2024-11-28
南部アラバマ州にある町、マッスル・ショールズ。
その地にできたサザン・ソウルの名門フェイム・スタジオ、そこから分岐したマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオでは、アレサ・フランクリンやウィルソン・ピケットなどによるサザン・ソウル名作が続々と生まれ、ロジャー・ホーキンス(Dr)やピート・カー(G)などの名セッション・マンも数多く育ちました。
ストーンズやポール・サイモンなど、その地ならではのアーシーかつしなやかなグルーヴを求めて訪れた数多くのロック・ミュージシャン達。
マッスル・ショールズ録音作、マッスル・ショールズにゆかりのあるソングライターやセッション・マンのソロ作など、R&Bやソウルなど米南部のルーツ・ミュージックの芳醇な香りに包まれたロック名作をピックアップいたしましょう。
サザン・ソウルとロックの関係は、カケレコの特集『沼へ行く!』もあわせて是非!
まずは24年初CD化のこちら。
マッスル・ショールズ・スタジオの住所にちなんだバンド名を持つ、冒頭で取り上げるに相応しいサザン・ロック・バンドの77年デビュー作!
カントリー・タッチやR&Bテイストも取り込んだとにかく軽快かつ旨味満点のサザン・ロックを楽しませてくれる極上盤!
こちらもマッスル・ショールズ・スタジオで録音され80年にリリースされた2ndアルバム。
ヌケの良いサザン・ロックから、しとやかにキーボードが奏でられるバラードまで、さすがマッスル・ショールズ産!と言える味わいですね〜。
こっちもマッスル・ショールズ関連グループとして要チェック!
伝説のマッスル・ショールズ・スタジオで生まれた数々の名盤を彩ったブラス&ホーン・セクションが、バンドとして独立したのが彼らです。
最高にファンキー&グルーヴィーなナンバーが詰まった3アルバムを収録!
ボズ・スキャッグスと言えばAORの帝王として有名だけど、なんと、69年にマッスル・ショールズでデュアン・オールマンとともに録音した米ブルース・ロック傑作があるって!?
マッスル・ショールズの名ミュージシャン/プロデューサーによる米SSW/スワンプの大傑作と言えば?
サザン・ソウル・シーン屈指のソングライターとしての風格。そして、腕利きの猛者たちによるいぶし銀の演奏。生涯の一枚だなぁ。
そんなダン・ペンをはじめ、マッスル・ショールズの面々が参加した米ルーツ・ロックの傑作といえばコレ。
南部のブルースや伝統歌をライの強靱でしなやかなスライド・ギターとマンドリンで料理したサウンドは旨味がギッシリ。
マッスル・ショールズで活躍した名ピアニスト&オルガン奏者で、あのダン・ペンとのソングライター・コンビとしても知られるミュージシャンですね。
ディランやニール・ヤングの作品にも参加してるし、ソロ作が名盤でないはずがないじゃない!?
英ロンドンと米マッスル・ショールズで録音されたレオン渾身の傑作。
まさに『オール・シングス・マスト・パス』と『デレク&ザ・ドミノス』とをつなぐ英米スワンプ・ロック重要作ですね!
強烈なグルーヴと圧倒的なメロウネス!
マッスル・ショールズ録音で、ロジャー・ホーキンス(Dr)、バリー・ベケット(Key)、エディー・ヒントン(G)、デヴィッド・フッド(B)など腕利きがこぞって参加したサザンSSW名作。
アトランティック傘下のCottilionより70年リリース。
65年ニューポート・フォーク・フェスティバルにおけるディランの歴史的ステージにも立ち会った鍵盤奏者であり名SSWと言えば?
ディランらのプロデュースでマッスル・ショールズ録音された、スワンプ・ロック・ファン/サザン・ソウル・ファン必聴作!
PP&Mのピーター・ヤーロウに見いだされたミネソタの女性シンガー、大ヒット曲「Torn Between Two Lovers」を収録した76年作。
マッスル・ショールズの面々がバックを務めた、カントリー・ロック好きにもスワンプ・ロック好きにもオススメしたい名品!
マッスル・ショールズ産ではないけれど、こちらの女性米スワンプもぜひ。
キャロル・キングをスモーキーにしたような歌声が良いし、さらにはマッスル・ショールズのギタリストに、ライ・クーダー、ジェシ・デイヴィス、ジム・ケルトナーなどなど豪華ミュージシャンが参加!
マイナーだけど内容はピカいち!
ナッシュビル出身のSSWでマッスル・ショールズ録音だけど、英国のSSWみたいな繊細さと叙情が持ち味。
まるでアル・スチュワートやフィルモア・リンカーンの味わい。
なんと12歳でレコード・デビューしたという南部の誇る天才ギタリスト。
マッスル・ショールズのセッション・ミュージシャンとして腕を磨いたのち、FAMEレーベルよりリリースされたソロ・デビュー作。
ソウルフルなダミ声ヴォーカルに脂の乗り切ったコクたっぷりのギター、おなじみマッスル・ショールズの面々によるエネルギッシュなアンサンブル。これぞ極上スワンプ・ロック☆
南部テネシー出身5人組バンド、マッスルショールズで録音された71年作1st。
アーシーなルーツ色の中にどこか英国フォークにも通ずる繊細さを湛えたアンサンブルが新鮮。
伸びやかに、かつジェントルに歌われるヴォーカル&コーラス・ラインも素晴らしい!
英スワンプ・ロック/フォーク・ロックの傑作『STRANGE FRUIT』の次作はなんとマッスルショールズ録音。
本場にいながら滲み出る英国叙情にグッとくるなぁ。
アラバマ出身のシンガーBEN ATKINSが名門レーベルSTAX傘下のENTERPRISEからリリースした71年作。
マッスルショールズ録音ではないけれど、マッスルショールズ&メンフィスの面々がバックを務めてます。
骨太な演奏にソウルフルなヴォーカル。これぞスワンプ・ロックといった名作!
ラストはこちらのサントラを。
伝説のマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオに焦点を当てたドキュメンタリー映画のサウンドトラック・アルバムで、アレサ・フランクリン/パーシー・スレッジ/エッタ・ジェームス/ウィルソン・ピケット/ポール・サイモン/トラフィックらを収録!
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米南部アラバマはマッスル・ショールズのFAMEスタジオで、ダン・ペンとのソングライター・チームとして、オルガン&ピアノのセッション・ミュージシャンとして活躍したミュージシャン。LAに移ってからは、ディラン、ジョー・コッカー、ジャクソン・ブラウン、ニール・ヤングの作品に参加するなどロック界で知られる名プレイヤーです。そんな彼が、72年にリリースした1stソロが本作。決してうまくはないものの、音程のゆらめきから叙情がしっとりとこぼれ落ちる「味」のあるヴォーカル、流麗で円熟したメロディ、柔らかに叙情を描くオルガンとピアノ。とにかく胸を締め付けるアーシー&メロウな佳曲がこれでもかと続きます。ダン・ペンの名作と並び、米スワンプ/SSW屈指の作品です!
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケに若干汚れあり
ボズ・スキャッグスというとAORの代名詞として有名ですが、元々はブルース・ロック/ルーツ・ロック・シーンで活躍したミュージシャン。スティーヴ・ミラー・バンドの一員として活躍した後の69年に制作されたソロ作がこちら。マッスル・ショールズ録音で、オールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマンが参加。ルーツ・ミュージックの渋みやコクと、後のAOR時代で花開くメロウネスとが絶妙にブレンドしたサウンドが印象的な名作です。デュアンの中でも名演と言われる名曲「Loan Me A Dime」収録。
米サザン・ロック・バンド。マッスル・ショールズ・スタジオで録音され80年にリリースされた2ndアルバム。ザクザクと刻まれるリズム・ギター、ハイ・トーンのヌケの良いシャウトが魅力のヴォーカル、豊かなハーモニー、そして、キャッチーなメロディ。これぞ「サザン・ロック」と言えるノリが良くハード・エッジな佳曲がずらり。対照的に、しとやかにキーボードが奏でられるAOR的なバラードもまた魅力的です。さすがはマッスル・ショールズ産!
60年代にマッスル・ショールズの名門フェイム・スタジオで活躍した名ギタリスト。72年にフェイム・レーベルよりリリースされたソロ・デビュー作。マッスル・ショールズの腕利きたちによるパワフル&グルーヴィーなアンサンブルに、Travisの太く豪快に歪んだギターとソウルフルなダミ声ヴォーカルが合わさったサウンドは、これぞスワンプ・ロック。エネルギッシュなナンバーだけでなく、男臭くスウィートなバラードも魅力的で、ムーディーなバック・コーラス、流麗なストリングスには米南部の旨味がたっぷりつまっています。JAMES GANG「FUNK #49」での轟音でうねりを上げるファズ・ギター・ソロなど、サザン・ロック〜ブルース・ロックのファンもしびれるでしょう。若干12歳でレコード・デビューし、17歳でシングル「Scratchy」を米国チャートインさせた早熟なギタリストが、油の乗り切った26歳の時に残した逸品です。
ミネソタ州出身で、ピーター・ポール&メアリーのピーター・ヤーロウに見いだされた女性シンガーの76年作。プロデュースはピーター・ヤーロウとバリー・バケットで、バックはマッスル・ショールズの面々が努めています。本作収録の「Torn Between Two Lovers」が大ヒットしています。透き通るようなのびやかな歌声が印象的。オーケストラが彩るバラードではドラマティックに、スティール・ギターが入るカントリー・タッチの軽やかなナンバーではカラッと、そして時には可憐にと様々な表情で聴かせてくれます。マッスル・ショールズの面々が参加しただけあってファンキーなナンバーもあり、ソフト・ロック好きだけでなくSSW/カントリー/スワンプ・ロック好きにも楽しめる好作です。
アラバマ州シェフィールドにある名門スタジオ、マッスル・ショールズ・サウンド・レコーディング・スタジオの住所にちなんだバンド名を持つサザン・ロック・バンド、77年のデビュー・アルバム。生き生きと弾むリズム・セクション、跳ねまわるピアノ、グルーヴィなオルガン、メロディアスかつコシのあるギター、味わい深くもよく通る歌声のヴォーカル。カントリー・タッチやR&Bテイストも取り込んだとにかく軽快かつ旨味満点のサザン・ロックを楽しませてくれます。要所で彩りを加えるシンセサイザーの使いどころも見事。そんな中でもメンフィス生まれのBritt Meachamによるギターが特に素晴らしく、南部の青空へ抜けるように伸びやかなソロ、南部人の本領発揮と言える本格派カントリー・ギター、哀愁いっぱいの泣きのプレイ、ハードエッジでスピーディな速弾きなど、全編で極上のパフォーマンスを披露。さすがマッスル・ショールズ周辺ミュージシャンのバンドだけあって、完成度の高いサザン・ロック作品です。おすすめ!
CROSSROADPRODUCTIONS5873(CROSSROAD PRODUCTIONS)
レーベル管理上、ケース下部にヒビがある場合がございます。ご了承ください。
マッスル・ショールズ・スタジオ所属のブラス&ホーン・セクションとして数々の作品で活躍した彼らがバンドとしてリリースした、76年作『Born To Get Down』、77年作『Doin' It To The Bone』、83年作『Shine On』の三作品を収録!