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1. 21世紀のスキッツォイド・マン(Twenty First Century Schizoid Man/King Crimson) |
2. 月影の騎士 (Dancing With The Moonlit Knight/Genesis) |
3. 悪の教典#9 第一印象・パ - ト1 (Karn Evil #9: 1st Impression |
4. 太陽讃歌 (Set The Controls For The Heart Of The Sun/Pink Floyd) |
5. マネ - (Money/Pink Floyd) |
6. メタルマスター (Master Of Puppets/Metallica) |
7. アフタ - グロウ (Afterglow/Genesis) |
8. 8 .クリムゾン・キングの宮殿 (The Court of the Crimson King/King Crimson) |
9. 9 .同志~人生の絆、失墜(And You And I ~Cord Of Life, Eclipse/YES) |
10. 暗黒 (Starless/King Crimson) |
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くれぐれも心してかかるように!(0 拍手)
yes_90125さん レビューをすべて見る
東京フィルハーモニー交響楽団に所属していた荒井英治さんを中心に、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、NHK交響楽団という名立たるオーケストラに所属する実力者が揃っているモルゴーア・クァルテット。
弦楽四重奏でロックをやろうと思うこと自体が尋常じゃないけれど、そのカバー曲がプログレ大御所バンドの曲ともなればさらにハードルは上がります。
プログレ・ファンは厳しいから・・・。
しかし、そんな心配は無用。
ライナーノーツに寄稿している荒井さんの「ロックを弦楽四重奏でカバーすること自体に無理がある(中略)でも、できる!」という強い決意のもとに演奏された楽曲はどれも素晴らしい!
コンサート・マスタ・レベルのメンバーが集まっているので、その演奏力はお墨付きですし・・・。
これも引用になってしまうのですが、「弦楽四重奏というものは、書き過ぎると音が濁るので避けるのが書法の基本」らしいですが、あえて「濁らせるために詰めるだけ詰めた」そうです。
オーケストラによるロック曲のカバー・アルバムも発売されていますが、どうしてもイージー・リスニング調に無難にまとまっているものが多いのではないでしょうか?
でも、モルゴーア・クァルテットはロック・バンド(と言い切ってしまう!)です。
取り上げられているのは、クリムゾン、ジェネシス、イエス、EL&P、フロイド、メタリカ。
メタリカは聴いたことがありませんでしたが、荒井さんによれば「プログレの遺伝子を受け継いでいる」とのことです。
とは言いつつも、ジャケット・イメージからも分かるように、このアルバムの聴きどころはやはりクリムゾンなんでしょうね。
「クリムゾン・キングの宮殿」は原曲と比べても全く見劣りしませんし、ラストを飾る「スターレス」は、ここにウェットンのヴォーカルが重なったら・・・などと思いを馳せてしまいます。
最後に荒井さんからの「このアルバムは、くれぐれも心してかかるように!」という一言を添えておきます。