2024-07-30
こんにちは。カケハシ・レコードです。
名盤が豊富なカケレコ中古棚から、「これは!」という作品をご紹介いたします。
本日は、マクドナルド・アンド・ジャイルズ『マクドナルド・アンド・ジャイルズ』をピックアップしました。
KING CRIMSONの歴史的デビューアルバム「In The Court Of The Crimson King」に参加し、脱退したIan McDonaldとMichael Gilesが、Michael Gilesの兄弟であるPeter Gilesとユニットを組みリリースされた名盤。
その内容はイギリスの田園風景が浮かんでくるような、のどかでアコースティックな雰囲気が素晴らしい叙情作となっています。
Ian McDonaldはマルチ・プレイヤーぶりを発揮しサックス、フルートに加えピアノ、オルガン、ギターも演奏。
盟友Peter Sinfieldが作詞で参加した20分超えの「バードマン」で締めくくるまで、高いクオリティーを保った傑作です
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70年リリースのバンド唯一作であり、ロック史上に残る傑作です。
プログレッシヴ・ロック史上の金字塔『In The Court Of The Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)』の誕生に大きく寄与した2人、イアン・マクドナルドとマイケル・ジャイルズによるユニットが、クリムゾン脱退後の70年にリリースした唯一のアルバム。マイケル・ジャイルズの弟ピーターやスティーヴ・ウィンウッドが参加しています。音の手触りとしては、さすが元クリムゾンの2人と言える緩急自在な演奏で描くジャジーでポップなサウンドに、英国の田園風景が浮かんでくるようなルーラルさを加えた感じ。音楽性自体からは当時のクリムゾンとの接点はほとんど感じられませんが、独特のタイム感で手数多くジャジーに叩くジャイルズのドラミングにはニンマリさせられるし、マクドナルドのどこか神秘的な空気を纏ったフルートも『宮殿』に通じる幽玄さが滲んでいる気がします。ピーターの芳醇な音運びのベースも実に良いし、ウィンウッドのオルガンも全編素晴らしくて要注目。リラックスした雰囲気の中にピリッと緊張感を効かせたアンサンブルと、英国ロックらしいくすんだ色調が堪らない名品です。