紙ジャケット仕様、11年24ビット・リマスター、内袋付仕様、定価2730。
数あるYESフォロワーの代表格といえば彼らですね。YES直系の明快かつ構築的なアンサンブルに、「アメリカン・プログレ・ハード」然とした爽快感も加わったハイレベルな2nd!
プログレ史を振り返ると「YES系グループ」というのは大勢登場してきましたが、その中でも最もそっくりなサウンドを展開していたのがアメリカのSTARCASTLEであることは間違いありません。特に初期はハイトーンのボーカルと清涼感あるコーラスワーク、ゴリゴリした質感を持ったベース、Rick Wakeman系の煌びやかな各種キーボードのアルペジオなど、どこまでもYESへの憧れが詰まったシンフォニックプログレ作品を生み出し、「アメリカのYES」として日本のファンにも認知されました。本作は77年発表の2ndであり、KansasやBostonの代表作と時を同じくして発表されたことから、バンドもレーベルもかなり力を入れたアルバムであったわけですが、その内容はデビュー作のYES系サウンドをさらに推し進めた明瞭なシンフォニックロック作となっており、ブリティッシュナイズされたYESフォロワーの音を多く残しつつも前述KansasやBoston系の「アメリカンプログレハード」の音像ものぞかせる快作と言えるでしょう。10分超えの大曲を採用しながらもYES譲りの構築力で飽きさせずに聴かせます。プロデュースはRoy Thomas Baker。
I DIK DIK/SUITE PER UNA DONNA ASSOLUTAMENTE RELATIVA
イタリアン・シンフォ、叙情的かつファンタスティックなアンサンブルが絶品な72年作!
1,290円(税込1,419円)
アーティスト名と曲名を元に、CDデータベースから曲目を自動取得しています。ボーナス・トラックなどが反映されず、実際のCDとは曲目が異なる場合がございます。ご了承ください。
1. Fountains |
2. Dawning of the Day |
3. Silver Winds |
4. True to the Light |
5. Portraits |
6. Diamond Song (Deep Is the Light) |
舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第七十八回:STARCASTLE『CITADEL』
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世界各国の素晴らしきイエス・フォロワー作品を巡ってまいります!
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ドライヴィングな演奏に爽快感あるメロディ、美しいハーモニー。そんなイエス・サウンドに影響を受けた好作品を世界中から選りすぐってご紹介いたしましょう。
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ここまでやってくれたら潔いと思う(1 拍手)
yes_90125さん レビューをすべて見る
「アメリカのYES」と言われるSTARCASTLEの2ndアルバム。
77作ということで、少し洗練された初期YESサウンドといった感じ。
友人から「これ聴いてみて」と言われて初めて聴いた時は、YESのアルバムかと思った。
所々に聞き覚えがあるようなメロディが聴こえてくるけれど、ここまで徹底していると却って潔い。
ヴォーカルの人は元REOスピードワゴンらしいが、よくここまでアンダーソーンに近づけたなと思う。
コーラスも綺麗だし、ギターが奏でるメロディもハウっぽい。
ベースの人も(さすがにスクワイアーには到達していないけれど)かなり頑張っている。
2曲目の日本語タイトルが「燃える夜明け」になっていって、日本側のスタッフのこだわりも見えてくる。
YESファンの人がどのように思うかわからないけれど、あまりに潔いので★4つ!