MALS407(MALS) 【2015年発売CD】
デジパック仕様。
ニューエイジ的な映像喚起センスとシンフォニック・ロックとしてのダイナミズムがあわさったサウンドが実にユニーク。ヴォーカルもメロディもすごく魅力的だし、ムーン・サファリ好きにも響きそう!
スペインのシンフォニック・ロック新鋭、98年デビュー作。悠久の大地をイメージさせるニューエイジ的な映像喚起的なセンスを軸に、そこにシンフォニック・ロックとしての緩急のダイナミズムを盛り込んだサウンドはオリジナリティいっぱい。清涼感あるトーンで幻想的に広がるシンセ、しとやかなピアノ、ディレイ音に包まれた「たゆたう」ようなリリカルなアルペジオと情感たっぷりに歌い上げるようなソロともに魅力的なギターを中心に、フルートやサックスやストリングスなど管弦楽器が空間を彩ります。シャープなドラム、よく動くメロディアスなベースによるリズム隊も安定感抜群ですし、エモーショナルで伸びやかなハイ・トーンがとてもハートウォームで魅力的な男性ヴォーカルとライヴ映えしそうなスケール大きくドラマティックなメロディも特筆。これは、プログレのフィールドにとどまらないクオリティを持った好グループ。ジャケは地味ですし、派手なサウンドではありませんが、聴くほどに味わいが増す逸品です。
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