BROTHERS IN ARMS

ギターの録音は神のごとし（2 拍手）

たすけさん レビューをすべて見る

世の中がファンク、ヒップ・ホップに大雪崩を起こしていたとき、趣味の良い、控えめな、でもコクのある音楽を提供していたのが彼らです。マーク・ノップラーのギターは、けっしてテクニックを誇示するような演奏ではないです。でも、この人懐こさとトーンの綺麗さに惹かれると手放せないものになります。わたしは、この盤が売れた理由を、オシャレなBGMにうってつけだったからだと考えています。よくもまあ、ブルーズとロカビリーをここまで洗練させたものです。

ギターを聴きたい、というユーザー心理をはぐらかすように、彼のギターは自己主張せず、さっと消えていきます。JJケールゆずりですね。録音がとても凝っていて、ドラムズの残響だけでも聞く価値があります。夏向きの音楽かも知れません。そして最後に感動の大曲「ブラザース・イン・アームズ」がやってきます。ノップラーのギターを聴き焦がれていたユーザーは、この曲で一気にカタルシスまで持っていかれます。

POLICEやSTINGのファンにもおススメです（1 拍手）

yes_90125さん レビューをすべて見る

こんな状況だからなのかもしれないが、最近80'Sのアルバムを聴く機会が多い。
過去は美化されてしまいがちで、「あの頃は良かったよね！」という感覚に陥ってしまうのだけれど、音楽に関しては良いものは時代を経てもその輝きを失うことはない。

そして、このアルバムもまた80'Sを代表する1枚。
それまで全く知らなくて、しかもSTINGが参加した「MONEY FOR NOTHING」目当てで購入したので、DIRE STRAITSファンには怒られるかもしれない。
しかし、当時MTVで流れていたPVやSTINGのヴォーカルの印象は強く残っていて、収録曲を代表する1曲であることは確かだ（POLICEファンには馴染みのあるフレーズも聴けるし・・・）。
そう言えば、この曲をMARK KNOPFLER、STING、ERIC CLAPTON、PHIL COLLINSで演奏しているライブ映像があったなぁ・・・と思い出したり・・・。

アルバム全体としては80'Sの華やかさとは少し距離を取っていて、落ち着きのあるラグジュアリーなひとときを過ごすことが出来る大人のための作品だと思う。
4曲目の「YOUR LATEST TRICK」とラストのタイトル曲がお気に入り。