HUMBLE PIE/ROCKIN' THE FILLMORE
71年リリースのライヴ・アルバム、ドクター・ジョン「I Walk On Gilded Splinters」の23分を超えるカバーは圧巻!
550円(税込605円)
「音楽歳時記」 第六十一回 2月5日 プロ野球の日 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 若干圧痕あり
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
スティーヴン・スティルスに対抗できる女性SSWと言える?ブルース、ジャズを自分のものとした艶やかなる名ミュージシャンですね。ギターもうまいしなぁ。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 折れあり
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苦労人ボニー・レイット(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
映画「96時間」の中年ガードマン(実は凄腕)の別居中の娘は、歌手になることを夢見ています。主人公が、歌手を暴徒から守ったことで、娘にボイストレーナーを紹介できるのが結末です。いつの間にかR&Bもロックもトレーニングを受けてからデビューするジャンルになってしまっています。ベルベット・アンダーグラウンドやラモーンズは、現在いきなり契約先を見つけることも困難なのでは、と推測します。
この盤は、ボニー・レイットの代表作。いかにもお金をかけ、時間をかけて制作したような見事な曲が並びます。ところが、この制作の前、彼女は契約を切られ、お金もなく、ひとりで立つステージか、子ども向けのテレビで日銭を稼ぎ、アルコールに溺れる日々だったとか、ウィキペディアに書いてあります。ボニー・レイットの音楽は悪くはない。けれども高度にシステム化した芸能界で彼女の居場所はなかったようです。
だから、録音はわずか2日。無名のミュージシャンとほぼ一発で録音された、とあります。これは、よほど自分の演奏する音を突き詰めておかないとできる芸当ではありません。レイットは、中年になった今、同世代に向けた音楽をやろうと心に決めたらしいです。中年女が、派手な恋愛もなく、生活苦も経験し、語りかけてくる応援音楽です。ジョン・ハイアット曲の「シング・コールド・ラブ」なんて彼女の全キャリアを代表できる枯れ具合です。グレアム・ナッシュ、デイビッド・クロズビー、ハービー・ハンコックの名前があります。ノーギャラで見に来た。そうせざるを得なかったんでしょうね、彼女のため。