3145495292(POLYDOR) 【2001年発売CD】
デジパック仕様、プラスリップケース付き仕様、2枚組。
Eric ClaptonにGinger Baker、Steve Winwoodといった名だたる面子が集結しつつも、半年という短命に終わったグループの唯一作にして傑作。火花散らすようなアンサンブルではなく、肩の力の抜けたナチュラルでアーシーなセッションが大変心地良く、いつまでも聴けてしまいます。
大物ロック・ミュージシャンが大集結したスーパー・グループ、Blind Faithがたった半年という一瞬の活動期間に放った、大輪の華。Eric Clapton(g、元Yardbirds、Cream)、Ginger Baker(ds、元Cream)、Steve Winwood(vo、key、g、元Spencer Davis Group、Traffic)、Rick Gretch(b、元Family)という錚々たる顔ぶれもさることながら、Claptonの音楽的欲求がコンテンポラリー・ブルースへと向かっていたこの時期に、志を同じくしたTrafficのSteve Winwoodとその追求を目指したことが窺える作品と言えるでしょう。とは言え、互いに激しく火花を散らすような作風には程遠く、肩肘を張らない、ナチュラルなセッション・ユニットと言った風情のアルバム。「盲目的な信頼」と名付けられたこの皮肉めいたスーパー・グループは、69年6月、ロンドンのハイドパークにおよそ10万人!の観客を集め、アルバムはミリオン・セラー。その後の米国ツアーを経て、バンドはあっという間に解散。Eric Claptonはこの流れのまま、Delaney & Bonnieたちとの共作に続いて行きます。
必殺の名曲「All Right Now」収録、70年リリースの代表作3rd
ブリティッシュ・スワンプ/ホワイト・ソウルの名シンガー、ブリンズリー・シュウォーツの面々をバックに制作された72年デビュー作
名ヴォーカリストPeter French在籍、BLACK CAT BONESを母体に結成されたヘヴィ&ブルージーな骨太ブリティッシュ・ロック・グループ、71年作
ハード・ロック黄金時代の到来を告げた69年デビュー作!
名ギタリストStan Webb率いる英国ブルース・ロック人気グループ、69年作
ポール・マッカートニーに見初められアップルと契約したウェールズ出身SSW、代表曲「Those Were the Days(悲しき天使)」収録の69年デビュー作
アイルランドが誇る名ギタリストRory Gallagher率いるブルース・ロック・グループ、69年デビュー作
全英/全米で1位を獲得した69年作
69年作、ロック・オペラの原点にして頂点!
スーパー・ギタリストJeff BeckがRod Stewart、Ron Wood、Nicky Hopkinsらと組んだ世紀のスーパー・グループ、1969年発表の歴史的名盤
ジョン・ロードのクラシカルなハモンド・オルガンが全編で活躍、69年3rd
「青い影」に匹敵するドラマチックな表題曲を含む69年リリース3rd
流麗なメロディと華やかなアレンジが素晴らしいリリシズム溢れる名作、早逝の英SSWによる69年デビュー作
イアン・アンダーソンが全権を握った1969年発表の第2作
ジャズ/サイケ/フォークロック/ハードロックなどを自在に取り入れながら洗練されたアンサンブルで聴かせる驚異のデビュー・アルバム、69年発表!
69年1stソロ
3月30日はエリック・クラプトンの誕生日!英米の両ロック・シーンで生み出してきた名盤を振り返りながら、関連記事をご紹介いたします♪
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帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
Eric ClaptonにGinger Baker、Steve Winwoodといった名だたる面子が集結しつつも、半年という短命に終わったグループの唯一作にして傑作。火花散らすようなアンサンブルではなく、肩の力の抜けたナチュラルでアーシーなセッションが大変心地良く、いつまでも聴けてしまいます。
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たすけさん レビューをすべて見る
レコーディングは4. Presence Of The Lord から始まっています。クラプトンが書いたものをウインウッドがアレンジして仕上げた雰囲気の曲で、このセッションまではバンド活動をするかどうか決まっていなかったようです。逆にこの曲を仕上げることができたことからトリオで活動しようということになったわけです。セッションはひとりひとりの演奏をオーバーダブするのではなく、一発勝負のセッションを何十回も重ねて良いテイクが生まれたら残す、という手法でした。この曲においては77回のセッションが存在するとのことです。
次に録られたのが3. Well All Right で、バディ・ホリー58年のアコースティック曲を練習台にしたのだと思います。曲のテーマもウインウッド、クラプトンにはマッチしたでしょう。米国南部の香りがするアレンジ、演奏になっています。ここまではリック・グレッチが参加していません。決定バージョンにはベースとウインウッドのダブル・リードボーカルが聞こえますので、この部分だけはオーバーダブでしょう。クラプトンのギターはレスリー・スピーカーを通しています。
さて次からがグレッチを入れた4人編成になります。またここからの作曲はほとんどウインウッドが手掛けています。1. Had To Cry Today は、最もオーソドックスなブルーズ・フィーリングを漂わせる曲。クラプトンの肩の力が抜けたギターが新境地を感じさせます。ウインウッドもギターを弾いていて途中までリフを弾き、後半からダブル・リードになります。
2. Cant Find My Way Homeは、ずばり名作です。トラフィックの未発表曲といっていい倦怠感を持っていて、ボーカルもいいし、アコースティック・ギターの爪弾きは絶品。ベイカーのドラミングも叩き過ぎず、よい雰囲気を持っています。本当にウインウッドはこうした曲をやりたかったのでしょうね。8. Cant Find My Way Home (Electric Version) では、ギターがダブル、オルガンが重ねられてぐいっと重厚感あるアレンジです。こちらのセッションがひと月早いものです。右チャンネルのクラプトンのギターが、艶やかで大変よろしいです。
5. Sea Of Joyは、4人編成になったセッションの始めに録られていて、バイオリンをグレッチが演奏しています。ギターといい、バイオリンといい、きっちりとしたアレンジで、ウインウッドのソロにメンバーが協力したと考えてよいのでしょう。6. Do What You Like が唯一のベイカー作曲。ただし出だしの部分だけを作っているのが真相でしょう。あとはフリー・セッションです。アフリカやカリブ海のリズムをベイカーはやりたかったのでしょうね。途中のコーラスは聞きようによってはケチャにも聞こえますし。
7. と11.Sleeping In The Ground はブルーズ古典曲(サミー・メイヤーズ)。Had To Cry Today、Do What You Like と同じ日のセッションです。おそらくはクラプトンの指練習にメンバーが付き合ったというところかと。9. Acoustic Jam は、ベイカーの頭打ちビートにウインウッドがジャズ調のピアノ、クラプトンがスパニッシュ調アコースティック・ギターで合わせています。10. Time Winds は、ウインウッド作のインストルメンタル。ゴスペル調の明るい曲でカラオケでないのかと思います。
Disc2 -1. Jam No.1: Very Long & Good Jamは、ベイカーのアフロ・ビートとウインウッドの自由なベースが魅力です。ここからはトリオの演奏です。クラプトンは攻撃的なファズ・ギターを弾いていて、クリームをこうしたスタイルでやりたかったのでしょう。ビートに中毒性があって長いのに飽きません。 2. Jam No.2: Slow Jam #1 がロードハウス・ブルーズ・スタイルのセッションで、3. Jam No.3: Change Of Address Jam がノット・フェイド・アウェイに似た導入を持ちます。4. Jam No.4: Slow Jam #2 は、ウインウッドがオルガンとベース・ペダルを担当。セッションを通じてクラプトンは余裕のあるソロを聞かせていますし、ベイカーはリズム・キープしながら時折鋭いフィルや遊びでアフロ・タイプのパーカッションを入れています。手が3本あるとしか思えません。