ARC7142
紙ジャケット仕様、06年デジタル・リマスター、定価2940。
フォルムラ・トレ〜イル・ヴォーロを率いた名ギタリストでありコンポーザー。このソロ作、物憂いヴォーカルと表情豊かなアコギが胸に迫る名作ですね!
フォルムラ・トレ脱退後としては2作目、通算では3作目に当たる作品。シンセサイザーによる伸びやかな演奏をバックに、ラディウスの物憂いヴォーカルが豊かに響く名作。彼の表情豊かなギターも聴き所。「CARTA STRACCIA」など、名曲も多いです。
68年作、ロック、ポップス、ブルース、フォーク、クラシック、前衛音楽、インド音楽、これらすべてを呑み込み、抜群の音楽センスで咀嚼、異なるジャンルがぶつかり合う化学反応をそのままに詰め込んだ、才気みなぎる大傑作。
790円(+税)
EL&P(EMERSON LAKE & PALMER)/EL&P
NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループ、記念すべき70年デビュー・アルバム!
690円(+税)
静と動の劇的な対比が素晴らしいイタリアン・クラシカル・ロックの名作、72年リリース
【ユーロロック周遊日記】イタリアン・ロック・シーンの代表的ギタリストALBERTO RADIUSの72年1stソロ『RADIUS』
一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は、名実ともにイタリアン・ロック・シーンを代表するギタリストALBERTO RADIUSの、記念すべき72年1stソロ作『RADIUS』をピックアップいたしましょう。
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イタリア歌謡考(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
イル・ボーロ「エッセレ・オ・ノン・エッセレ」のけだるい南国感覚が支配する77年作です。ラディウスのギターは、ほぼ「あの」ダイナミックなアクースティック・カッティングです。相変わらずの蚊の鳴くような不思議なトーンも聴けます。しかし、この盤で聴くべきはラディウスの声なのでしょう。上手いとはとても言えず、とつとつとした歌い方ながら、切ない気持ちになります。英米に似た人を探そうとしてもおりません。
ここまで来るとロックとはとても呼べません。情念の強いイタリア歌謡です。ディスコ調、ジャズ調の演歌(…失礼)を聴いていると、イタリア人とわが国人の思いつくメロディ・ラインは似ているよな、と思います。作曲:遠藤実とどこかに書いていないか探しました。(冗談です。勿論)
70年代前半のイタリアのアート・ロックを演奏していた人たちは、その後いっせいにナショナリズム回帰をしました。マウロ・パガーニがソロに転向したり、バンコが歌ものに回帰したり。ひとつにはワールド・ワイドなマーケティングに無理が生じていたのでしょうし、もうひとつがユーザーがついていけなくなったからと自分は考えています。もはやプログレがマーケットの中心ではなくなっていましたので。ラディウスも、イル・ボーロでインスト重視のフュージョンを極めたので、地に足をつけた路線を、と思ったことでしょう。
疲れが来ない、よい音楽です。でも先にイル・ボーロを聴いてからにしてくださいね。