FGBG4521(MUSEA)
ボーナス・トラック2曲。
この作品を知っていたら、貴方もかなりのフレンチ・シンフォ・マニア。幻想的なキーボードと壮麗なヴァイオリンが織り成す、優雅でいてちょっぴり毒のある耽美なサウンドがGOOD!
キーボード奏者PHILLIPPE DE CANCKが率いるフランスのグループによる78年作。フレンチ・プログレらしい、シンセを中心とした幻想性溢れるキーボード・ワークが描き出す清らかさに満ちたシンフォニック・ロック。天を駆けるように壮麗なヴァイオリンの音色も大変に素晴らしいもので、たおやかなシンセと共にあまりにも優美な情景を紡いでいきます。そんな中に突然アヴァンギャルドな展開が挟み込まれるところもあり、フレンチ特有の、美しい中にも少し毒のあるサウンド、というものをしっかりと味わうことができます。派手に展開するところは殆ど無いものの、耽美さという点では他のフランチ・プログレ・バンド以上のものを堪能できる力作です。
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フレンチシンフォ・マニア向けのアルバム(3 拍手)
ike333さん レビューをすべて見る
テクニカルではありませんが、キラキラした音色のシンセサイザーやパイプオルガンなどが鳴り響き、そこにバイオリンが絡んでくる大作3作品からなるシンフォ系アルバム(+ボートら2曲)で、強いて言えば、ワパスーの4作目Ludwigあたりにドラムス、ベースが入っている様な音楽です。80年前後のフランスの自主製作盤/マイナー系に多かった淡い雰囲気がぷんぷん漂っています。楽曲自体はよいのですが、残念なのは、キーボードの音色に高周波分が多く、また、パイプオルガンの音も中央の遠いところに定位置があるような録音。私はレコードは聴いたことありませんが、CD化時のリマスタリングのせいというよりは、おそらくオリジナル時において低予算での録音かミックスダウンのせいだったと想像します。もしも、パイプオルガンが左右から迫り来るような壮大な音だったら、また、シンセサイザーもmoogのようなビンテージ感ある音だったら、かなり好かったのにと思います。フレンチシンフォ・マニア向けのアルバムでしょう。