GEM65(FLAWED GEMS)
廃盤、ボーナス・トラックとしてシングル音源2曲を収録。
こ、これぞ英レイト60sサイケ・ポップ最果ての秘宝として鎮座する逸品ですね。これを知ってたら、あなたは相当な英ポップ・マニア。ヒントは、後にSTRIDERを結成するメンバー率いるグループです。
後にSTRIDERを結成するメンバーによる英サイケ・ポップ・グループ、イミディエイト傘下のインスタントから69年にリリースされた唯一作。リリース後すぐにイミディエイトが倒産したため、満足なプロモーションを受けられず、ほとんど売れずに忘れ去れた悲劇の一枚。レーベルからのインフォでは、サイケ期のビートルズやキンクスから影響を受けたサウンドで、プリティ・シングスやゾンビーズや初期ディープ・パープルやキャラヴァンを彷彿させる、とありますが、確かにその通り!フレンチ・ホルンとトランペット奏者が在籍しており、クラシカルな気品に溢れているのが持ち味です。英レイト60sサイケ・ポップ最果ての秘宝として鎮座する逸品。バンドはこの作品を残すのみで解散しますが、リーダーのIan KewleyはSTRIDERを結成し活躍します。
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CASTLE盤よりも1曲多いボーナス。買い替え必至の決定盤。(2 拍手)
ぶっこみハム太郎さん レビューをすべて見る
シングルが両面とも入ってます。これは優れものだ。シングルの別テイクのVENUSはギターがお情けでソロ取らせて貰っているのですがひたすら侘しさを誘います。
本編自体は昔からイミディエイトではNICEを買ったら次はこれといわれているクラシカルなオルガンシンフォニックでメチャメチャ高そうな音ですがその実、もともとが廉価盤のシリーズで出されたもの(サムソンのほかのインスタントの3枚は全て編集盤)であり音の方も全体をひたすらオルガンとオケが主導権握りっ放しでギターはB面の二曲くらいしか出てこないので日本人のコレクター以外からは受けが悪いこともあってそんなには高くないアイテムです。
そんなお弁当には赤いウインナー、レコードにはキーボード入っていないと怒るような年配のコレクターからこよなく愛されているレコードなのでそういう人達からするとストライダーとかでも相当下品なアイテムであるためIAN KEWLEY同名異人説を唱える人は多いのですが写真を見る限りでは残念ながら同じ人です。
このIAN KEWLEYという男のキャリアの下品さ加減は留まることを知らずポールヤングのバックだけでは飽き足らずしまいにはシャネルズのボーカルの奴のアレンジまでしてしまう始末。
このゴキブリのような生命力をなんでサムソンにいるときに発揮出来なかったのかと思うと誠に残念でなりません。
多分レコード会社側の企画に沿ってスタジオミュージシャンを寄せ集めて’68年くらいの天体ブームを当て込んだ企画盤を作ってはみたもののブームが去るのが早かったので出しそびれたところにイミディエイトの経営が傾いてきて結局無理やりバンドの体裁を取り繕って出したレコードだろうと推定されるものの他にもいきなりLPから先に出してだいぶ経ってからシングル出したりとか行動に謎が多いバンドなので関係者が生きているうちに詳細を聴き出してほしいところだ。