88697853642(SONY)
紙ジャケット仕様。
P.F.M.がプロデュースするなど、P.F.M.の弟分的バンドであり、ジェネシスの緻密さや叙情美を受け継いだイタリアン・ロックが誇る名品。
1stと同じく、P.F.Mプロデュースの元制作された2ndアルバム。74年作。ジェネシスからの影響が感じられる緻密なアンサンブルと、イタリアというより英国のバンドに近い叙情的なメロディー、清涼感すら感じる開放的なコーラス・ワークというスタイルが完成した名作。ヴォーカリストがP.F.Mに加入したため、本作を最後にバンドは解散。たった2作ながらイタリアン・ロックを語る上では欠かせない優れたグループです。
カケレコスタッフの日々是ロック:人気のCELESTEによる20年アーカイヴ集に関連して、イタリアの名グループ達による注目の復活作をピックアップ!
最近入荷したCD、売れ筋CDの中からスタッフおすすめの作品をピックアップするコーナー「日々是ロック」。カケレコが厳選して入荷している世界のロック/プログレの新品CDを通して、魅惑の音楽探求をお楽しみください☆
カケレコセレクション!冬に聴きたいプログレ作品【2018年度版】
英米、ユーロ、辺境から、寒さ厳しい冬にこそ楽しみたいプログレ作品を集めてみました。
【タイトル追加】「若い者には負けちゃいられん!」とばかりの、往年の名バンド達による貫禄の新作群を探求!
続々登場する新鋭バンドに負けじとハイクオリティな作品を発表している、70年代に活躍したベテラン・バンド/アーティストたちの作品に注目してまいります☆
ジェネシスをスタートに、彼らから影響が色濃い繊細なサウンドを持った世界の新旧ジェネシス・フォロワーの名作を聴いてまいりましょう。
PFMでも活躍した名ヴォーカル、ベルナルド・ランゼッティの健在ぶりに嬉しくなる23年作!色彩に富んだキーボードワークも素晴らしくって、往年の伊プログレが持っていたエネルギーと浪漫を余すことなく堪能できる快作です。
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最後に泣いちゃうよ、このアルバム(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
イタリアでは珍しく米国西海岸の影響が濃いグループ。アクースティック・ギターと爽やかなコーラスは、テクニカルなバッファロー・スプリングフィールドというたたずまいです。ただ明るく軽快であるだけでなく、畳みかけるアンサンブルにはPFMのような緊張感があります。ベルナルド・ランゼッティの声にゲイブリエルの趣が、ジノ・カンパニーニのギターにはマイク・ルザフォードの趣があります。彼らの出身は、パルマラットのパルマだったんですね。
彼らは最初からワールド・ワイドなマーケットへ向け英語で歌っています。クライディオ・ファビが重要な役割を果たしていて、PFMの弟分として売りたかったんでしょう。だったら、ランゼッティを引き抜かなくてもいいじゃないか、とわたしは思ってしまいます。70年代に2作残していますが、この路線でもっと聴きたかったと思う人はわたしだけではありますまい。PFMでのランゼッティの声は、どこか控えめでやっぱりアクア・フラジーレで歌っている彼のほうが好きです。
聴き疲れしない曲が続いて最後に「コーヒー・ソング」が来ます。2本のアクースティック・ギターが、如何にもはかない人生という雰囲気で導入を盛り上げ、最後はピアノが加わってくる名曲。ジェネシスでもイエスでも、これだけ感動的な曲は書けますまい。