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【タイトル追加】「若い者には負けちゃいられん!」とばかりの、往年の名バンド達による貫禄の新作群を探求!

2024-10-03

近年、世界各国から新鋭プログレ・バンドが続々と登場し、大いに活気づいているプログレッシヴ・ロック・シーンですが、シーンを盛り上げているのは新鋭バンドばかりではありません。

「若い者には負けちゃいられんっ!」とばかりに往年のベテランたちが精力的にニューアルバムをリリースしているのも、現プログレ・シーンの活況を支える大きな要因となっていることは間違いないでしょう。

というわけで、各国のベテラン・アーティストたちによる22〜25年リリース作品を、厳選してご紹介してまいります!

まずは直近リリースの作品からご紹介しましょう。あのフレンチ・プログレ名バンドのレジェンド・ギタリストから!

PAT STOTZ & CHRIS BEYA/IT'S TIME

仏ATOLLで知られる名ギタリストによるユニット、25年EP!

冒頭から緊張感たっぷりに畳みかける緻密なギターが炸裂していて、変わらぬテクニシャンぶりに感動。ATOLLの『TERTIO』『ROCK PUZZLE』っぽい雰囲気もあり!

イタリアベテラン勢の最近の勢いも凄まじいんですよね…。たっぷりとご紹介!

BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO)/STORIE INVISIBILI

オリジナル・キーボーディストVittorio Nocenziと息子のMichelangeloによるWキーボードを擁する25年作。

力強くもエレガントなタッチのキーボード群が華麗に躍動する上質なイタリアン・ロック・アルバムで、聴き応え抜群ですよ〜。

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RACCOMANDATA RICEVUTA RITORNO(RACCOMANDATA CON RICEVUTA DI RITORNO)/IN FUGA

72年のヘヴィ・シンフォ傑作で知られる伊プログレ名バンド、25年作!

当時のメンバー中心で製作されていて、凄まじいテンションのハード・ロックで度肝を抜く1曲目〜72年作の面影がかなり色濃い緊張感あるヘヴィ・シンフォの2曲目、この流れが凄い!

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RICCARDO ZAPPA/GABRI FLIES TO ITALY

70年代に残した初期作品が主に知られますが、実は現在までコンスタントにアルバムを発表しているギタリストRICCARDO ZAPPAの24年作。

この瑞々しくも温かいアコースティック・ギターの音色、そして地中海沿岸地域の情景を描き出すように丹念に織り上げられるサウンド、聴いていてジーンと来てしまいます。

イタリアのアンソニー・フィリップスまたはゴードン・ギルトラップと呼べる名手!

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CELESTE/ECHI DI UN FUTURO PASSATO

19年の復活以降毎年のように新作をリリース、今最も注目すべきベテランと言えばこのCELESTE。

今回の24年作もさすがの完成度を誇る一枚です。

従来よりジャジーさを強めたアンサンブルと、そこに覆いかぶさる雄大過ぎるメロトロン。

両者が美しく叙情的に調和したサウンドが感動的に響き渡ります。メロトロン好きの方は問答無用でマストだし、ジャズ・ロック/フュージョン好きにもオススメ!

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SEMIRAMIS/LA FINE NON ESISTE

イタリアン・ロック史上屈指の人気作『フラッツに捧ぐ』で知られる彼らが、半世紀越しに2ndをリリース!

1st譲りの緊張感漲るヘヴィ・シンフォと地中海を感じる伸びやかでメロディアスな音楽性がミックスされた「これぞイタリアン・ロック」と言うべき堪らないサウンド!

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SEMIRAMISもそうでしたが、やはり往年の名グループの動きが活発なのがイタリア。ベテラン・アーティストの4作品をご紹介!

ACQUA FRAGILE/MOVING FRAGMENTS

PFMでも活躍した名ヴォーカル、ベルナルド・ランゼッティの健在ぶりに嬉しくなる23年作!

近年加入メンバーによる色彩に富んだキーボードワークもかなり素晴らしくって、往年の伊プログレが持っていたエネルギーと溢れる浪漫をたっぷりと堪能できる会心作に仕上がっています。

試聴は下記ページで可能です!
https://maracashrecords.bandcamp.com/album/moving-fragments

REALE ACCADEMIA DI MUSICA/LAME DI LUCE

イタリアン・ロック史上の傑作として愛される72年1stで知られるバンドの22年作!

モダンなメロディアス・ロックを軸としながらも、持ち味のたおやかで幻想的な演奏は往年を彷彿させる素晴らしさですなぁ。

エモーショナルかつシアトリカルな厳かさも隠し持った伊語女性ヴォーカルも良い〜。

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ハンガリーからは、この大人気バンドの力作をピックアップ☆

SOLARIS(HUNGARY)/MARTIAN CHRONICLES III: I OR A.I.

ただでさえ凄い熱量と迫力のバンド・アンサンブルに、ヴァイオリンやチェロや混声合唱も加わって、特大スケールで展開していくサウンドには完全ノックアウト。

『火星年代記』第1作から40年、ますますエネルギッシュで情熱的に展開するシリーズ第3弾!!

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ILAND/A SZIGET

ハンガリーの名バンドEASTのkey&dr&voが結成した新グループだって!?

ギターが担うハードなエッジ感、キーボードがもたらすフュージョン的滑らかさ、そしてスペイシーなシンセサイザーらが織りなすダイナミックなサウンドは、往年のEASTを開放的にした感じ!

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ポーランドからは、あの人気グループによるまさかの新作が届きました♪

COLLAGE/OVER AND OUT

90年代ポーランドを代表する活躍を見せたシンフォ・バンドが、前作『SAFE』から27年を経てついにリリースした6thアルバム!

まるでFISH期MARILLIONにエレクトロ要素と絢爛なストリングスkeyを加えたようなスタイルで、往年に劣らずドラマティックに盛り上がります。

ゲスト参加のスティーヴ・ロザリーによる渾身のギターもフィーチャー!

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英国ネオ・プログレの名バンドが放った23年作☆

GALAHAD/LONG GOODBYE

PENDRAGON、IQらと共に英ネオ・プログレの隆盛を担った名グループ、23年作。

GENESISを核に据えたファンタジックなシンフォニック・ロックにエレクトロなビート感を溶け込ませた、00年代以降彼らが模索してきたスタイルの集大成と言える一枚に仕上がっています。

1曲目はBIG BIG TRAIN好きにも聴いてほしいメロディアスなモダン・プログレ・チューン!↓

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GRYPHON/LIVE - A SONIC TONIC

古楽プログレを代表する名グループによる23年ライヴを収録!

冒頭「Kemps Jig」が始まった途端、彼らの1stを始めて聴いた時と同じく中世時代の英国に連れていかれるような感覚に見舞われ感動。

驚くほど往年と変わらない肌触りの演奏が素晴らしい!

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  • COLLAGE / OVER AND OUT

    ご存知90sポーランドの代表的シンフォ・バンド、前作『SAFE』から27年を経てついにリリースされた6thアルバム!

    90年代のポーランド・シンフォ・シーンを代表するバンドとして活躍し、03年に解散。13年に再結成して活動を続けていた彼らが、前作『SAFE』から27年を経てついにリリースした6thアルバム!現メンバーはキーボードのKrzysztof Palczewski、ベーシストPiotr Witkowski、ドラマーWojtek Szadkowskiという往年からのメンバーに、QUIDAMでも活躍したヴォーカリストBartek Kossowicz、ドラマー/パーカッショニストとしても活動する才人ギタリストMichal Kirmucの5人です。いきなりバンド史上最長21分の大曲からスタート。エレクトロニクスと虚ろなヴォーカルが漂う薄暗い展開から、ハケット調のファンタジックかつ気品あるギター&輝かしいシンセが溢れ出しGENESIS/MARILLION憧憬の音世界が広がる冒頭部で、COLLAGEの健在ぶりに嬉しくなります。ヴォーカルはガブリエル・リスペクトを示しつつも熱く歌い上げるFISHに近いスタイルで、FISH期MARILLION彷彿のシンフォにエレクトロ要素と絢爛なストリングス・キーボードを加えたようなサウンドでひたすらドラマティックに盛り上がっていきます。ラストの1曲ではゲスト参加のSteve Rotheryが入魂のソロをたっぷりと聴かせていてこれがまた大変に感動的。MILLENIUMを中心に活況を見せるポーランド・シンフォ・シーンに堂々帰還したベテランによる必聴傑作!

  • CELESTE / ECHI DI UN FUTURO PASSATO

    76年1stで知られるイタリアン・ロック名バンド、持ち味の美しいメロトロン・サウンドとジャジーに洗練されたアンサンブルで聴かせる24年作!

    メロトロン溢れる76年の名作で知られ、2019年にリリースされた2ndアルバム以降、精力的に活動を続けるイタリアン・ロックの人気グループ、24年作。緻密に刻むリズム隊やピアノ、サックスのプレイに象徴されるこれまでになくジャジーなテイストを押し出したアンサンブルと、そこに覆いかぶさっていくこれぞCELESTEな雄大過ぎるメロトロン。両者が美しく叙情的に調和したサウンドがひたすら感動的に響き渡ります。メロトロンを引き立てるようにメロディアスでハートフルに鳴らされるフルートやギターも絶品。1stの面影を確かに残しながら、より劇的で洗練されたスタイルを確立した充実作です。メロトロン好きの方は問答無用でマストですし、ジャズ・ロック/フュージョンのファンにもオススメできる内容!

  • RACCOMANDATA RICEVUTA RITORNO(RACCOMANDATA CON RICEVUTA DI RITORNO) / IN FUGA

    72年のヘヴィ・シンフォ傑作『Per....Un Mondo Di Cristallo』で知られるイタリアン・プログレ名グループ、当時のメンバー中心で製作された2025年作!

    72年発表のヘヴィ・シンフォ傑作『Per....Un Mondo Di Cristallo』で知られるイタリアン・プログレ名グループ、RACCOMANDATA CON RICEVUTA DI RITORNO名義でリリースされた2025年作!往年のバンドの近年作と言えば若手メンバー中心に再編されていることが多い中、彼らはフロントマンLuciano Regoniを筆頭に、ベーシスト、フルート/サックス奏者、キーボーディストが72年作当時のメンバーです。ドラマーもGOBLINやLIBRAで知られるベテランWalter Martinoが担当しています。1曲目から凄まじいテンションのハード・ロックで開幕。タイトで激しいドラミングに強靭なヘヴィ・リフを繰り出すギター、そして御年75歳のLuciano Regoniによる衰え知らずの驚異的ハイトーン・ヴォーカル!09年の復活以降ライヴ活動を継続しているバンドだけに、もう迫力が70歳代のメンバーによるバンドではありません。2曲目はどこか不穏な鐘の音から始まってシンセの荘厳なリフレインを軸に展開していくヘヴィ・シンフォ・ナンバーで、72年作の面影がかなり色濃い必聴曲。粛々とした歌唱から一気にハイトーンへと駆け上がるRegoniの振幅激しいヴォーカルも往年と変わらず見事です。印象的な要素がジャジーなサックスの存在で、シンセやギターと絡みながらメロディアスなソロを聴かせていて洗練度をアップさせています。これは72年作を愛聴されている方はもちろん、全70sイタリアン・ロック・ファンに聴いてみてほしい!

  • SOLARIS(HUNGARY) / MARTIAN CHRONICLES III: I OR A.I.

    名実ともにハンガリー・プログレを代表するバンド、『火星年代記』の第3弾となる2024年作!

    名実ともにハンガリー・プログレを代表するバンド。彼らの代表作である『火星年代記』の第3弾となる2024年作!フルート奏者Kollar Attila、キーボーディストErdesz Robertのオリジナル・メンバー2人を中心とする8人編成、20分・21分・38分という3つの組曲からなる圧巻の構成で聴かせます。尺八のようにすら聴こえる哀切極まるフルート、波打つようなフレージングでドラマティックに畳みかけるシンセ&オルガン、そしてヘヴィかつ泣きをたっぷりと効かせたギターらが繰り広げる、未来的な音像と強烈な哀愁が融合したSOLARIS節のシンフォニック・ロックを、今作でも心行くまで堪能させてくれます。ただでさえ凄い熱量とスケールのバンド・アンサンブルに、ヴァイオリンやチェロや混声合唱も加わって、特大スケールで展開していくサウンドには完全ノックアウト。シリーズ第1作の『火星年代記』から40年が経ちましたが、衰え知らずどころかますますエネルギーと情熱がみなぎっていて、今が全盛期と言わんばかりの充実っぷりにただただ敬服する他ありません。もちろん必聴作!

  • SEMIRAMIS / LA FINE NON ESISTE

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    全員が10代という5人組で73年に残されたデビュー作『Dedicato A Frazz』で知られるイタリアン・プログレの人気バンド。半世紀以上を経て届けられた2024年2ndアルバム!オリジナル・ドラマーPaolo Faenzaを中心に再編されたメンバー構成ですが、その内容は1st譲りの緊張感みなぎるヘヴィ・シンフォと、地中海を感じる伸びやかでメロディアスな音楽性が見事にミックスされた、これぞイタリアン・ロック!と言うべき堪らないサウンド。Paoloと17年ライヴ作の時点でメンバーだったベーシストIvo Miletoによる、どっしりダイナミックに刻むリズム・セクションを土台として、ヘヴィに荒ぶるギターと邪悪な響きのオルガンが時にユニゾンしながら疾走し、ピアノやシンセが妖しく煌めき、ヴォーカルが抜群の表現力で歌い上げます。アコースティック・ギターも重厚なアンサンブルに瑞々しさを加えており特筆。ヴォーカルの声質も文句なしで、イタリアン・ヘヴィ・シンフォ然とした緊張感を伴った歌い回しがまた絶品です。オリジナル・メンバーのPaolo以上に、若手メンバー達がしっかりとSEMIRAMISらしさを生み出していて感動させられます。唯一作が愛聴盤という方のみならず、すべてのイタリアン・ロック・ファンに聴いて欲しい快作に仕上がっています!カケレコメンド!

  • PAT STOTZ & CHRIS BEYA / IT'S TIME

    フレンチ・プログレの代表格ATOLLで知られる技巧派ギタリストChristian Beyaがヴォーカリスト/ギタリストのPat Stotzと組んだプロジェクト、25年作EP

    フレンチ・プログレの代表格ATOLLで知られる技巧派ギタリストChristian Beyaがヴォーカリスト/ギタリストのPat Stotzと組んだプロジェクト、25年作EP。ベヤがギター/プログラミング/キーボードをマルチにこなし、ベーシストも参加した3人体制で製作されています。冒頭のタイトル・ナンバーから素晴らしい。リズム・セクションとプログラミングのピアノをバックに、緊張感たっぷりに畳みかける緻密なギタープレイがのっけから炸裂!ATOLLのアルバム『Tertio』で聴けそうな荘厳かつスリリングな展開に思わずニンマリします。ハンガリーのSOLARISも頭をよぎるクラシカルな重厚さもあって、ベースを除きBeya一人で鳴らしているとは思えないほどズシッとした重みを感じさせるサウンドです。2曲目からは英語ヴォーカルが入りますが、Andre Balzerという名ヴォーカルと比べるのは野暮とは言え、ギターの素晴らしさからするとやや凡庸さは否めないところ。それでも『Rock Puzzle』やASIAにも通じるキャッチーでダイナミックに聴かせるサウンドは聴きモノです。どの曲でもベヤのギターはテクニカルかつファンタジックに躍動していて、変わらぬ名手ぶりを堪能できます。全5曲18分という内容ですが、上で挙げたATOLLの2アルバムがお好きなら一聴の価値ありです!

  • BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO) / STORIE INVISIBILI

    イタリアン・ロックを象徴するグループが放った25年作、力強くもエレガントなタッチのキーボード群が華麗に躍動する上質なイタリアン・ロック・アルバム!

    名実ともにイタリアン・ロックを象徴するグループが放った2025年作!ヴォーカルが交代した以外は、オリジナル・キーボーディストVittorio Nocenziと息子のMichelangelo NocenziによるWキーボードを擁する前22年作と変わらぬメンバーです。力強くもエレガントなタッチのシンセ/オルガン/ピアノが華麗に躍動する上質なイタリアン・ロックを本作でも楽しませてくれます。タイトに打ち込むドラムス、音数多く敏捷なベース、ヘヴィにもリリカルにも自在なプレイでキーボードと絡むギター。そしてイタリア叙情をたっぷり込めて歌う新ヴォーカルも実に良い味わいです。モダンに洗練されてはいながらも、キーボードがメインを取るインスト・パートは往年のBANCOを彷彿させるスリリングで緻密なアンサンブルがさすがです。またバラード系ナンバーでヴォーカルに寄り添うVittorioのピアノの表現力も相変わらず見事で、気品あふれるデリケートなタッチにBANCOの不動の鍵盤奏者としての矜持を感じさせます。今作も素晴らしい聴き応えを誇る会心作!

  • ACQUA FRAGILE / MOVING FRAGMENTS

    PFMでも活躍したヴォーカリストBrnardo Lanzetti率いるイタリアン・プログレ名バンド、23年作4th!

    70年代中期にPFMのヴォーカリストとして活躍したBrnardo Lanzettiを中心とするイタリアン・プログレ・グループ。17年の復活作3rdから6年ぶりとなった23年4thアルバム!B. Lanzettiとリズム隊のオリジナル・メンバー3人に近年加入のギタリストとキーボーディストという、70年代当時と同じ5人編成での制作です。神秘的に鳴り響くシンセをバックに、慈愛をもって語りかけるように歌い始めるヴォーカル。メロトロンやアコギが幻想美を添えピアノがリリカルに鳴らされると、さすがのスケール大きくファンタジックな音世界が広がります。ベテラン然とした貫禄と共に瑞々しさもいっぱいのサウンドは、英詞ヴォーカルながらこれぞイタリアという浪漫を放っていて冒頭からグッと来てしまいます。ソリッドなギターとオルガンがリードする2曲目では一気にギアが上がり、得意のシアトリカルな表現も交えたハイトーン・ヴォーカルが炸裂。御年74歳にしてこの存在感みなぎるパフォーマンスにはただただ驚くほかなし。ゲスト参加のDavid Jacksonによる重厚なサックスが活躍するVDGGばりにヘヴィ・プログレな6曲目も素晴らしいし、一部楽曲で聴けるB. Lanzettiの熱いヴォーカルと対比する哀愁を秘めた女性ヴォーカルも良いです。もちろん緩急自在ながらどっしりと安定感抜群のベテラン・リズム隊にも注目。Brnardo Lanzettiの変わらぬ力強いヴォーカルと色彩に富んだキーボードワークを軸に、密度の高いイタリアン・プログレを聴かせる力作!

    試聴は下記ページで可能です!
    https://maracashrecords.bandcamp.com/album/moving-fragments

  • ILAND / A SZIGET

    ハンガリー、EASTのメンバーを中心に結成されたシンフォ・グループ、22年デビュー作!

    ハンガリー・プログレを代表する名バンドEASTのキーボーディスト/ドラマー/ヴォーカリストらを中心に結成されたシンフォ・グループ、22年デビュー作!ギターが担うハードなエッジ感、キーボードがもたらすフュージョン的滑らかさが絶妙に溶け込んだ、ドラマティックでスケール大きなシンフォニック・ロックを展開。スペイシーなシンセサイザーも散りばめられたそのサウンドは、往年のEASTを開放的にしたような印象を受けます。一方でEASTの魅力だった翳りを帯びたナイーヴな質感はやや後退していますが、随所で美しく鳴らされる叙情的なピアノや切々と歌うハンガリー語ヴォーカルがもたらす繊細な演出力が見事で、「静」と「動」のダイナミズムいっぱいに描き出されるサウンドの完成度はEASTの諸作にも引けを取っていません。DISC2はライヴ音源となっておりEASTの楽曲も含むセットリストを情熱的なパフォーマンスで聴かせており感動的です。EASTファンに注目していただきたいのは勿論、すべてのハンガリー・プログレ好きに響くだろう素晴らしい内容です!

  • GALAHAD / LONG GOODBYE

    85年結成、英メロディック・シンフォのベテラン・グループ、23年作

    85年結成、IQ、PENDRAGONらと英国ネオ・プログレの一角を担った名グループによる23年作。メロディアスなシンフォニック・ロックにエレクトロニックな要素を導入してスタイリッシュな聴き心地に仕上げたサウンドは近年の作風と路線を同じくするもの。1曲目はエレクトロ要素を持ったBIG BIG TRAINと言えそうなキャッチーかつスケール大きな一曲で、冒頭からシンフォ・ファンのハートを鷲掴みにしてきます。GENESISを核に据えたファンタジックなシンフォニック・ロックにエレクトロなビート感を溶け込ませる手腕は従来に増して冴え渡っており、00年代以降彼らが模索してきたスタイルの集大成と言えるかもしれません。力作です。

  • RICCARDO ZAPPA / GABRI FLIES TO ITALY

    70年代から活躍、アコースティック・ギターの名手として知られるイタリアのミュージシャン、24年作!

    70年代中期より活躍、イタリアン・ロック・シーンきってのアコースティック・ギター名手として名を馳せた人物による2024年作。アコギの瑞々しくも温かい音色を丹念に鳴らすプレイがただただ感動的で、地中海沿岸地域の人々の営みが浮かび上がってくるような高い情景描写力は特筆すべき素晴らしさです。「イタリアのAnthony Phillips」または「イタリアのGordon Giltrap」と表現して差し支えないアーティストだと思います。上記2人のサウンドがお好きなら是非聴いてみて欲しい作品です。

  • GRYPHON / LIVE - A SONIC TONIC

    英国の古楽プログレを代表する名グループによる23年英国でのライヴを収録!

    ご存じ英国の古楽プログレを代表する名グループ、2023年英国でのライヴを収録した24年ライヴ・アルバム。2020年のスタジオ作と同一の6人組で、デビュー時メンバーであるBrian Gulland(クラムホルン/バスーン)、Graeme Taylor(ギター)、Dave Oberle(ドラムス/パーカッション)を含むラインナップとなっています。冒頭、デビュー作1曲目の「Kemp's Jig」が始まった途端、彼らの1stアルバムを始めて聴いた時と同じように中世時代の英国に連れていかれるような感覚に見舞われ感動。続く「The Astrologer」も、驚くほど往年と変わらない肌触りのサウンドが素晴らしいです。歌声が少し味わい深くなっているのを除けば、70年代当時のライヴ音源と言われても信じてしまうでしょう。曲間ではMCで笑いも起こる終始和やかな雰囲気も素敵な好ライヴ盤です!