SU60692(SUPRAPHON)
デジパック・スリップケース付き仕様、ボーナス・トラック3曲。
歪んだギターと、これまたギターかと錯覚するほど凶暴なサックスのアンサンブルがクリムゾン『宮殿』にも負けず劣らずスリリング!東欧の誇る実力派ヘヴィ・ジャズ・ロック!
チェコのプログレ・グループ、72年作。全編にサックスをフィーチャーしているのが特徴。ブラス・ロック的な泥臭さはなく、クリムゾンの1stを彷彿させるようなアーティスティックな雰囲気が漂っています。ブルースをベースにハード・ロック的な切れ味を増していったスリリングなギター、手数多くタイト&アグレッシヴなドラムなど、アンサンブルの強度は特筆もの。アコースティックな楽曲では、夢想的なフルートが絡み、これまたクリムゾンを彷彿とさせます。60年代にはサイケ・ポップ・バンドとして活動していたようで、グルーヴィーなオルガンやキャッチーなコーラス・ワークなどが効果的に挿入され、楽曲に奥行きを与えています。これはかなりの実力派グループです。名作。
BUON VECCHIO CHARLIE/BUON VECCHIO CHARLIE
PFMもBANCOも登場していない伊プログレ黎明期の71年に製作されながらお蔵入りとなった作品、ずばり傑作!
2,490円(税込2,739円)
クリムゾン『宮殿』を思わせるような、スリリングで強靭で熱気あふれるサックス…。そんなサックスをフィーチャーしたプログレを集めてみました!
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情熱の東欧サイケデリックハードロック最高峰(1 拍手)
けんたろうさん レビューをすべて見る
1960年代から活動を始め、地味にシングル盤を発表し続けていた彼らが1972年に満を持して発表した1stアルバムです。ビートロック色は払しょくされ、VDGGに近い重い音色のブラスと歪み切ったファズギター、テクニカルなオルガン、ゴツゴツした武骨な音色で手数王な演奏を繰り広げるリズム隊、情熱の全てをかけて歌いこむヴォーカル。これらが一体となって駆け抜ける疾走感にあふれた楽曲は息のむほど素晴らしい。東欧のロック先進国チェコの底力を十分に感じさせます。圧倒されます。