叙情派ポップとプログレッシヴ・ロックが見事に融合した、東欧ロック屈指の名盤。美しいストリングスや管楽器、クラシカルなピアノ、サイケなギター&シンセが織りなす多彩なサウンドが印象的。
柔らかくも情熱的な母国語ヴォーカルが、その音の流れに詩情を添え、独自のロマンを感じさせてくれます。
初期SSBやTRACEを彷彿とさせる、東欧プログレの傑作。サイケ、R&B、ジャズ、クラシックなどの要素を高い演奏力で練り上げた、ダイナミックかつスリリングなサウンドが展開されます。
まるで交響詩のような構成力と、アンサンブルの圧倒的なグルーヴが魅力の1枚。
親しみやすいポップ・ロックの中に、クラシックやジャズのエッセンスをちりばめた73年作。キャッチーでありながら、しっかりと聴き応えのあるプログレッシヴ・ロック作品に仕上がっています。
東欧的な哀愁と温もりを感じさせるメロディラインが、深い余韻を残します。
「ゴングの『ユー』期メンバーにジャン・リュック・ポンティが乱入してセッションしたら…」とでも言いたくなるような、東欧プログレの秘宝。クラシックとサイケの狭間を自由に行き来するスケールの大きな作品です。
ジャズ・ロック、アヴァンギャルドなどを巻き込みながら、他に類を見ない音世界を築いています。
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65年に結成され、67年にデビューしたポーランド屈指のプログレ・バンド。72年リリースの7thアルバム。R&B〜ジャズの素養を感じさせるシャープに引き締まった艶やかなリズム隊と芳醇なギター、R&B〜サイケの残り香とクラシックの気品とがブレンドしたハモンド・オルガン、そして、ポーランド語の憂いたっぷりのヴォーカルと美しく叙情的なメロディ。ここぞでは、ヴァイオリンとハモンドがスリリングなバトルを聴かせたり、後半では、クラシックをモチーフにしたオランダのトレースにも勝るとも劣らない輝きに満ちたキーボード・プログレを聴かせたり、アレンジも特筆です。オープニングの17分を超える組曲は東欧プログレ屈指と言える名曲でしょう。東欧アート・ロック/シンフォの名作です。
ポーランド屈指のプログレ・バンドによる76年作。高らかに鳴るクラシカルなピアノから一転、フリーキーに叩きまくるドラム、フルピッキングで雪崩落ちるギター、流麗に早弾くベース、浮遊感あるエレピ。イントロから、イエス『リレイヤー』かゴング『ユー』か、と言わんばかりのスリリングかつエキゾチックなジャズ・ロックに痺れます。哀感たっぷりのポーランド語のヴォーカルも良いし、サイケデリックな猥雑さも良いし、かと思うと、ヴァイオリンが艶やかに鳴り響いて超絶のインプロに突入したり、緩急自在の暗黒ジャズ・ロック絵巻を繰り広げます。ゴング『ユー』からデヴィッド・アレンとジリ・スマイスが抜けたメンバーにジャン・リュック・ポンティが乱入してセッションしたらこんな音になったかも!?ユーロ・ロックの秘宝と言うべき名作!
ポーランドの名バンドSKALDOWIEによる70年5thアルバム。プログレッシヴ・ロックと叙情派ポップの要素が見事に溶け合った、東欧ロックの隠れた名盤。美しいストリングスや管楽器を大胆に取り入れたアレンジ、クラシカルなピアノ、サイケ風味のギターやシンセなど、多彩でスケール感のあるサウンドが魅力。そこに母国語ならではの柔らかくも情熱的なヴォーカルが乗ることで、独特のロマンと奥行きを生み出しています。
ポーランドを代表するプログレッシブ・ロック・バンド、70年にリリースした名盤。クラシックやジャズの要素を織り交ぜた重厚かつ繊細なサウンドが特徴で、詩的な歌詞とともに深い世界観を描き出しています。イントロとフィナーレで展開される「Sarabanda」を筆頭に、緻密に構成された楽曲群はまさに芸術作品の域です!
ポーランドを代表するロック・グループ、SKALDOWIEが1973年にリリースした6thアルバム。親しみやすいポップ・ロックに、クラシックやジャズのエッセンス、そして東欧らしい叙情性を融合させたサウンドは、プログレッシヴ・ロックとしても十分に聴き応えのある内容。なかでも作曲家アンジェイ・ジエリンスキ自身が「最高傑作の一つ」と語る、静謐な美しさと幻想的な構成力に満ちた「Colourful Grey Days」〜三部作「The Gentle Light of Your Eyes - Give Me a Quiet Hour of Sleep - The Flowers in the Meadow Are Free」は必聴。
世界のニッチなロックにフォーカスした膨大なディスク・レビュー、マニアック過ぎる特集、濃密なコラム。質・量ともに過去最大の読み応えとなった「不思議音楽館 ORANGE POWER」第6弾!!
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