SIR LORD BALTIMOREから始まる暴走ハード・ロック特集!!!
「元祖ヘヴィ・メタル」SIR LORD BALTIMOREを起点に、壊れたジェットコースターのように暴走する世界のハード・ロックを集めました。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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表紙のクズさ加減を乗り越えてください、お願い(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
あなたがツェッペリン、サバスのユーザーで、このダストを知らないとしたら…。悪いことは言いません。すぐさまカートにこのCDを叩き込んでください。USハードの先入観をあっけなく叩き壊すニューヨークのトリオ。71年にこの音とはたまげます。1曲目こそ、若いUSバンドだな、微笑ましいぐらいと余裕をかましていられるのです。けれど、曲が進むうち、彼らがあらゆるヘビーロックのパターンを持っていることが判ってきて青ざめます。ドラムズのマーク・ベル(マーキー・ラモーン)にいたっては、この時17歳…。なんということでしょう。
USハードの先入観とは。曲が一本調子なのだろう。演奏力のなさをコーラスで誤魔化すのだろう。音がでかいだけのサイケ崩れなのだろう。そのことごとく違います。ベースのケニー・アアロンスン、ギターのリッチー・ワイズに至っては10年選手のごとき存在感です。また上手いのですわ。スライドを弾きこなす「ゴーイン・イージー」なんて、どんな英国バンドでもあまり出せない味です。パンキッシュであり、メタルであり、ブルーズでもある。夢のような理想形です。
わたしはセカンド「ハード・アタック」のほうを好んで聴くリスナーでした。曲が明るく劇的だったから。でも最近はこちらの作のポテンシャルに驚かされています。英国的な翳りあるメロディ、演奏の高低差ではこちらです。