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春の訪れとブロートンズ（3 拍手）

たすけさん レビューをすべて見る

フキノトウって食べられますか。うちの屋敷の隣が公有地のガケで、今出てきたところです。人間て不思議で、あのエグ味を年に一度は欲してしまいます。わたし、エドガー・ブロートンに、そんな味わいを感じています。USのキャプテン・ビーフハート、UKのブロートンです。一心に悪魔祓いをしていた彼らが、かなり劇的な音楽にチャレンジしているのがこの作です。女声のスキャットやアクースティックな爪弾きも出てくるので、聴きやすいかと言われたら…そんなことはないのです。ブロートンはブロートン。

彼らは一貫してカントリー・ブルーズの踏み外した道を歩いています。このレコードでは「ジャーマニー」から「ラブ・ギャング」にいたる流れが好き。かなりの力技で歪んだギターに蹂躙されます。このレコードは6作めで、デビュー以来のハーベスト・レーベルを彼らは離れました。米国進出を目論んでNEMSと契約したらしいです。マイク・オールドフィールドは、「スピーク・ダウン・ザ・ワイヤーズ」で、ダルシマーを弾いています。ブロートンとの接点は、よくわかりません。ミックスもオールドフィールドとブロートンの共同作業です。

ところでフキノトウのエグ味が苦手は人は、花が開いてから食べるとよいのです。その代わり普通の野菜てんぷらになってしまいますけれど。2022.03.01