HUASCARAN and DUNAJSKA LEGENDA

超絶＆スピーディー　これぞ東欧ジャズロックの頂点！（14 拍手）

kobakunさん レビューをすべて見る

フェルマータの作品はどれも傑作ぞろいだが、その頂点にあるのがこの3rdと4th。

3rdは事故で全滅したチェコ登山隊の悲劇を描いたコンセプト・アルバムで、基本はジャズロックだが、アンサンブルを重視したシンフォ色の強いものになっており、ドラマティックなストーリー性を感じさせる、透明感ある傑作に仕上がっている。例えればシンフォ色のあるブランドXといった感じか。

対する4thは、ファンキー色、フュージョン色を加えた、正統テクニカルジャズロック。ファンキーといってもさすが東側。アメリカ的な明るさはなく、あくまでもクールで硬派なイメージを維持しているところは流石。はねるようなリズム隊がとにかくかっこいい。

3rdと4thでは、同じバンド、ジャズロックでも聴いた印象がかなり違うので、2CDでも飽きずに聴け、かなりお得だと思います。いずれにしても、旧チェコでは、Modry Efektと並んでフェルマータは全てそろえたほうがいいですよ。

傑作のカップリング（2 拍手）

じゃ、見ろクワイ（笑）さん レビューをすべて見る

旧東欧の四天王プログレッシヴバンドといえばSBB、BLUE EFFECT、JAZZ Q、そしてFERMATAになるかと思います。パンクやポップや過剰SEに毒されていない本格派シンフォ・ジャズ・ロックの醍醐味をぜひ！