キーボード・トリオ編成のハード・ロック・グループ、レインボーがカバーした「Black Sheep Of The Family」収録の70年作、オルガンの響きがこれぞブリティッシュ!
2,690円(税込2,959円)
アーティスト名と曲名を元に、CDデータベースから曲目を自動取得しています。ボーナス・トラックなどが反映されず、実際のCDとは曲目が異なる場合がございます。ご了承ください。
1. Felch |
2. My Spirit |
3. Forced Laugh |
4. Choir |
5. Back To the Start |
6. The Fox |
7. Loss |
8. Oceans |
9. Winter Hill |
10. Abracadubra (Bonus Track) |
11. Somnadub (Bonus Track) |
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
絶望を突き付けられるファンク(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ジョイ・ディビジョンと共に、創業期のファクトリー・レーベルを支えたのが、ア・サーテン・レイシオです。ファンクをイデオムに用いながら、冷たく暗い世界観を提示してみせ、異様に高い緊張感を生み出すグループでした。人種混成グループです。ア・サーテンのピークは、デビュー直後の12インチ・シングルでいきなりやってきて、このファースト・アルバムあたりまで。以後普通のフュージョンに堕していく経過をたどっていきます。
演奏に若干の不安を抱えながら、メロディさえも定かでない不安定なファンクが進みます。鋭利な刃物を突き付けられるようなそら恐ろしい暗さです。ずっとベースが曲をリードしていくところが、80年代らしくて当時新鮮でした。ドラミングが破壊的で、狭い部屋で四方の壁に頭をぶつけているような切迫感を感じるのですよ。ファンクなのに全然踊れる音楽ではありません。ロンドン・シーンは、踊っていたようですが。
彼らには「Early」という、このファースト作以前の曲をまとめた優れたコンピレーションCDがあります。わたしは、この「Early」こそが、ア・サーテンの代表作であると思っています。