MI0005(MEDIA ARTE(韓国))
紙ジャケット仕様。
格調高く叙情溢れるメロディ、洗練されたコーラスワーク、クラシカルなハモンド&ハープシコード...いかにも英国的と言える豊かな香り漂うサウンドが素晴らしい。ヒプノシスやキーフが印象的なジャケをつけていれば、ブリティッシュ・ロックの傑作として評価されていただろうなぁ。
エルトン・ジョンで知られるDJMより71年にリリースされた唯一作。格調高く叙情性溢れるメロディ、洗練されたコーラス・ワーク、クラシカルなハモンド&ハープシコードをフィーチャーした、いかにも英国的と言える豊かな香り漂うブリティッシュ・ロック。幻想性溢れるアコースティカルなパート、変拍子を織り交ぜたドラマティックなキメのパートなど、振幅のあるアンサンブルをピシリと引き締める、タイトでドライヴ感溢れるリズム隊も聴き所。演奏はたいへん洗練されていて、音数はそれほど多くなくシンプルなのに、音と音の間に荘厳な空気を感じます。派手さはないものの、かなりの音楽的センスを感じます。ジャケットがただただ残念。ヒプノシスやキーフが印象的なジャケをつけていれば、もっともっと評価されていたでしょう。気品漂う名作です。
70年より活動を開始し、74年まで活動する中で、1枚のアルバムと7枚のシングルをリリースしたDEEP FEELING。
メンバーはこちらの5人です。
パッと見て目を引く名前はないかもしれませんが、それもそのはず実はこのDEEP FEELING、英国ロックシーンを裏で支える腕利きセッションマンたちによって結成されたユニットなのです。
とはいえコアな英国ロック・ファンの方なら、Graham Jarvis、Martin Jennerの名前には覚えがあるかもしれません。
Graham Jarvisは、この後ドラマーとしてCAMELやCliff Richardといった有名アーティストの作品に参加した英国のトップ・セッション・ドラマーの一人。Cliff Richardとはプロデューサーという形でも関わっている才人です。
またMartin Jennerもその筋では知られたセッション・ギタリストで、サポートしたミュージシャンはEric Clapton、Elton John、Cliff Richardほか、とこちらもかなり豪華。ペダル・スティールの演奏に特に定評がある左利きギタリストです。
そんな歴戦の名手たちが集まったDEEP FEELINGが、70年に3枚のシングルをリリースしたのち71年に発表したのが唯一作となる『DEEP FEELING』です。
そのサウンドは、叙情的なハモンド・オルガンの音色にピアノやハープシコードがクラシカルな気品を添える、英国然としたキーボードワークが素晴らしいブリティッシュ・ロック。
タイトに引き締まったリズム・セクション、キーボードを支える繊細なプレイとハードエッジに切り込むプレイを弾き分けるギターと、どれをとっても一級品の演奏が披露されます。まさに「職人的」という表現がぴったりはまる安定感抜群のアンサンブルが特徴的です。
また彼らの大きな魅力となっているのが全編で聴ける美しいコーラスワーク。派手な展開が少ない分、ともすればジャケット通りの地味な印象に陥ってしまいそうなサウンドを多声コーラスが香り豊かに彩っていて、大いに聴き所となっています。
それでは、いくつかの曲を聴いてみましょう!
1.Welcome For A Soldier
端正なハーモニーが溢れだすオープニングから名曲の匂いがぷんぷんですよね。淡いヴォーカル、気品あるメロディ、そして味わい深く鳴るハモンド。プログレッシヴかつドラマチックに展開していく名曲!
2.Old People’s Home
続く2曲目は、穏やかさの中にちょっぴり切なさを秘めた美しいフォーク・ロック・ソング。どことなくCSN&Yっぽい西海岸タッチも感じられますが、この「奥ゆかしい」感じはやはり英国バンドならでは。たまりません。
4.Guillotine
本作のハイライト、ジャケットにも描かれているフランス恐怖政治下におけるギロチン処刑をテーマにした劇的なナンバー。ドラマチックに歌い上げられるヴォーカル・パートと、ダイナミズム溢れるインストゥルメンタル・パートで構成されており、特に中間部の荘厳なオルガンソロには息をのみます。9分にわたる大作ですが、無駄なく組み上げられた一気に聴かせる構築美があまりに見事です。
VAN DER GRAAF GENERATOR(VAN DER GRAAF)/GODBLUFF
再結成後の第1弾となった75年リリースの通算5作目、ドラマ性溢れる「UNDERCOVER MAN」、ハミルのヴォーカルが壮絶な「ARROW」など収録
1090円(+税)
72年作、英オルガン・ロック、これは文句なしの名作!
キャメルのピート・バーデンスによるプロデュース、B級ブリティッシュロックの良作、71年2nd
71年デビュー作、英国らしい叙情性とジャジー&プログレッシヴなアンサンブルが素晴らしいキーボード・ロックの名作
「Beggars Opera + Deep Puple」、アメリカのグループながらイギリス的な魅力に溢れた名作
幻のブリティッシュ・オルガン・ロック、72年の秘蔵ライヴ音源を収録!
COLUMN THE REFLECTION 第3回 「スカイライン・ピジョン」のメロディーにのせて 〜Deep Feeling の正規再発を祝し〜 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第3回は、ことし未発表音源を含むボーナス・トラックと共に再発された、ブリティッシュ・ロックの逸品DEEP FEELINGの唯一作を取り上げます。
2018年上半期に入荷したイチオシ新作&リイシューCDを一挙ご紹介!
18年上半期に人気を集めた新作&リイシューCDを、【新作部門】と【リイシュー部門】に分けてTOP10でご紹介してまいります。お聴き逃しの作品はないか、チェックしながらお楽しみください☆
はらはらと枯れ葉舞うような、哀愁のハモンドを聴かせる作品を集めました。
くすんだトーンのオルガンが描く幻想的なオルガン・プログレを世界中から選りすぐってご紹介いたしましょう。
格調高く叙情溢れるメロディ、洗練されたコーラスワーク、クラシカルなハモンド&ハープシコード...いかにも英国的と言える豊かな香り漂うサウンドが素晴らしい。ヒプノシスやキーフが印象的なジャケをつけていれば、ブリティッシュ・ロックの傑作として評価されていただろうなぁ。
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷/小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
格調高く叙情溢れるメロディ、洗練されたコーラスワーク、クラシカルなハモンド&ハープシコード...いかにも英国的と言える豊かな香り漂うサウンドが素晴らしい。ヒプノシスやキーフが印象的なジャケをつけていれば、ブリティッシュ・ロックの傑作として評価されていただろうなぁ。
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷/小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
※ 帯無
格調高く叙情溢れるメロディ、洗練されたコーラスワーク、クラシカルなハモンド&ハープシコード...いかにも英国的と言える豊かな香り漂うサウンドが素晴らしい。ヒプノシスやキーフが印象的なジャケをつけていれば、ブリティッシュ・ロックの傑作として評価されていただろうなぁ。
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ブリティッシュロックの代表作(1 拍手)
Durangoさん レビューをすべて見る
ブリティッシュロックに定義などありませんし不要だとも思いますが、多くのリスナーが持っているであろうブリティッシュロックのイメージに最も近いことをやっているのがこのグループではないかと勝手に思っています。これを言葉にしようとすると、哀愁とか空気感とかいう曖昧な表現になってしまうのですが、ブリティッシュロックが魅力的であるその源泉たる要素がここには全て揃っていると言ってしまいたいほどに英国情緒に溢れた作品です。
恐怖政治下のギロチン処刑をテーマにするような捻ったセンスもまた英国的よなぁ、と妙な感心を持ったりもできますし(笑)、音楽的にも本格的なコーラスワークと決めるところはビシッと決めるアンサンブルで、抜群の安定感を誇っています。
ただ最終曲はかのロックンロールの名曲のカバーなのでですが、これがちょっといただけない。ハードロック調のアレンジになってますが、このグループにはそぐわない。最後まで淡々とクールに、しかし適度にドラマチックに決めてほしかったという思いはあります。