アメリカのフォーク・ロックの原動力となった、フォーク・ミュージックの一大発信地となったのが、1960年代初頭のNYグリニッジ・ヴィレッジです。ここではその代表的な存在であり、若き日のBOB DYLANにチャンスを与えたヴィレッジ界隈のフォーク親分、FRED NEILを始めとした代表的フォーク・シンガーから、少しマニアックな顔ぶれ等にも焦点を当てて紹介して行きます。
特筆すべきは、これらのフォーク・アーティストが、21世紀に入り「アシッド・フォーク」と言う新たな概念で再評価著しいと言う点が上げられるでしょう。正確には、彼等は60年代後期のサイケデリック・ムーヴメント以前に、その作品の多くを残しているのですが、霧がかったリヴァーヴの向こう側でたゆたうように歌われるこれらのフォーク・ソングは、来るべき未来のサイケ・サウンドを図らずも予見していたかのように響いていたのです。
12弦ギターの魔術師!NEW YORKにお上りさんしたばかりのBOB DYLANが、FREDが取り仕切っていたグリニッジ・ヴィレッジのコーヒー・ハウス、カフェ・ホワ?でハーモニカの仕事を貰った逸話も有名。時に激しく時にたゆたうような微睡みの歌。
NYグリニッジ・ヴィレッジにその一際異様な時間の流れを醸し出していたであろう、彼女の飾り気のない枯淡の歌声。フォーク・ブルースに歪んだ音の座標軸を示唆する、深い深いKARENの歌世界は、聴けば聴くほどに味わいの深まる、焙煎の音色。
呂律の回らない酔いどれ男たちのいつまでも合わない回転数に合わせて歌われるズッコケ・フォーク。今となっては完璧にアシッド・フォークの必須要素を満載してしまった感のある、カルト・ヒップスター。誰にもマネの出来ない芸人技のような地平へ突入!
深く澄み切った歌声が素敵な、カナダはトロントのSSW。60年からアメリカ各地を回り、グリニッジ・ヴィレッジでも活動していたそうですがあまり売れず。こちらは、バンジョー、バッキング・ヴォーカル等の必要最小限のアレンジで凛と歌われたヒット後の作品。
60年代、BOB DYLANと並び、プロテスト・シンガーの新鋭として活動した彼。大学ではジャーナリズムを専攻し、社会情勢にも機敏に反応したプロテスト・フォークを展開。しかしそう言った主張の一方で、爽やかで軽やかなメロディ・メイカーでもありました。
グリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーンで活動していた兄妹フォーク・デュオ。Columbiaと契約し、67年にシングルをリリースするも、アルバムを出せず終わった幻のデュオ(泣)。メランコリックな男女ヴォーカル&ハーモニー。夢見心地なアコギがGOOD!
71年2nd。カレンの素朴で暖かな歌声と、名ミュージシャンによる安定感ある演奏が作り上げた、悠々たる大自然のようなアメリカンフォーク。何といってもカレンの歌が素晴らしい。ボブ・ディランが「ジミー・リードのようにギターを弾き、ビリー・ホリデイのように歌う」とカレンを賞した通りの、厚みがあり暖かな歌声。録音はベアズヴィル・スタジオ。プロデューサーはハーヴェイ・ブルックスで、ギターにエイモス・ギャレットやジョン・ホール、スティールギターにビル・キース、ピアノにジョン・サイモンなど、ウッドストックの錚々たるメンバーが演奏している。
デジパック仕様、直輸入盤(帯・解説付仕様)、定価2500+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
若干カビあり