COLUMN THE REFLECTION 第85回 クラシカル･エレガンス そんな時代があった �� 〜 クラシックと、その雰囲気を感じさせる音楽の中で 〜 文・後藤秀樹
2025-05-30
第85回 クラシカル･エレガンス そんな時代があった ��
〜 クラシックと、その雰囲気を感じさせる音楽の中で 〜
§1 The Nice
◎画像1 The Nice/ LP『The Thoughts Of Emerlist Davjack』＋『Autumn‘67 to Spring’68』
今回の1曲目は、「ナイスの思想（The Thoughts Of Emerlist Davjack）」でスタート。67年に発表された彼らの最初のシングルで3分を切る曲だったが、ここでは後にベスト盤『Autumn’67-Spring’68』に収録されていたロング・バージョンで聴いていただこう。
★音源資料A The Nice / The Thoughts Of Emerlist Davjack
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68年に英Immediateレコードからデビューしたザ・ナイス。彼らはゲイリー・ファー＆T-Bonesにいたキース・エマーソンとリー・ジャクソンが67年に女性ソウル・シンガーのP.P.アーノルドのバック・バンドとして新たな活動を始めたことに始まる。
アーノルドのバックと同時にバンドとしての活動も認められ、エマーソンの派手なキーボード・パフォーマンスが評判を呼んだのはもう有名な話しだろう。メンバー・チェンジを経て最初のアルバムを発表することになるのだが、そのタイトルが面白い。新たに迎えたデヴィッド・オーリストとブライアン・デイヴィソンも含めたメンバーの名前を合成したものになっていたからだ。
この曲はアルバム『ナイスの思想』では2曲目に収録されているが、最初のシングルとしてリリースされた。当時のロック・バンドの音楽性がサイケデリックとかアート・ロックなどと呼ばれていた時代に、この曲は明るいクラシック的な展開を見せるクラシカル・ポップとして面白い仕上がりを見せていた。アルバム中ではヤナーチェクの「シンフォニエッタ」、デイヴ・ブルーベックの「ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク」をアレンジしたものを取り込んでいて、クラシックだけでなくジャズまでも取り上げたところに面白さがあった。
2作目『少年老易学難成(Ars Longa Vita Brevis)』とヒポクラテスの箴言を元にしたタイトル。3作目はシンプルにバンド名だったものを『ジャズ＋クラシック/ロック(Nice)』と東芝のディレクターが考えた彼らの音楽性を表したものになっていたことも懐かしく面白い。(3作目まではImmediate原盤)
その後Charismaレーベルに移籍し『Five Bridges』、『Elegy』が発表される中で、キース・エマーソンがEL&Pとして大きな人気を集めたことは皆知っていることだ。ナイス時代の各アルバムでも有名なクラシカル・ナンバーが登場するが、EL&Pでは何といってもムソルグスキーを題材とした71年のアルバム『展覧会の絵』が圧倒的だったことも言うまでもないだろう。
§2 Deep Purple
ロックとクラシックの関わりを私が意識したのは、じつはディープ・パープルが最初で名盤『イン・ロック』が出る前の69年作(日本では最初に東芝から70年6月に発売)『ディープ・パープル/ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ』だったかもしれない。帯には「ポップスとクラシックの華麗なる融合!!」と書かれていて、ロイヤル・アルバート・ホールでの実況録音だ。
◎画像2 Deep Purple ・・LP『Royal Phil･･･』＋『Purple Passages』＋『III』＋ 缶仕様ベスト2枚組
71年8月にワーナー・パイオニアからRock Age帯をつけて新装発売（P-8093W）された時に初めて札幌YAMAHA(懐かしい!) の店頭で見て凄く気になったことを覚えている。その前年、2枚のLPが缶に入った凄いベスト盤シリーズがポリドールから国内盤として登場したことに驚かされたのだが、そのひとつとしてディープ・パープルとジミ・ヘンドリックスが1枚ずつ収められた2枚組もあった。
しかし、その頃はパープルもジミ・ヘンもその名前を知るだけで、実際に耳にしたのは少し後のこと。先に聴いたのは71年にワーナーから国内盤シングルとして再発された｢ブラック・ナイト｣で、ジャケットも含めてとてもカッコよく思え、その印象が決定的になったのは次のシングル「ファイアーボール」だった。曲としては今でもパープルの中では一番好きだ。しかし、当時は自分の家ではハードでうるさく聞こえる音楽を茶の間のプレイヤーで聴くのはまだ抵抗があって、ラジオから録音したカセットを自分の部屋で聴いていたものだった。(当時の中学生仲間の多くは似たような状況だった。)
友人から借りたアルバム『イン・ロック』も『ファイアーボール』は両親が不在の日中に聴いたのだが、それまでポップスを中心に聴いていた私にとってはハードなサウンドが新鮮で夢中になった。
そんなわけで気になっていた作品『ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ』もレコード店の試聴ブースで聴かせてもらった。残念ながらその時に聴いたA面は一度聞いただけではそれほど面白いとは思えなかった。
72年に『イン・ロック』以前の初期3作品を編集した2枚組『パープル・パッセージ』がリリースされ、それは輸入盤で聴いた。メンバーも音楽性も違っているというのは既に勉強していたので、私にとっては興味深く面白い内容。しかし、『イン・ロック』以降のイメージがあまりに強いせいか仲間内での評判は芳しくはなかった。おそらく、当時は世間一般にも同じような評価だったと思われる。
私が一番注目したのは2枚組ラストに収録されていた「四月の協奏曲(April)」だった。
★音源資料B Deep Purple / April (German TV Very Rare Footage)
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彼らの69年の3枚目『素晴らしきアート・ロックの世界(Deep Purple)』に収録されたナンバーだ。「メロディアスなアコースティック・ギター中心のメランコリックな展開〜管弦楽のパート〜バンドのロック演奏」という3つのパートから構成されていて、今聴くと幾分古くささも拭えないが、やはり当時としては意欲的なものだったと言える。この試みは68年の2枚目『The Book Of Taliesyn』の中でも『Anthem』として聞くことが出来る。これらのアイディアの基本はジョン・ロードの中にあったことは疑いない。しかし、リッチー・ブラックモアは75年にパープルを脱退した後レインボウのアルバムでもクラシックを意識した作品を残していて、さらに93年から細君のキャンディス・ナイトとブラックモアズ・ナイトを結成後は、元々持っていた中世音楽趣味を全開にしたと言える。
結局ロックの歴史の中で、ハード・ロックの代表格となっているディープ・パープル。それはそれで間違ってはいないのだが、彼らの初期の3枚も忘れることなく聞き継がれていって欲しいと願っている。
§3 Eyes Of Blue
◎画像3 Eyes Of Blue ・・・Album『Crossroads Of Time』＋日本盤シングル「愛のラルゴ（Largo）」
続いては、有名なバッハの「Largo」をアレンジしたアイズ・オブ・ブルー（Eyes Of Blue）の「ラルゴ」を取り上げておきたい。日本でも「愛のラルゴ」の邦題で彼らのバージョンがシングル発売されていたことも印象深く懐かしい思い出だ。
★音源資料C Eyes Of Blue / Largo
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このアイズ・オブ・ブルーに関しては、本コラム第53回の「極私的・英国キーボード・ロック再考」としてアルバム『Crossroads Of Time』からタイトル曲を紹介している。この｢ラルゴ｣もそのアルバムに収録されていた曲なのだが、広く知られているバッハ（J.S.Bach）の有名なメロディをヴォーカル・アンサンブル中心に聴かせていた。バックのメロトロンもまた味わい深い。
アイズ・オブ・ブルーはDeramから66年と67年に2枚のシングルを出した後、Mercuryからサイケデリックな2枚のアルバム『Crossroads Of Time』(‘68)＋『In Fields Of Ardath』（’69)をリリースしている。その後ビッグ・スリープ(Big Sleep)と名を変え、プログレ的になり71年に『Bluebell Wood』をPegasusから発表した。ウェールズ出身の彼らは英国ロック・ファンにとっては印象深いバンドでよく知られたグループなのだが、その橋渡し期間の70年、アルバム発表前にアイズ・オブ・ブルーから既にビッグ・スリープ名義として｢ラルゴ｣がスペインでのみシングルとしてリリースされていたのだ。曲そのものはアイズ・オブ・ブルーと同じ「ラルゴ」なのだが、途中のヴォーカル・ハーモニーは同じに聞こえるものの、オルガンとドラムスを新たに録音し直したバージョンになっている。いい機会なので、こちらも聴いていただこう。
★音源資料C-2 Big Sleep / Largo
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メンバーはキーボードのフィル・ライアン、ギター、ヴォーカルのゲイリー・ピクフォード・ホプキンズ、ドラムスのジョン・ウェザーズ、ベースのリッチー・フランシス、ギターのレイモンド・ウィリアムスの5人。ウェザーズはその後ジェントル・ジャイアントで活動するが、他のメンバーもウェールズ出身らしくマン（Man）人脈に名を連ねている。
§4 Manfred Mann Earth Band
続いても英国通にはお馴染みのマンフレッド・マンズ・アース・バンド（Manfred Mann‘s Earth Band→MMEB）の73年のシングル曲『Joybringer』。
★音源資料 D Manfred Mann‘s Earth Band / Joybringer
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これも有名な引用曲だが、ホルストの組曲『惑星』の中の「木星(Jupiter)」が元曲ということになる。日本では平原綾香が歌った「ジュピター」がよく知られているが、そちらも同じ「木星」の別のメロディをアレンジしたものということになる。「木星」は「快楽をもたらす者(The Bringer Of Jollity)」との副題がつけられている。MMEBのこの曲のタイトルも、それを元にしたことがよく分かる。
組曲『惑星』は7つの星が表題として付いていて展開が分かりやすいので有名だろう。特に「火星」の荒々しい雰囲気は「戦い」を想起させるのかプログレでも引用されることが多い。すぐに思いつくのはキング・クリムゾンの『ポセイドンのめざめ』に収録された「The Devil’s Triangle」だ。
◎画像4 Manfred Mann Earth Band・・・Album『Solar Fire』＋ Single「Joybringer
このMMEBの「Joybringer」は73年に英国ではシングルとしてのみ発売されたもの。じつは同年に出たMMEB名義の4作目のアルバム『太陽の化身(Solar Fire)』(英Bronze)の収録曲も含めて、『惑星』を意識したような作りになっていることが発売当時から話題になっていた。と言ってもホルストの作品を引用したものではないのだが収録曲の表題がそう思わせるものがあったのは事実。当時の国内盤の曲目を邦題で追ってみると、「万物の生誕」「太初に光ありき」「冥王星」「太陽の化身」「土星環の神秘/神秘の飛脚・木星」「大地、円球の歌/パートII、パートI」となっているからトータル・アルバムと考えていいだろう。
ホルストがこの組曲を初演した時(1920年)には、まだ「冥王星」は発見されてはいなかったという事実も面白く、『惑星』を意識した作品ではありながらも別物であることを主張しているようだし、アルバムの1曲目はマンフレッド・マン得意のボブ・ディランのコピーだ。(マン自身は1964年から自身のバンドを持っていて、数多くのヒットを持っているのだが、私の中ではオールディーズという印象の方が強かった。)
そんなことが分かってもじつは私もこのアルバムがホルストの『惑星』を聴くきっかけとなった。
ただ、この「Joybringer」を初めて聴いたのは、そのシングル盤の存在を知ってからのことになる。今では各種コンピレーションに収録されているが、当時は米盤LPにのみ入っているという情報は掴んでいなかった。この「Joybringer」は全英9位の大ヒット曲となっている。
本作がきっかけでMMEBのそれ以前の作品とマンフレッド・マンも探すようになり、新たに出るアルバムも追いかけていくことになる。76年にMMEBとして7枚目『The Roaring Silence』からクリス・トンプソンがヴォーカルとなった「光に目もくらみ（Blinded By The Light）」は素晴らしく、バンドとして一皮むけたような気がしたものだ。
§5 Craft (William Gilmour) ＋ The Secret Green
◎画像5 LP『Craft』 ＋ CD『Secret Green / To Wake The King』
前回エニドを取り上げたが、そこでゴドフレイとともにキーボードを担当していたウィリアム・ギルモアとベースのマーティン・ラッセルが84年に出したクラフト(Craft)の唯一作も地味ではあるがクラシカル・ロックとして素晴らしい作品だった。トリオ編成で、ドラマーはグラント・マッケイ・ギルモアだ。彼ら唯一のアルバムの冒頭の「Aries」を聴いてみたい。
★音源資料E Craft /Aries
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この作品は全6曲収録されているのだが、どれも星座の名前がつけられているところがトータル・アルバム的だ。因みにこの「Aries」は「牡羊座」となる。全てインストでリズムを刻む生ピアノ音がクラシック的なアクセントとして活きている。また明らかにハードなエレキ・ギターが聞こえるのにそのクレジットのないところが未だに謎のまま。
エニドのオリジナル・メンバーのフランシス・リッケリッシュ(Francis Lickerish)が2009年に発表したSecret Greenのアルバム『To Wake The King』もエニド直系の中世音楽の趣を持った面白さを持っているのだが、そこにウィリアム・ギルモアも参加していた。
そちらも一曲聴いてみよう。
★音源資料F Secret Green / To Wake The King
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§6 Rovescio della Medaglia / La Grande Fuga
◎画像6 LP『Il Rovescio Della Medaglia / Contaminazione』＋US『Contamination』＋IT『Contamination』
最初に米Peters International盤で見つけたRDM。イタリアのグループであることはメンバー名とロベッチオ・デッラ・メダリア（Rovescio della Medaglia）という裏に記された正式のバンド名らしき表記で分かったものの、タイトルも曲名も全て英語。ジャケットは地味だし内容はわからない。タイトルの『Contamination』は調べてみると「汚染」。不安を抱えたまま家に帰りレコードに針を下ろしてみたのだが、これが超一級のクラシカル・ロックだった。
★音源資料G Rovescio della Medaglia / La Grande Fuga
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このアルバムもオリジナルのイタリア盤は彼らの3枚目のアルバムとして73年に発売されている。ジャケットも全く違うし、歌は全てイタリア語。PFMの成功の前例があるものだから、歌詞を英語にして世界的に売り出そうと企画されたものらしい。後に、国内盤としてイタリア盤仕様で『汚染された世界』として発売された時にはオリジナル通り。ジャケットは米盤と違うし、歌も全てイタリア語だったので印象が大きく変わっていたことで面食らったものだった。さらに、バッハがジャケットに描かれ内ジャケットには彼の作品をモチーフにしていて、各曲の中に『平均律クラヴィア曲集』を中心に幾つもの作品が引用されていることが記されていた。
個人的には米盤を聴いて、特にクラシカルな部分からカンツォーネ的でメロディアスなＡ面ラストの2曲の流れが気に入っていたのだが、イタリア語を聴いてみると少しばかり印象が違って聞こえた。ただ、アルバム全体の構成はやはり素晴らしかった。
この作品はルイス・エンリケ・バカロフ（Luis Enriquez Bacalov）がプロデュースと全曲の作曲にも関わっている。彼はポップス(カンツォーネ系)から映画音楽(特にマカロニ・ウェスタン)まで広く手がける作曲家だが、71年のNew Trollsの『Concerto Grosso 1』、72年にはOsannaの『Preludio Tema Variazioni Canzona』(英米盤タイトル『Milano Calinro 9』）の制作も手がけ、このRDMの作品でも全面的に関わっていた。
その後彼らのそれまでに出ている２枚のアルバムも聞くことが出来たのだが、思った以上に荒削りなハード・ロックといった印象が強かった。
最初に聞いたイメージがあまりにも大きく、私の中では今でも米盤で英語の歌詞で聴いた時の印象が強い。その英語バージョンの方もイタリアでCD化されているというのだが、私は未だに見たことがない。それだけに米盤のレコードは宝物として今も手許に置いている。
§7 New Trolls / Night of the Bare Mountain
ニュー・トロールズもひとつ取り上げようと思うのだが、今回は『コンチェルト・グロッソ』のほうではなく、シングルとして74年にイタリア本国で発売されたムソルグスキーの「はげ山の一夜(Night of the Bare Mountain)」でいこう。
★音源資料H New Trolls / はげ山の一夜(Night of the Bare Mountain)
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ニュー・トロールズが71年に発表した『コンチェルト・グロッソ 1(Concert Grosso)』。それが日本で79年にレコード発売された時に、TV-CMで使用され話題になったことを覚えている方も多いだろうと思う。確かに弦楽器の導入によるクラシカルな強いインパクトを持った印象的な作品で、既に懐かしい言葉になっていた「クラシカル・エレガンス」を感じたものだった。
◎画像7 It.『NT ATOMIC SYSTEM』; G.『Night On The Bare…』;It.『Una Notte Sul Monte･･･』
この「はげ山の一夜」の方もよく知られた馴染み深い有名なメロディだが、このバージョンはイタリア本国では73年のアルバム『NT Atomic System』に続いて、74年にシングルとしてリリースされたもの。74年にドイツ盤ではその『はげ山の一夜』をタイトルに『NT Atomic System』から1曲を入れ替えた形でアルバムが発売されていた。ジャケットが印象的だっただけに輸入盤店では目立ったのだが、彼らの別アルバムのように見えて混乱したことも思い出だ。なお、イタリア盤も76年に『NT Atomic System』に『はげ山の一夜』を追加し、ジャケットもタイトルも変えて『はげ山の一夜(Una Notte Sul Monte Calvo)』として出しているのだが、廉価盤のようなジャケットになっている。
§ Ravel / Pavane pour une infante defunte
今回も、最後に純粋にクラシックから1曲「亡き王女のためのパヴァーヌ（Pavane pour une infante defunte）」を紹介しておきたい。これはゆったりとメロディを持った美しい作品で、やはりTV-CMでも採用されたことのある有名な作品だ。元々はピアノ曲なのだが、後に編曲されオーケストラとして演奏される機会も多い。どちらも味があって素晴らしいのだが、ここではオーケストラ演奏を聴いていただこう。
★音源資料I ラヴェル / 亡き王女のためのパヴァーヌ
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ラヴェルは「ボレロ」が何と言っても有名だが、この「亡き王女のためのパヴァーヌ」もクラシック・コンサートではよく演奏され、CDでも取り上げられることが多い。タイトルの意味も深そうに思えよく話題にのぼるのだが、決して哀歌ではなく「昔、スペインの小さな王女が宮廷で踊っている様子」を表したものというのが一般的な解釈となっている。ラヴェル自身が美術館で見たというベラスケスの描いた有名な『マルガリータ王女』の幼い頃の姿を思い浮かべてしまう。ただ、周囲の音楽家からは不評だったらしく、ラヴェルもその評価を受けて『たいした曲ではない』と語っていた。そう言っていた彼は後年、病の床についた時にこの曲を聞いて「美しい曲だ。誰の曲なのかな？」と尋ねたというからそこに悲しさがみえてくる。
映画の中では使われたこともあるが、ロック系のアーティストが取り上げたものはないのではないかと思われるがどうだろう？
今回のアウトロ
今回、後半でイタリアのRDMとNew Trollsを取り上げましたが、自分でも久しぶりにその名を挙げて懐かしく思い出しました。イタリアのPFMがマンティコアから、ピート・シンフィールドのプロデュースで『幻の映像（Photos Of Ghost）』が発売された時の驚きはとても大きなものでした。本コラムでもドイツは取り上げたことがありますが、イタリアについては未だ触れていなかったことに気付きました。そう言えば日本において70年代後半にレコード会社各社から「ユーロ・ロック」がシリーズ化され、イタリアのバンドを中心に夢中になってそのリリースを追ったことを思い出しました。
そんなわけで、次回からまた数回に分けてということになりそうですが、日本でのユーロ・ロックのシリーズを中心にリリースされたものを振り返ってみようと考えています。
自分の中ではクラシック・モードに入っているところですが、最近になって3枚組CD『VA/The Morgan Blue Town Story』やCherry RedのStrawberryからも3枚組『Middle Earth』がリリースされまた新たに英国ロックの深部に向かう構えが出来てきました。
前回紹介したラフマニノフの「ヴォカリーズ」、前々回のフォーレの「パヴァーヌ」と並んで私にとってこのラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」は忘れられない3曲です。若い頃に聴いたこれらの曲がきっかけとなり、クラシックにも興味を持ち始めましたと言えるかもしれません。(もちろんベートーヴェンの交響曲「第九」も！)
英国ロックやプログレと同時にクラシックもそれなり聞き続けてきて、特にプログレ曲に挿入されているものには反応してしまうことが多かったものです。最近になって「改めてクラシックの面白さに気付いた」というのはトシのせいかもしれません。思い返してみると年に数回出かけるコンサートといえばクラシックばかりです。先日も知り合いも参加している市民オーケストラの定期公演に出かけ、ブラームスの『交響曲第1番』を聴いてきました。なかなかよい演奏でした。そこでアンコールに用意されていた曲がまた大好きな作品でした。それを今回のラストにオマケとして聴いていただきたく思います。エルガーの『エニグマ変奏曲』から「ニムロッド」です。途中から盛り上がるメロディは有名なので、曲名を知らずとも聞いたことがあるという方が多いと思います。
★音源資料J エドワード・エルガー / エニグマ変奏曲 op.36:IX(ニムロッド)
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DEEP PURPLE / NOW WHAT?!
13年作、レジェンドBob Ezrinによるプロデュース
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デジパック仕様、CD+DVDの2枚組、SHM-CD、ボーナス・トラック4曲、定価3909
盤質：無傷/小傷
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1枚は傷あり、軽微な圧痕あり
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DEEP PURPLE / ...TO THE RISING SUN IN TOKYO
14年の日本武道館公演を収録
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2CD+DVDの3枚組、デジパック仕様、リージョンフリー
盤質：傷あり
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一カ所目立つ潰れ（少し破れも）あり、軽微な圧痕あり、スレあり
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DEEP PURPLE / SHADES OF DEEP PURPLE
大ヒット曲「ハッシュ」収録の68年デビュー作
英国ハード・ロックの伝説的グループ、大ヒット曲「ハッシュ」を収録した68年デビュー作。リッチー・ブラックモアによる切れ味鋭いギター、ジョン・ロードの豊潤なオルガンをフィーチャーし、米国VANILLA FUDGEと並んで「アート・ロック」的サウンドを切り開いていった一枚。
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DEEP PURPLE / DEEP PURPLE
ジョン・ロードのクラシカルなハモンド・オルガンが全編で活躍、69年3rd
69年作3rd。ダークでサイケデリックな第1期の持ち味はそのままに、ジョン・ロードが主導権を握ることにより、クラシカルな要素が強まっているのが特徴です。ドライヴ感溢れる早弾きから、叙情的でしっとりとしたソロまで、ジョン・ロードのクラシカルなハモンド・オルガンが全編で活躍。ワウを効かせたブルージーなリッチーのギター・ソロ、ロッド・エヴァンスによる哀愁漂わせる甘いヴォーカル、タイトなイアン・ペイスのドラムも素晴らしく、重厚且つヘヴィなアンサンブルが展開されます。3部構成の「April」ではオーケストラを導入、叙情的なハモンド・オルガンのメロディを中心に泣きまくるギター、荘厳な男声コーラスなどによるクラシック度の高い楽曲となっています。英オルガン・ロックとして聴き所満載のアルバム。
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DEEP PURPLE / IN ROCK
「ハード・ロック・バンド」第二期パープルの幕開けを告げた70年作
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通常プラケース仕様、ボーナス・トラック12曲（うち6TRACKはスタジオ・チャット）、定価2854
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DEEP PURPLE / FIREBALL
71年発表、第ニ期パープルを代表する傑作
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スリップケース付仕様(画像はスリップケースです)、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック9曲
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スリップケース付仕様(画像はスリップケースです)、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック9曲
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DEEP PURPLE / MACHINE HEAD
「ハイウェイ・スター」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」収録、72年作7th！
DEEP PURPLEの1972年7th。ハード＆ヘヴィの権化のようなIn Rock、ストレートなハード・ロックのFireballに続くハード・ロック路線第3弾。Jon Lord（Key）のクラシカルなオルガン・ソロがストレートなハード・ロックにPURPLE流のアイデンティティを注入した1曲目。トリッキーなリフに乗ったブルーズ・ロックな2曲目。右CHのオルガンによるコード・カッティングがカッコ良い3曲目。キャッチーなサビを持つ軽快なハード・ロック4曲目。リフとRitchie Blackmore（G）による官能のギター・ソロが超有名な5曲目。ブルーズのジャムから発展したような6曲目。基本ロックン・ロールだが、ボーカル・メロディのキャッチーさとヘヴィなリフによりPURPLEでしか創りえないハード・ロックに昇華した7曲目。ハード・ロック史上外せない超有名曲1、5曲目、ライブでの定番6、7曲目もあり代表作ではありますが、各楽曲の構成やボーカル・メロディはブルーズ・ベースだし、サウンドがスッキリ整理されたプロダクションの印象もあってか全体的にはソフィスティケイトされたブルーズ・ロックという印象が強いかも知れません。
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25TH ANNIVERSARY EDITION、2枚組、デジタル・リマスター、アウターケース付き仕様、定価3990
盤質：無傷/小傷
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ケース不良、帯無、1枚は傷あり、ケース割れあり、、側面部に色褪せあり
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R2725876/603497828852/00600753993149（WARNER）
1LP+3CD+ブルーレイディスクの5枚組ボックス、ポスター・ブックレット付仕様、LPは「Purple-smoke」柄
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DEEP PURPLE / MADE IN JAPAN
72年8月の初来日公演
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ファミリーツリー破れ、パスコードカード折れ、7インチ盤汚れ、ボックス裏にスレ、曲目シート折れあり、デジブックにスレあり
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盤質：傷あり
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7インチスリーヴに角潰れ、7インチに汚れ、ボックス裏にスレ、曲目シートに折れ、圧痕あり、デジブックスレあり
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DEEP PURPLE / IN CONCERT
80年リリースのBBC音源（70/72年録音）
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紙ジャケ仕様、2枚組、デジタル・リマスター、内袋2枚付仕様、定価3000+税
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カビあり
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DEEP PURPLE / PURPLE CHRONICLE: THE BEST SELECTION OF 25TH ANNIVERSARY
25周年記念ベスト・ボックス、全46曲
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3枚組ボックス（トールサイズ）、帯・解説付仕様、ポスター・ロゴステッカーシート・ファミリーツリー付き仕様、定価7767+税
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解説無、帯無、ボックス・解説・付属品すべて無し、若干圧痕・ケースツメ跡・黄ばみあり
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3枚組、スリップケース付き、定価7339
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帯無
帯無、複数キズあり、カビあり、目立つスレあり、ケースにスレあり
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DEEP PURPLE / COME HELL OR HIGH WATER
リッチー・ブラックモアのディープ・パープルとしての最終公演、93年欧州ツアー音源
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ボーナス・トラック3曲、三方背ケース・ブックレット付き仕様、定価2548
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DEEP PURPLE / 1974 CALIFORNIA JAM (映像)
74年4月6日、カルフォルニアでの衝撃的ライヴを収録
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NTSC方式、リージョン2、日本語字幕あり、解説付仕様、定価4620
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DEEP PURPLE / FROM THE SETTING SUN...IN WACKEN
15年ドイツ・ヴァッケンでのライヴ映像
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DVD、NTSC方式、リージョン2、解説付仕様、ブックレット付仕様
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EYES OF BLUEの在庫
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EYES OF BLUE / CROSSROADS OF TIME
68年作1st、サイケ〜プログレへの過渡期の音がつまった英アート・ロック逸品！
サイケ〜プログレへの過渡期の音がつまったサウンドが魅力のイギリスはウェールズ出身のバンド、68年にロンドンで録音された1st。R&B、クラシック、ジャズをゴッタ煮にしたオルガンが豪快にフィーチャーされ、ベース、ドラム、ギターがゴリゴリと初期イエスばりのダイナミズムを注入。一方で、ハスキーでメロウなヴォーカル、キラキラしたコーラス・ワークやハープシコードやリコーダーはサイケ・ポップ的。「アート・ロック」という形容がぴったりのレイト60sならではの魅力に溢れた好盤です。この後、2ndをリリースした後、メンバーは、GENTLE GIANTをはじめ、BIG SLEEP、MAN、ANCIENT GREASEなど、英ロック・ファンにはたまらないディープなグループで活躍を続けます。
MANFRED MANN'S EARTH BANDの在庫
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MANFRED MANN'S EARTH BAND / SOLAR FIRE
ディラン・カバー「ファーザー・オブ・デイ・ファーザー・オブ・ナイト」収録、最高傑作の呼び声高い73年コンセプト作！
ホルストの傑作『組曲「惑星」』に収録されている「ジュピター」にインスパイアされて生まれたコンセプト・アルバムで、現在でもマンフレッド・マンズ・アース・バンドの最高傑作としての呼び名が高い1枚。73年作。中でも、ボブ・ディラン作の10分を越す長尺トラック「ファーザー・オブ・デイ・ファーザー・オブ・ナイト」は圧巻。プログレ・バンドとしての彼らの魅力をうまく捉えた傑作です。
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MANFRED MANN'S EARTH BAND / GOOD EARTH
74年作、ブリティッシュ・ロック然としたアーシーなサウンドが特徴
チャプター・スリーで2枚のアルバムをリリース後、盟友マイク・ハグと袂を分かったマンフレッド・マンが新たなメンバーを集めて結成したマンフレッド・マンズ・アース・バンドの「太陽の化身」の翌年、74年発表の5作目のアルバム。前作のコンセプト志向から個々の楽曲にそれぞれの個性を与え、キャッチーさを加味した以後の作風への転換期で、スタイリッシュさを感じるアルバム。(レーベルインフォより)
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MANFRED MANN'S EARTH BAND / WATCH
プログレッシヴなポップ路線を押し進めた78年作
南アフリカ出身のキーボーディスト、マンフレッド・マン率いるマンフレッド・マンズ・アース・バンド。1978年発表の2つのライヴ・トラックを含む8枚目のスタジオ・アルバムで、ベーシスト、パット・キング加入後、最初のアルバム”Nightingale・・・”以降のキャッチーなメロディーをシンフォニックなアレンジで聴かせる作風は洗練され、清涼感のある、マンフレッド・マン節は秀逸。(レーベルインフォより)
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紙ジャケット仕様、オリジナル・インナースリーヴ付き仕様、SHM-CD、ボーナス・トラック4曲、内袋付仕様、定価3182+税
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MANFRED MANN'S EARTH BAND / ANGEL STATION
マンフレッド・マン率いるプログレ/ポップ・グループ、ディランやマイク・ヘロンのナンバーを取り上げた79年作
南アフリカ出身のキーボーディスト、マンフレッド・マン率いるマンフレッド・マンズ・アース・バンドの1979年作の9作目。ギターとドラムスが交代し、共同プロデューサーとして、HENRY COW / SLAPP HAPPYのアンソニー・ムーアを起用して制作。キャッチーなメロディーをシンフォニックにアレンジする作風に加え、当時流行のニュー・ウェイヴのサウンドをそこはかと感じるスタイリッシュな一枚。(レーベルインフォより)
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MANFRED MANN'S EARTH BAND / CHANCE
ヒットメーカーManfred Mannによるプログレッシヴ・ロック志向のグループ、80年作
Trevor Ravinがプロデューサーとして参加した10thアルバム、80年作。ヴォーカルに6人、ギターに5人などゲストが多数参加しており、Mannのソロ作というニュアンスも強い作品。スペーシーなキーボード・プログレにモダンポップの要素を取り入れた爽やかでメロディアスな楽曲を多数収録。BUGGLESを彷彿させるきらびやかなキーボード、コンパクト且つソリッドなギターを中心にして、万華鏡のごとく多彩なゲスト・ヴォーカルが表情を変えていくカラフルなアンサンブル。グループのイメージからは離れるものの、都会的な雰囲気に包まれたメロディアスな楽曲群はモダンポップとしてクオリティが高く侮れないアルバムです。
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紙ジャケット仕様、オリジナル・インナースリーヴ付き仕様、SHM-CD、ボーナス・トラック4曲、定価3182+税
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CRAFTの在庫
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CRAFT / CRAFT(FIRST SIGNS)
ENIDに在籍したキーボーディストWilliam Gilmourとベーシスト/ギタリストMartin Russellによるグループ、ENIDファンならきっと楽しめる秀逸なクラシカル・ロック、84年作！
英クラシカル・ロックの名門バンドENIDに在籍したキーボーディストWilliam Gilmour(79〜80年在籍)とベーシスト/ギタリストMartin Russell(79〜81年在籍)が、ENIDのライヴにゲスト参加した経験を持つドラマーGrant McKay Gilmourを加え結成したグループ、「星座」をコンセプトに据えた84年の唯一作。元ENIDの2人だけあって、ENIDの音楽性を受け継いだ壮大かつ気品高いクラシカル・ロックを鳴らします。ELPでのCarl Palmerを思わせるダイナミックさにタイトな職人気質を加えたようなドラミングに乗って、シンセを主体にクラシカルなフレーズを次々と繰り出すキーボードが躍動します。ここぞではキーボードと鮮やかなユニゾンを決めるギターもカッコ良し。時おり時代らしいニューウェーブ/ニューエイジ的なノリが顔をのぞかせますが、それが絶妙にポップな聴き心地を生んでいるのも特徴的です。ENID好きの方なら是非聴いて欲しい一枚！
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紙ジャケット仕様、SHM-CD、未発表ボーナス・トラック8曲、21年リマスター、インサート付き・ブックレット付仕様、定価3143＋税
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IL ROVESCIO DELLA MEDAGLIAの在庫
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IL ROVESCIO DELLA MEDAGLIA / LA BIBBIA 50TH ANNIVERSARY
イタリアン・プログレの人気グループ、リリースから50周年となるデビュー作『LA BIBBIA』をリアレンジし再録した21年作！
イタリアン・プログレを代表するバンドの一つである彼らが、リリースから50周年となるデビュー作『LA BIBBIA』をリアレンジし再録した21年作。唯一のオリジナル・メンバーであるギタリストEnzo Vitaを中心とする5人編成で、現代的なサウンド・プロダクションを施し、オリジナル版と比べ重みとキレをグッと増したサウンドが押し寄せてきて素晴らしい。オリジナル版のいい意味で危なっかしくヒリヒリするようにスリリングな音像も堪りませんが、まるで別作品のように重厚かつ荘厳に生まれ変わった本バージョンが聖書をコンセプトにした作品としてよりしっくり来る感じもあります。これは見事なリメイク作品！
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IL ROVESCIO DELLA MEDAGLIA / CONTAMINAZIONE
L.E.バカロフ指揮のオーケストラをフィーチャーしたイタリアン・シンフォニック・ロックの傑作、73年リリース
イタリアン・ハード・ロックグループとしてその歩みを始め、NEW TROLLSの名盤「Concerto Grosso N.I」のオーケストラ・アレンジで有名なLuis Enriquesz Bacalovの協力により名盤を生み出すこととなるプログレッシブ・ロックバンドの73年3rd。前2作でゴリゴリのハード・ロックを放っていた彼らが突如としてオーケストラと融合。イタリアン・シンフォニック・ロックの名盤を作り上げた本作は、Luis Enriquesz Bacalovのストリングス・アレンジが発揮された素晴らしい内容となっており、彼らの持ち味であったハードでダイナミックなロックのアンサンブルとクラシカルなテイストがぶつかり合いながら交じり合う名盤。濃厚なイタリアン・ロックの全てを詰め込んだ必聴作となっています。
NEW TROLLSの在庫
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NEW TROLLS / CONCERTO GROSSO N.1
71年発表、ロック×オーケストラの決定版、イタリアン・ロック必聴作！
イタリアを代表するプログレッシブ・ロックバンドの71年の作品。Luis Enriquesz Bacalovのアレンジにより、彼らがオーケストラを従えてクラシックとロックの融合を成し遂げた不朽の名作である本作は、イタリアン・シンフォニック・ロックを代表する名盤であり、彼らの代表作の1枚。ストリングスによるバロック・アンサンブルとバンドサウンドが華麗に重なり合い、表情を変えながらクラシカルに、ハードに盛り上げます。バンド、またオーケストラ共に叙情的な旋律の応酬であり、非常にイタリア然とした凛々しさに溢れています。LP。
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盤質：傷あり
状態：良好
帯有
帯中央部分に若干色褪せあり
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NEW TROLLS / TOUR
伊プログレ代表格、85年リリースのライヴ・アルバム
シングル曲を加えたライヴ・アルバム。85年作。収録されたライヴ録音楽曲は70年代の名曲からも選曲され、彼らの楽曲の美しさを再認識できる作品。
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NEW TROLLS / CONCERTO GROSSO N.1 AND N.2
美麗なストリングスをフィーチャした荘厳かつ劇的な「N.1」、リラックスした雰囲気で展開するクラシカル・ポップ的作風の「N.2」、どちらもイタリアン・ロック必聴作！
映画音楽界を代表する作曲家ルイス・エンリケ・バカロフとの共作である71年作「N.1」と76年作「N.2」とをカップリングした2in1。どちらの作品もクラシックとロックがこれ以上無いほど自然な形で融合した傑作。映像音楽家という、映像が放つメッセージを音により増幅させることに長けたバカロフだからこそ、クラシックの優雅さを保ちつつ、ロックのダイナミズムをさらに高めることに成功したのでしょう。必聴作。
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NEW TROLLS / TEMPI DISPARI
唯一のジャズ・ロック期NEW TROLLS、74年リリース
イタリアを代表するプログレッシブロックバンドの74年の作品、ライブ盤。「ATOMIC SYSTEM」を作り上げたN.T. ATOMIC SYSTEMのメンバーによる演奏が収録されているのですが、ここで聴けるのは大曲2曲のジャズロック。NEW TROLLSとジャズロックというのは意外な組み合わせであり、事実このアルバムが彼らの作品群の中で特異な位置にあるのは昔から語られてきたことですが、本作はNEW TROLLSのテクニカルな演奏が存分に堪能できる素晴らしい内容となっています。途中でConcerto Grossoのフレーズが飛び出すなど聴き所が多い作品となっており、やはり名盤「ATOMIC SYSTEM」を生み出したメンバー達の基礎体力は並大抵のものではないのだと認めざるを得ません。4分の7拍子、8分の13拍子という変拍子をそのまま楽曲タイトルに採用し、Soft MachineやNucleusにも劣らない超絶なサウンドで畳み掛けつつ、サックスが登場すればKing Crimsonのようなへヴィープログレにも表情を変える、白熱のライブ作となっています。
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